ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語237「ガキ大将のシン君」

2020年04月01日 19時56分54秒 | 日記
ガキ大将のシン君は、
運動会のエースです。
毎年、リレーの最後を走ります。
シン君が走ると、歓声が沸き起こります。
シン君は、ビリでバトンを受け取っても、
風のように走り、
一人、二人、三人、四人と追い抜いて、
いつもトップでゴールをします。
そして、もし、
シン君が、1番でバトンを受け取っても、
やっぱり風のように走り、
2位との距離を、ぐんぐんと広げて行きます。
円の半周ほども引き離し、テープを切ります。
でも、
ちいチャンは、
シン君がエースには見えません。
シン君は、
ちいチャンが、シン君を知らないのに、
突然、目の前に現れて、
ピシャリ!と頬を殴った事があるからです。