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GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

GROGGY,グロッキー,ぐろっきー(涙)

2008年05月08日 02時03分03秒 | 介護のお仕事
ボクは絵文字が大嫌いです。カエルも大嫌いです。
なのにメールにはいつもカエルの絵文字を入れています。
あぁ矛盾…。カエルはFROGGY…あぁ寒い。

カエルになりたい…ウソです。
鳥になりたい…ウソです。
今のままで充分です。

写真にある“飛ぶカエル”は何処で買ったんだっけ…。福生だっけ…?
砂壁のボロアパートからのお付き合いなので7~8年は経つのかな。

そんなことは置いといて…
昨日今日はとてもエグい2日間でした。

5月6日。
仕事を終えて、もうじき家に着こうとしたその時。ホームから電話。
職員A『ホーム長!Tさん(男)が転倒して頭の皮がエグれました・怖!』
ボク『えっ?!・エグれた・震!!!』
そのまま車に乗って救急搬送先の病院へ。
Tさんの頭は巨大なハマグリ位の大きさで皮膚がエグれていました。
かなり出血したようですが、クリッピングで何とか傷は塞げました。
動揺する職員と家族の対応をして、やっと帰宅できたのは1時頃。

5月7日。
午前中に出勤すると、『ホーム長!大変!Yさん(女)のお尻の皮がエグれてるの!!』
数日前までは線状の細い傷だったのに…それがバックり開いているではないか・汗。
そのまま、夜勤明けのフロア長を引き連れて総合病院の皮膚科へ直行。
診断結果は『酷い褥瘡』…Yさんはボクが夜勤中に転倒して大腿骨頚部外側骨折をして寝たきり状態になっていたお婆さんです。
『たった数日でここまで悪化してしまったのか…』
診察室で処置を見ていたら…あまりの痛々しさに気持ち悪くなってしまいました。

夕方、ホームへ戻るとすぐに…
『Tさんの頭の傷…消毒して下さい。』と。
厚く覆われたガーゼをはがすと…大きくエグれた頭の皮膚が金属製のホチキスの針でクリッピングされているではないか・涙。
凄く分かり易く例えると…フランケンシュタイン…それが一番分かり易い例えかと。
ボクに何が出来るのよ…無理無理!ボクは介護職員ですから・涙。

『ボーッ!ボボーッ!!』と唸るお爺さんに詫びる様な気持ちになりながら消毒を済ませると…
生きた心地がしないまま、Yさんの所へ呼び出され…

『Yさんのガーゼ交換はどうやれば良いんですか?』…他の職員に洗浄の仕方と薬の塗布の仕方を教えなくてはいけません。
(これは完全な医療行為ですが、在宅介護【※グループホームは施設ではなく、在宅扱いになっています。】では医師や看護士の指示の元に介護職員が処置をしなくてはいけない現状があります。)
再び褥瘡痕を見るとボクの身体は完全に拒否反応を起こし…でもやらなくちゃという気持ちもあり…そんな中、パートさんから『セクラ君!しっかりしなさい!ホーム長でしょ!!』と喝が入る…けれど、無理なものは無理。
何とか処置は出来たものの『屁っ放り腰…だけど頑張ったね!』という微妙な評価の元に一先ずは仕事を終えました。

帰りしなに『ホーム長!ヤバイ!掻いてる!!』と連絡が。
駆けつけるとTさんがクリッピングした頭の包帯&ガーゼを剥ぎ取り、傷口をボリボリ掻いているではないか・限界・痛・苦・涙・汗。

運良く、クリップは外れていなかったので軽い出血で済みました。

ボロボロです。自分の無力さを痛感しました。
そんなどん底な気持ちで家路に着くと…『今日はありがとう!』『屁っ放り腰だけど頑張ってたね!』とパートさん達からメールが。
とりあえず今日一日を乗り越えられて良かったと思いました。

思いました。感じました。
縁があってお世話をさせて頂いているお爺ちゃん、お婆ちゃん。
ボク達の不注意や未熟さのせいで、お爺ちゃん、お婆ちゃんは辛い思いをすることが多いと思うけれど…お爺ちゃん、お婆ちゃんは身体を張ってボク達“介護職員”に色々なことを教えてくれているのよね。
それを痛感した2日間でした。

『介護』…辛くて汚くて安い仕事です。
でも、この仕事に就けて本当に良かったと思います。
欲を言えばもっと稼げて気持ちい仕事がしたかったけどね。
でも充分、満足しております。

今宵はシラフで寝たら、絶対に怖い夢を見ると思います。
だから今宵はとことん泥酔して寝ようと思います。

それではお休みなさい☆
コメント (6)
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