・京都からハリギリ葉(と葉についている病気)のサンプリングに来た阪口くん達を連れて、岩魚沢へ。阪口くんは、ハリギリとハリギリの生葉に寄生するハリギリ褐班病菌の系統地理、ホストの遺伝的多様性と寄生率に関する研究を全国規模で行っている。北海道では、ここ富良野を皮切りに、さらに10箇所(?)くらい周る予定らしい。今年は前山方面ばかりなので、久しぶりの岩魚沢は実に新鮮である。試験地内の個体密度は低いことが予想されていたので、中央部付近の比較的多いプロット周りを中心に歩く。かなりの悪天候が予想されたが、幸いなことにそこまでひどくはならずに済んだ。これまた同行した津田さん効果だろうか・・・。

・この病原菌は、葉に褐色の斑をつくるので、素人でもすぐに分かるようになった。岩魚沢のハリギリは、ほとんど全個体がこの病気にかかってはいたが、その程度はかなり軽微である。本州では葉が真っ黒になって落ちるような個体もあるらしいので、それから考えればたいしたことはない。以前、二次林のハリギリがなぜか枯れていくという話を技術スタッフから聞いたのだが、この病気と関連するのだろうか、ちょっと興味がある。
・岩魚沢森林内のハリギリは下枝が枯れ上がっていて、12mのカマつき樹高棒でも太刀打ちできないのが結構あった。発見だったのは、葉がデカイせいで遠近感がおかしくなる、ということである。いつもの感覚だと、”この枝なら届く!”はずなのだが、カマは空を切り、枝葉は1mほど上にある。やっぱり葉が特大サイズだからなんだろうか。

・ハリギリの中にはDBH80cmを超える特大サイズもある。こうした個体の幹はえもいわれぬ風格が漂っている。樹皮の切れ込みとデカイ葉が揺れているのを見ると、まるで恐竜がでてきそうな錯覚を覚える。太古の浪漫をなぜか感じてしまう大好きな樹種、である。

・この病原菌は、葉に褐色の斑をつくるので、素人でもすぐに分かるようになった。岩魚沢のハリギリは、ほとんど全個体がこの病気にかかってはいたが、その程度はかなり軽微である。本州では葉が真っ黒になって落ちるような個体もあるらしいので、それから考えればたいしたことはない。以前、二次林のハリギリがなぜか枯れていくという話を技術スタッフから聞いたのだが、この病気と関連するのだろうか、ちょっと興味がある。
・岩魚沢森林内のハリギリは下枝が枯れ上がっていて、12mのカマつき樹高棒でも太刀打ちできないのが結構あった。発見だったのは、葉がデカイせいで遠近感がおかしくなる、ということである。いつもの感覚だと、”この枝なら届く!”はずなのだが、カマは空を切り、枝葉は1mほど上にある。やっぱり葉が特大サイズだからなんだろうか。

・ハリギリの中にはDBH80cmを超える特大サイズもある。こうした個体の幹はえもいわれぬ風格が漂っている。樹皮の切れ込みとデカイ葉が揺れているのを見ると、まるで恐竜がでてきそうな錯覚を覚える。太古の浪漫をなぜか感じてしまう大好きな樹種、である。