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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

雨降り調査

2007-09-10 | フィールドから
・台風が去ったというのに天気が悪い。今日はヤチダモ収穫の続きを予定していたのだが、苗畑作業は無理ということで水曜日に延期。ということで、室内作業かと思いきや、前山大型試験地の測定が遅れているということで、気合でやってしまうことに決定。水曜日は参加できなくなってしまったので、本日の測定に参加することに・・・。

・前山では雨が降っていたが、もはやここまで来れば覚悟は決まっている。前回50個体を残していた中途半端プロットを軽く片付けると、次は250個体ほどの個体数が多いプロット。しかし、いい感じのテンションで午前中になんと完了。4人組だったせいもあるが、やっぱりみんなが作業に慣れているので仕事が早い。

・10年前には生存していた個体が枯死し、倒木になっているものはたくさんあるのだが、そのなかには既に倒木更新の母材となっているものもあったらしい。倒木の供給量、倒木になってからの更新母材として機能するまでの期間、などについても、こうした試験地をうまく使えばある程度は推定することができそうだ。午後からも230個体ほどのプロットを1つ片付け、これほどの悪条件にもかかわらず、かなりのハイペースで達成感!しかし、雨降り調査で、普通紙の野帳は厳しい・・・。今度の測定では、最初から防水紙に印刷するようにした方がいいかもしれないね。

・さて、地がき論文の原稿を見ていただいた長池さんから早くもコメントが戻ってきた。とても丁寧に見ていただき、重要な指摘をいくつか頂いた。やはり、この分野は関連論文の読み込みが浅いだけに、「何がこれまでの研究で欠けていたか?」についての基盤が弱いことがよく分かった。早速、頂いたコメントを元に、修正方針を考えなくては・・・。