ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語242「味噌汁のダシ・その2」

2020年04月06日 19時45分27秒 | 日記
おばあちゃんは、
味噌汁を作る時に、煮干しを使います。
3センチぐらいの大きさの煮干しを、
パラパラパラっと入れます。
でも、おばあちゃんは、
味噌汁が出来上がっても、煮干しは取り出さず、
それをそのまま、味噌汁の具にしてしまいます。
ワカメの味噌汁でも、
大根の味噌汁でも、
豆腐の味噌汁でも、
底には必ず、煮干しが入っています。
ちいチヤンが、煮干しを残そうとすると、
おばあちゃんは、
「煮干しも一緒に食べなさい。」
と、言います。
煮干しは、味噌汁と一緒に煮てあるので、
そんなに固くはありませんが、
ふわっとした魚の食感も無く、
煮干しのうまみは、味噌汁に出てしまっているので、
“出がらし煮干し”
みたいな味がして、あまり美味しくありません。
おばあちゃんは、
「背が大きくなるよ。」
と、言います。