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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

憧れガラパゴス

2007-09-22 | その他あれこれ
・ふらっとの水泳教室に連れて行き、自分も泳ぐ。今日は25mを10本(平泳ぎ)と2本(クロール)。ランニング・ハイというほどではないにせよ、1週間に一度泳ぐっていうのは運動不足解消によい。子供の方は少しずつではあるが、水に慣れて顔をつけるのもだいぶ平気になってきたみたい。バタ足がなかなかできないようだけど・・・。

・午後から散策に行く。栗拾いはまだ早く、虫捕りはもはや遅い。しかし、今はきのこのシーズンだ。カラマツ下を散策すると、落葉(ハナイグチ)が見つかる。カラマツの林床から顔をのぞかせた落葉きのこは宝石のように輝いている。



・いよいよ玉葱収穫は本格的になっている。倉庫には玉葱が詰められた巨大コンテナがずらっと。壮観である。

・図書館で借りてきた名著、「フィンチの嘴」を読み返す。この本は、生物が好きな人にとっては憧れのガラパゴス諸島を舞台として繰り広げられた小鳥”ダーウィンフィンチ”にまつわる驚くべき進化研究が生き生きとつづられている。

・こうした研究の物語はしばしば退屈になりがちなのだが、この本では、グラント夫妻を初めとする研究者達のフィールドワークだけでなく、ダーウィンの逸話が織り重なり、絶妙なタイミングで話が展開されていく。フィンチの生態が面白いだけでなく、様々な自然選択に対して驚くほど急ピッチに展開される”進化”が目に見えるものだ、ということを証明している。

・進化研究であるにもかかわらず、フィンチの研究で使用している最も重要なツールのは”ノギス”である。嘴のサイズを0.5mm単位で正確に測ることの大切さが指摘されているのが印象的である。実はこの本を読むのは二度目である。しかし、現在進行形のアカエゾマツの局所適応の研究にも通じるところがあり、違った意味で新鮮な想いをもって読むことができる。