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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

前山大型試験地測定

2007-09-05 | フィールドから
・昨日から前山の大型試験地測定が始まっている。今回は演習林各地から応援に来ていただいたので総勢25名程度の超パワープレイである。この試験地は50×50mのコドラートが連続して145個設定されている。今年はそのうちの99箇所を測定する予定である。昨日は久しぶりということもあって、個体を探すのに戸惑ったりしてなかなかはかどらなかったが、今日は昨晩の燃料補給のおかげか、のっけからいいペースである。

・我らが二班は、250本ほどのプロットを午前中に一つ完了(つまりha当たり1000本)。うむ、達成感。ところで、試験地内の5cm以上の個体は全て個体識別してあり、胸高位置に赤ペンキが塗ってある。個体識別の方法として、このサイズのステンレス札とステンレス釘の組み合わせに辿り着くまでに相当の試行錯誤があったと聞いている。今回の調査では、個体によっては釘を少し引き抜いたり、ペンキを塗りなおすというのも重要な作業となっている。



・前回の調査で新たに5cm以上に達した個体(進界木とよぶ)の番号が飛んでいるので、もれなく調査することが重要である。ときおり、進界木のデータもチェックしながら進めるといいようだ。ここ前山では保存林だけに”つる”も伐らないことになっている。しかし、巨大化した”つる”をかなづちで引き離すのは容易ではなく、かなりの時間を要する。



・結局、2個のプロットと50本だけ調査してあった残りプロットを完了。ちょうど時間となった。足がくたくたになったが、ゆっくりと、だが着実に調査は進んでいる。明日も天気が持つといいのだが・・・。全体的に、お祭りムードから職人ムード(?)へと変貌しつつ・・・ある。