ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(127)鳴きの悪いカラス

2017年04月17日 18時56分31秒 | 日記

ちいチャンの家の裏は、山です。

夕方になると、カアカアとカラスが山の中へ消えて行きます。

ある昼下がり、ちいチャンの家の近くの電信柱のてっぺんで、カラスが

ガアガア、ガアガアと鳴いていました。

おばあちゃんは、

「カラスの鳴きが悪いな。」

と、言いました。

「カラスの鳴きが悪いの?」

と、ちいチヤンは聞きました。

カラスの鳴きが悪いと、何日かの内に亡くなる人が出るのだと、おばあ

ちゃんは言いました。

そして、そう言ったおばあちゃんの顔は、少し暗くなりました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする