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GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

屈辱

2008年05月14日 23時49分31秒 | 介護のお仕事
仮面ライダーになるのも良いけど、ショッカーになるのも良いかもね。
またもストレスのはけ口に仮面ライダーを使っております。

※今宵の日記は最高につまらない内容なので、お疲れの方は読まないで下さい。

昨日の夜、パートさんから『苦情』というタイトルのメールが届きました。
その内容は『Tさんの眠前薬の件でAちゃんとBちゃんが憤慨していて…セクラ君に怒りをぶちまけるって言ってました。』と言うものでした。

Tさんとは先月中旬に入居したお爺さん。(先日、頭がえぐれたお爺さんです。)
認知症が進んでしまっている為、殆ど会話は出来ませんが足腰は丈夫で兎に角、歩くことが好きな方です。

夜はなかなか床に就いて頂けず、殆どの職員は23時~0時まで徘徊に付き合い、やっと疲れたところで寝て頂いているのです。

しかし、AちゃんBちゃん(共に24歳女性)の夜勤の時は、何故か朝方まで徘徊を続け、寝てくれないようなのです。

Tさんのいるフロアのフロア長(女性)は鬱状態にあり、殆ど口を利きません。
なので、AちゃんBちゃんの不満や訴え(矛先)は行く先がなく…ボクのところへ来ました。

彼女らは『ホーム長、お願いだから眠前薬を出して!』の一点張り。
しかし、ボクが躊躇するのに2つの理由がありました。

1つ目の理由。
家族が眠前薬の使用を拒否していること。
その家族はTさんを長年、家で介護して来ました。
夜中に家の中を徘徊し、玄関で転び頭部を切ることは日常茶飯事だったようです。
それでも眠前薬を使わず毎晩、玄関に布団をひきつめて対応していたようです。

家族介護でそこまでやるってのは相当な苦労だと思います。
鬱状態になったフロア長は家族の意向と職員の訴えの板挟みになっていたようです。

そこでボクは…Tさんが彼女らの時だけ眠れない原因を探ろうと思いました。
彼女らの話しを聴き、他に方法はないか一緒に考えようとしました。
彼女らが望んでいる“眠前薬”は最終手段にしなくてはならないから。

2つ目の理由。
彼女らは、夜勤中にずっとホールのテレビをつけっ放しにしています。
『それがTさんが眠れない理由だと思わない?』
『Tさんが眠れるような工夫をしてみたら?足浴をしたらリラックスして眠れるかもよ?』と話しをしてみましたが、彼女らの答えは『そんなことより薬を出してもらった方が早いじゃん!』の一点張り。

夜な夜な徘徊に付き合い、夜勤をしている他の職員には申し訳ないと思いながらも…そんな彼女らがいないとシフトが回らない懐事情があります。

苦渋の選択で、ドクターに依頼し“頓服”で眠前薬を出して貰いました。
フロア長は会話もままならない状況なので、ボクが家族に処方までの経緯を伝えました。
兎に角、眠前薬服用による“ふらつき”“転倒”には最大の注意を払うと言うことで納得は頂けました。(頓服なので、本当に眠れない日のみの服用です。)

それで話しが済めば良かったのだけれど…“眠れない原因を探る”…の“探る”が“疑う”と取られてしまったようで、彼女らは大激怒。
勿論、怒りの矛先はボク。

昨日の夜、その内容の知らせのメールを受け取った時…ケータイをへし折りそうになりました。
怒りに震えながらも…ケータイをへし折ることは止め…着信、メールの送受信歴を全て消しました。
何でそんなことをしたのかな。きっとしがらみから逃げたかったんだろうな。

昨夜は『SAW Ⅳ』を観ようと思ってDVDを借りて来たんだけどね。
残虐な映像が視界に入って来るだけで、頭は全く別のことを考えており…ストーリーを全く理解出来ないままに途中で観るのをやめました。

極めて目覚めの悪い朝を迎え…これからどうすれば良いのか考えながら出勤しました。

ボクが選んだのは『謝罪する。』と言うことでした。
ホームについて早々、夜勤明けのAちゃんに『誤解を与えてしまったみたいで…ごめん。』と謝りました。

一応、ボクの考えも伝えたつもりですが…きっと上手く伝わっていないと思います。
Aちゃんは『あぁ。はぁ。そうですかぁ。』って返答だし…。

夜勤入りで出勤したBちゃん。
彼女は素直に誤解を受け入れてくれたからさ。話してすっきり出来ました。

『屈辱』の道を自分で選びました。
正直、ボクは絶対に謝りたくなかった。
けれど…只でさえ人員の確保が難しく、ストレスも尋常ではない介護業界。
彼女らに辞められては困る…シフトが回らない…という気持ちが優先し…ドロを舐めるような気持ちで謝りました。

ホーム長になって1年と2週間。
これほど“悔しい”と思ったことはありません。
この気持ちを忘れずに、これからも精進して行きたいと思います。

そんな自分のストレスはさて置き。
利用者の健康管理が第一の課題です。

最後まで読んでくれた方、ありがとう。
お休みなさい☆
コメント (8)
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