ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語239「鼻水をすするおばあちゃん」

2020年04月03日 19時27分57秒 | 日記
親戚のおばさんが、
赤ちゃんを連れて、泊りに来ました。
赤ちゃんは、黄色い鼻水を出し、
プハプハ口で息をしています。
おばさんは、ガーゼのハンカチをお湯で温め、
赤ちゃんの鼻をふいてあげています。
でも、赤ちゃんは、
鼻の通りが良くない様で、苦しそうです。
それを見て、おばあちゃんは、
そっと赤ちゃんを抱きあげて、静かに顔を近づけると、
赤ちゃんの鼻に口を付け、
ズズズズズズゥ、と鼻水を吸いました。
ちいチャンは、ビックリしました。
(おばあちゃんの口の中に、赤ちゃんの鼻水が入ってるー!)
おばあちゃんは、台所へ行くと、鼻水を吐き出し、うがいをしました。
おばあちゃんは、
「鼻がつまっている時は、これが一番いいんだよ。」
と、言いました。
ちいチャンは、自分が赤ちゃんを産んだ時、
鼻水をすするのは、気持ちが悪いなぁ、と思いました。
だから、おばあちゃんに、
「おばあちゃん、ちいチャンが赤ちゃんを産んだら、
ちいチャンの赤ちゃんの鼻もすすってね。」
と、お願いをしました。
おばあちゃんは、
「はい、はい。」
と、返事をしました。