ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語(25)『輪ゴムの音』

2023年09月12日 20時01分57秒 | 日記
輪ゴムは、ちいチャンの楽器です。
輪ゴムを1本歯にくわえ、指で引っ張って伸ばします。
そして、空いている片方の指で輪ゴムをはじきます。
ビョョン!ビョョン!ビョョン!
輪ゴムが歌います。
引っ張ったり、縮めたり、指ではじく場所を変えたりすると、音が変わる
ので、ちいチャンは
(面白い!)
と、思います。
唇を閉じると、きれいな音が出ずに、ブルルンブルルンとこもった感じに
なって、唇もしびれます。
だから、ちいチャンは、唇をイーッ!という形にします。
そうすると、音もきれいに響きます。
時々、ちいチャンは、布団にもぐってこれをやります。
布団の中は真っ暗で、音もきれいに聞こえます。
でも、布団の中は暑くて、長くはもぐっていられません。
ちいチャンは、出たり、入ったり。
布団の会場で、輪ゴムの演奏を続けます。

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