ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語216「編み物上手なオバチャン」

2020年03月10日 19時30分08秒 | 日記
ちいチャンの近所に、編み物が上手なオバチャンがいます。
オバチャンの家には、
エレクトーンみたいな編み機があります。
オバチャンはいつも、ジャー!ジャー!と、
機械を動かし、
魔法のように、セーターを仕上げていきます。
オバチャンは、
古くなったセーターや、小さくなったセーターを、
ほどいて洗って、新しいセーターを作ります。
時々、ちいチャンは、オバチャンの手伝いをします。
それは、着なくなったセーターをほどく時です。
セーターは、ほどいたら、巻き取らなくてはいけません。
ちいチャンは、ヒジを曲げて両腕を立て、
オバチャンがほどいた毛糸を巻き取って行きます。
毛糸は、ちいチャンの腕に輪のように巻かれ、
どんどんと増えて行きます。
セーターをほどき終わると、今度は、
ちいチャンの手から、毛糸を外さなければいけません。
オバチャンは、輪になった毛糸の数か所を、
余った毛糸で縛り、ちいチャンの腕から取り外しました。
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