GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

(19)QUEEN/INNUENDO ☆☆☆☆☆

2018年11月09日 12時12分12秒 | 私的名盤

こんにちは。

今日からフレディ―・マーキュリーの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が日本公開されますね。

 

ボクがQUEENの曲を初めて聴いたのは17歳だった1989年。

TBSで深夜に放送されていた『PURE ROCK』(1987~1989年)や『MTV Headbangers Ball』(1987年~)でアルバム『MIRACLE』からのシングル曲『I Want It All』のMVを観た時だった。

当時は正に『HR/HM』(ハードロック/ヘヴィーメタル)の全盛期。『PURE ROCK』や『MTV Headbangers Ball』等の『HR/HM』専門番組が存在し、『Motley Crue』や『RATT』と言った、長髪でメイクをした艶やかなバンドが世界中で人気を博していた。

また、この『HR/HM』ブームに乗り、70年代に栄華していたが低迷期を過ごしていたエアロスミスが『パーマネント・ヴァケーション』(1987年)、チープ・トリックが『ラップ・オブ・ラグジュアリー』(1988年)をリリースし奇跡の大復活を遂げた時期でもあった。ちなみに復活のきっかけとなったのは共に『エアロスミス/エンジェル』『チープ・トリック/永遠の愛の炎』とロックバラードであった。

 

そこでQUEENの『I Want It All』。

動きの変な髭を生やした短髪のおっさん。そして今思えば、いかにもHRと言ったQUEENらしくない楽曲。

正直、かっこ悪い印象しかなかった。

そしてこの頃から野口にQUEENの昔の名曲をたくさん教えてもらった。

 

そして1991年。MTVで『INNUENDO』のMVを観てもの凄い衝撃を受けた。あまりに荘厳で美しい曲。そして芸術的なMV。

更なる衝撃は『I’m Going Slightly Mad』…妖しげで美しい曲。そして痩せこけたフレディ―…。

エイズに感染していたことは知っていたが、こんなに痩せて…でもフレディーがとても妖艶で美しく見えた。 

 

死期が迫った人間がこんなにも力強く歌えるのか?いや死期が迫っていたから歌えたのか?

『Don’t Try So Hard』『The Show Must Go On』を聴く度に涙が止まらなかった。

高校からの友達である小島(KAZ)や専門学校からの友達のアンちゃん。そして親友のUNOとQUEENの大ファンの友達がいたこともあり、QUEENのアルバムは殆ど買った。

 

QUEENは名曲、名盤がたくさんある。

けれどボクは迷いなくこの『INNUENDO』が大好きだ。

この『INNUENDO』にはフレディ―最期の情熱と歌声。

そしてブライアン・メイ、ジョン・ディーコン、ロジャー・テイラーの素晴らしい才能が全て詰め込まれていると思う。

 

 

INNUENDO/QUEEN(1991年)

1.Innuendo

2.I’m Going Slightly Mad

3.Headlong

4.Can’t Live With You

5.Don’t Try So Hard

6.Ride The Wild Wind

7.All God’s People

8.These Are The Days Of Our Lives

9.Delilah

10.The Hitman

11.Bijou

12.The Show Must Go On

 

 

ケセラセラ☆

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(18)UA/FINE FEATHERS MAKE FINE BIRDS ☆☆★★★

2018年09月14日 09時09分09秒 | 私的名盤

こんにちは。

狂おしいほどに暑かった夏も終わり、もうすっかりと秋めいて来ましたね。

そんな季節になったからか、どうしても聴き直したいアルバムがあってさ。ネットで購入してしまいました。

そのアルバムはまだ届いていないのでそれはまた今度。

 

UAを聴いたのはボイストレーニング学校に通っていた1995年から1998年頃。

それまでは殆どロックしか聴いて(歌って)来なかったボク。

しかしスクールにいたのは殆どが女性で(少ない男性の中で友達になったのがハンマーパンチの本間さんでした。)、みんなが聴いていた(歌っていた)のはR&Bやソウル、ゴスペルが殆どでさ。

その影響で聴き始めたひとりがUAでした。

 

UAはボクと同じ1972年生まれ。

このライヴはUAがデビューした翌年の1996年に行われたもの。

MC(関西弁w)を含め演奏された16曲全てが収録されています。

 

このライヴ・アルバムはライヴならではの魅力や、まだ洗練されていないからこそ光り輝くアーティストの魅力が散りばめられていてとても好き。

「太陽手に月は心の両手に」「リズム」「雲がちぎれる時」を聴くととても心地良く解放された気分になる。

 

そしてアルバムタイトルもまた秀逸で好き。

『FINE FEATHERS MAKE FINE BIRDS』(美しい羽が美しい鳥を作る)とそのまま理解していたけれど、『馬子にも衣装』(どんな人でも身なりを整えれば立派に見える)と言う意味もあるのね。

 

 

『FINE FEATHERS MAKE FINE BIRDS/UA』

Live at on air east,shibuya ・ november 27,1996

1.太陽手に月は心の両手に

2.大きな木に甘えて

3.I FEEL THE EARTH MOVE

4.SWEET VIBRATIONS

5.ゼリー

6.BECAUSE THE NIGHT

7.電話をするよ

8.温度

9.リズム

10.情熱

11.MAMA

12.SOMEBODY TO LOVE

13.雲がちぎれる時

14.水色

15.HORIZON

16.HARLEM BLUES

 

 

ケセラセラ☆

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(17)小西 遼生/飛魚 ☆☆☆☆★

2018年08月19日 15時18分03秒 | 私的名盤

2018年7月12日にCUBEよりリリースされた作品。

小西遼生さんが若い頃から書き、温めて来た楽曲の数々。メッセージ(歌詞)はとても思慮深くシンプルでストレート。だからこそ純粋で力強い。

小西遼生さんがライヴのMCで『どんなに違った環境にいても共感、共有出来るメッセージ(楽曲)を大切にしたい。』というようなことを言っていたけれど、正にそんなメッセージが詰まったアルバム。

それらの曲がどの時代に作られたなどの情報やエピソードは全く分からないけれど、それらの曲が素晴らしい協力者(メンバー)の力を得て『カタチ』になると言うことは本当に素晴らしいことだと思う。

牙狼の映画『蒼哭ノ魔竜』のインタビューで雨宮慶太監督が『(この映画で伝えたいのは)モノを大切にしようということではなくて、モノを作って来た人たちの想い。例えば「この道具はどうやったらもっと使いやすくなるだろう。」という、作り手の想いや情熱をリスペクトして表現したかった。』(雨宮慶太監督が言っていたことを思い出して自分なりに言葉にまとめてみました。)と言っていたが、この『飛魚』というアルバムには『蒼哭ノ魔竜』と同じ熱を強く感じる。だかれ惹かれるんだと思う。

ちなみに4曲目に『OPIUM LOVERS』という『魔都夜曲(ミュージカル)』のカヴァー曲が収録されているが、『NOSTALOGIC』に収録されていたとても有名な3曲のカヴァー曲のアプローチとは違い、アルバムに絶妙なアクセントを与えていると思う。

先日の『Release Anniversary Live』では出来たての新曲が何曲も披露されていたから絶対に長い期間を空けずにコンスタントにアルバムをリリースして欲しい。そしてツアーをやって欲しい。個人的には次作も大嶋吾郎さんと一緒に作ったアルバムを熱望します。

 

ブログにはとても書けないけれど今現在、ボクは今までの人生で経験したことのないほど苦しく悩ましい状況にいます。けれど幸いなのはその『苦境』を自分自身、理解できて受け入れられているということ。まだこの先、更なる底が待っているのかも知れないけれど、今はこのアルバムの楽曲に救われています。

だからこのアルバムは自分の人生に於いてとても大切な宝物になることは間違いないと思います。

今のボロボロな自分にとっては薬のようなものにも感じます。

 

『飛魚/小西 遼生』

1.パンドラの匣

2.生きる者たち

3.飛魚

4.OPIUM LOVERS

5.GREEN TUNNEL

6.TIC TAC

7.おやすみ

 

そう。小西遼生さんのブログに『あなたの1曲』というコーナーがあって。

先日のライヴのメンバーから“あなたの1曲”を集めて紹介していてさ。

(ライヴ当日は開演前にフロアで流れていた。)

大好きなフィオナ・アップルの曲がかかった時に“ビビビ!”と来たんだけれど、まさかマニュピレーターの福原さんのお気に入りだったなんて。

12年前の自分のブログ(私的名盤)で紹介していたアルバムだったので偶然とはいえなんか嬉しかったな。

WHEN THE PAWN/FIONA APPLE☆☆☆★★

 

 

ケセラセラ☆

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(16)JEFF BUCKLEY/GRACE ☆☆☆☆☆

2008年06月23日 23時57分51秒 | 私的名盤

1994年にリリースされたジェフ・バックリーが生前に出した唯一のスタジオアルバム。

ボクはここ数年、このアルバムと距離をおいて来ました。

先日の家族会で発表したレポート。
今日は職員に読んでもらい、アンケートをお願いしました。
正直、ショックでした。家族とは全く違う反応が返って来ました。(一部だけど。)

資料を渡し、アンケートをお願いすると…
『え!何でこんなのやらなきゃいけないの?!』
『アンケートは書きたくなければ書かなくていいんでしょ?!』
…これがボクと現場の職員の温度差です。

その場の最悪な雰囲気を我慢し、他の仕事をしていると更なる災難が…。
『ねぇ。こんな奇麗ごとじゃなくてもっと現場で感じたこと書いた方が良いんじゃない?!こんなの感想の書きようがないよ。』だって。
一番信頼していたパート職員にそんなことを言われたものだから、余りのショックで背骨がへし折れるかと思いました。

人の人生や想いを受容し、感謝しながら生きることは奇麗ごとなのかな。
でもいいや。ボクは自分が信じた道を大切に生きるしかないんだから。

今月はモトリー・クルーの新譜を買おうか、アラニス・モリセットの新譜を買おうか迷いましたが両方やめて、今までずっと欲しくて探していたCDを買いました。


(↑クリックするとL・Eになります。)

『GRACE/JEFF BUCKLEY』(LEGACY EDITION)
このアルバムをボクに紹介してくれたのはトヨだった。
始めて聴いた時は正直、ピンと来なかった。
それから暫くして…ある時からジェフの素晴らしさが理解出来るようになった。
その時、もう既にジェフはこの世にいなかった。
1997年。ジェフはミシシッピ川で命を落とした。享年30歳。

彼のブートレッグを買い漁った。
どのテイクも趣が違って本当に素敵だった。

どうしてもステージでジェフの曲がやりたくて…
恐れ多くも3曲程、カヴァーしたことがある。
兎に角、どの曲も深くて難しくて…大きなチャレンジだった。

ジェフの歌は崇高。
だから聴く時は覚悟というか自分自身、綺麗な心でいたいと思うのです。
ボクは近年、音楽から距離を置いてしまっているので、どうも『GRACE』を聴く気分になれなかったのです。

でも、今日は『自分の信じた道を迷わずに歩いて行こう。』と思うことがあったので、この名盤中の名盤を紹介してみました。

当然『GRACE』は持っていましたが、『LEGACY EDITION』は初めて聴きました。

『FORGET HER』…凄く染みました。ボクがジェフの曲の中で一番好きな『EVERYBODY HERE WANT YOU』を髣髴とさせる憂いのある素敵な曲です。


GRACE(LEGACY EDETION)
DISC1
1.MOJO PIN 2.GRACE 3.LAST GOODBYE 4.LILAC WINE 5.SO REAL 6.HALLELUJHA 7.LOVER,YOU SHOULD’VE COME OVER 8.CORPUS CHRISTI CAROL(FOR ROY) 9.ETERNAL LIFE 10.DREAM BROTHER

GRACE

DISC2
1.FORGET HER 2.DREAM BROTHER(ALTERNATE TAKE) 3.LOST HIGHWAY 4.ALLIGATOR WINE 5.MAMA,YOU BEEN ON MY MIND 6.PARCHMAN FARM BLUES 7.THE OTHER WOMAN 8.KANGA-ROO 9.I WANT SOMEONE BADLY(WITH SHUDDER TO THINK) 10.ETERNAL LIFE(ROAD VERSION) 11.KICK OUT THE JAMS(LIVE AT COLUMBIA RADIO HOUR) 12.DREAM BROTHER(NAG CHAMPA MIX) 13.STRAWBERRY STREET

FORGET HER

DVD
・THE MAKING OF GRACE
・THE GRACE VIDEOS:
 1.GRACE
 2.LAST GOODBYE
 3.SO REAL
 4.ETERNAL LIFE
 5.FORGET HER
・DISCOGRAPHY

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(15)THUNDER/BEHIND CLOSED DOORS ☆☆☆☆★

2008年01月10日 00時37分22秒 | 私的名盤

ストレスをすっきり解消したいので、久々に私的名盤を紹介します。

英国が誇るHRバンド“THUNDER”が1994年に発表した4THアルバム。

このバンドの魅力はポール・ロジャースの流れを汲むダニーの圧倒的なヴォーカルと、数々の名曲を生み出してきたサウスポーのギタリスト、ルークであろう。

ルークはインタヴューで『俺にはダニーというロールスロイスがある。俺はその魅力的な車をいかに上手く乗りこなす為に曲を書いているんだ。』と言っていました。

ブラック・サバスの影響を感じる“MOTH TO THE FLAME”
ファンキーな“FLY ON THE WALL”
そして心が締め付けられそうになる“I’LL BE WAITING”“’TIL THE RIVER RUNS DRY”“CASTLES IN THE SAND”

1995年8月30日。
CLUB CITTA’にてTHUNDERのライヴを初めて観ました。
THUNDERはライヴのクオリティーが高いことで有名ですが、全くその通りでまさに“非の打ち所の無い完璧”なライヴでした。

心底惚れた曲と言うのは聴いた瞬間に、当時を思い起こさせてくれますね。
音楽には本当に限りない力があるのよね。
歳を重ねても、その力を感じていられる人でいたいと思います。

I’LL BE WAITING/THUNDER

1.MOTH TO THE FLAME 2.FLY ON THE WALL 3.I’LL BE WAITING 4.RIVER OF PAIN 5.FUTURE TRAIN 6.’TIL THE RIVER RUNS DRY 7.STAND UP 8.PREACHING FROM A CHAIR 9.CASTLES IN THE SAND 10.TOO SCARED TO LIVE 11.BALL AND CHAIN 12.IT HAPPENED IN THIS TOWN 

因みに、ボクと妻の結婚式のキャンドル・サービス(恥・笑)で下記の曲を使いました。
このアルバムには入っていない曲だけどね♪
LOVE WORTH DYING FOR/THUNDER

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(14)TNT/INTUITION ☆☆☆★★

2007年10月16日 22時12分46秒 | 私的名盤

TNT、1989年発表の4thアルバム。
TNTはロニー・レ・テクロ(ギター)が1982年に結成したノルウェーのバンド。
1984年にトニー・ハーネル(ヴォーカル)とモーティー・ブラック(ベース)が加わり、現在のラインナップの原形が揃う。(トニーはバンド内で唯一のアメリカ人である。)
トニー加入後の『KNIGHITS OF THE NEW THUNDER』『TELL NO TALES』はボク的にはメタル色が強過ぎてどうも好きになれなかった。
そして1989年にリリースされた『INTUITION』。
透明感、叙情性、繊細なサウンドとアレンジ。どれをとってもそのクオリティーは極めて高く“メロディアス・ハードロックの名盤中の名盤”と呼ばれる作品なのです。

1989年。ボク17歳。
MUSEBERRYの前身のバンド“HEART OF STONE”を組んだ年でもあった。
この頃はまさにHR/HM(ハード・ロック/へヴィー・メタル)全盛の時代でね。
週に2回の“MTV HEADBANGERS BALL”とTBSの“PURE ROCK”(マサ伊藤、キャプテン和田、ガスの兄貴などがMC)が何よりの楽しみでした。
PURE ROCKでもMTVでも、この頃のTNTは盛んに紹介されていました。

トニーはアメリカでの活動、成功を渇望していたようだが、トニーの圧倒的な声域、声量、表現力を最大に引き出したのは北欧のバンドならではの叙情性そして繊細さだったのかもしれない。

これから始まる感動的な物語を静かに導く“NATION FREE”
オープニングに相応しいパワー・チューン“CAUGHT BETWEEN THE TIGERS”
ポップで透明感のある“TONIGHT I’M FALLING”“INTUITION”“TAKE ME DOWN”
ボクに言わせれば名曲のオンパレードである。

そしてラストを締めくくる“WISDOM”
荘厳さを感じるこの曲を聴く度に“音楽の力”って凄いな…と感動せずにはいられません。

CAUGHT BETWEEN THE TIGERS
TONIGHT I’M FALLING
END OF THE LINE
INTUITION
↑名曲の数々をYouTubeで拾ってみました。


1.A NATION FREE(INTRO) 2.CAUGHT BETWEEN THE TIGERS 3.TONIGHT I’M FALLING 4.END OF THE LINE 5.INTUITION 6.FOREVER SHINE ON 7.LEARN TO LOVE 8.ORDINARY LOVER 9.TAKE ME DOWN(FALLEN ANGEL) 10.WISDOM

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(13)MADONNA/TRUE BLUE ☆☆☆★★

2007年03月02日 00時41分11秒 | 私的名盤


【↑クリックして下さい。】

1986年リリースのマドンナの3rdアルバム。
当時ボクは14歳の中学生。
この頃、ボクは生まれて初めてラジカセなるものを買って貰い、そこから音楽人生が始まったように思います。
あのラジカセでボクはどれだけの名曲とめぐり会ったのだろう…。

しかし、ラジカセを買って貰ったからといっても聴くものがない。
(ラジオはどうも好きじゃなくて。)

当時はCDが出始めで“友&愛”(CDレンタル。知ってます?)などがありましたが、カセットテープのレンタルなどはなかったので、塾の先生(大学生)や中学校の友達にカセットテープを借りて聴いていました。
(父の部屋にレコード・プレイヤーがありましたが、当時の父は厳格で厳しかったので、父の部屋(書斎)に入るには結構な勇気が必要でした。)

塾の先生はFMから音源をテープに録り編集したテープを山のように持っていたので、先生の家に行くたびにテープを借りてはダビングしていました。
そのお陰でピーター・ガブリエル、ハート、ガゼボ、ジョン・クーガー・メレンキャンプ、プリンス、シカゴ、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル・・・思い出せないくらいの沢山のアーティストのヒット曲を聴くことが出来ました。

そして中学校の友達K君。彼に借りたカセットテープ・・・。

『FINAL/WHAM!』
『TRUE BLUE/MADONNA』

今みたいに聴きたい音楽を好きなだけ聴ける時代ではなかったので、ボクはこの2つのアルバムをまさに擦り切れるほど聴きました。
思春期に脳と心に刻み込んだ音楽が与える影響は思う以上に大きいと思います。
それが“ROOTS”になるからです。


【PHOEBE CATES:フィービー・ケイツ】

ボクが洋楽に入り込んだのはフィービー・ケイツの影響が大きいかもしれません。
あれは確か小学校6年生の12月。
本屋で見かけた1冊の雑誌。
それがボクの青春時代を大きく変えた一瞬だったのです。

『ロードショー』・・・言わずと知れた映画雑誌です。
(ちなみに『スクリーン』と言う映画雑誌では“ケイツ”ではなく“ケーツ”と表記されていました。)
表紙を飾っていたフィービー・ケイツに恋をして以来、海外の映画や音楽に強い興味を持ったのです。

おにゃんこクラブが全盛の頃(思いっきり歳を感じるなぁ・苦)、友達と遊ぶと『お前は誰が良い?』なんて話題になるのですが、ボクはフィービーにしか興味がなかったので『おにゃんこ?あんまり好きじゃないんだけど…。』と答える。
すると『えっ!お前ホモなの?』と馬鹿にされたりしたものです。

そう。ボクの淡い青春時代はマドンナの『TRUE BLUE』とフィービー・ケイツが全てだったのです。

中学生の頃はまさか自分が音楽をやるとは思ってもいませんでした。
1997年。MUSIC LIFE誌の懸賞で“STRAWBERRY SLAUGHTERHOUSE”のショウ・ケース・ライヴのチケットが当たりました。
確か渋谷クアトロだったと思うのですが、大した期待もせずに行きました。
(HYBRID CHILDRENなるバンドがメインだったが、そのバンドはどうにも苦手だったなぁ。)
“STRAWBERRY SLAUGHTERHOUSE”は北欧のバンドで、その当時流行りのグリーン・ディっぽいバンドでしたが、とてつもなくカッコ良いバンドでした。
彼らがアンコールで演ったのは・・・マドンナの“LIKE A VIRGIN”。
このカヴァーを聴いた瞬間に『ボクもあの曲をカヴァーしよう!』と思ったものです。

MUSEBERRYでカヴァーした曲の中で最も思い入れの強い1曲がマドンナの“OPEN YOUR HEART”。
ギター、ベース、ドラムのトリオのアレンジで演ったのも凄く楽しかったし、何より憧れの曲を再現出来たのが最高に嬉しかったのです。


1.PAPA DON’T PREACH 2.OPEN YOUR HEART 3.WHITE HEAT 4.LIVE TO TELL 5.WHERE’S THE PARTY 6.TRUE BLUE 7.LA ISLA BONITA 8.JIMMY JIMMY 9.LOVE MAKES THE WORLD GO ROUND

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(12)UTADA HIKARU/FIRST LOVE ☆☆★★★

2006年12月16日 00時12分22秒 | 私的名盤

ボクの“男主義な音楽世界”を打破してくれたのはアラニス・モリセットとフィオナ・アップルとケイト・ブッシュ。
そして“洋楽と邦楽”の垣根を払拭してくれたのがUAと宇多田ヒカル。

このアルバムが世間を轟かせていた頃、ボクは26~27歳にして教習所に通って車の免許を取っておりました。

英語など殆ど喋れないボクが英語で音楽をやっていた頃。
英語が堪能なヒッキーが日本語で音楽を奏でておりました。

日本のポピュラー・ミュージックでビビッと来たのはREBECCA以来でした。

【UTADA HIKARU/FIRST LOVE】1999
1.AUTOMATIC(album edit) 2.MOVIN’ON WITHOUT YOU 3.IN MY ROOM 4.FIRST LOVE 5.甘いワナ(paint it black) 6.TIME WILL TELL 7.NEVER LET GO 8.B&C(album version)9.ANOTER CHANCE 10.INTERLUDE 11.GIVE ME A REASON 12.AUTOMATIC(johnny vicious Remix)

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(11)IMPERIAL DRAG/IMPERIAL DRAG ☆☆☆★★

2006年09月05日 12時21分43秒 | 私的名盤


【クリックすると“BOY OR A GIRL”のビデオ・クリップが見れます。】

元JELLYFISHのロジャー・マニングと、JELLYFISHのツアーメンバーだったエリック・ドーヴァーが中心となるIMPERIAL DRAG、1996年リリースのデビュー・アルバムにしてラスト・アルバム。

JELLYFISHは大好きな曲があるけれど、特別に好きなバンドではありませんでした。
それは何故か・・・エッジがないというかグルーヴ感がなかった。

JELLYFISHの活動を耳にしなくなった頃に登場したインペリアル・ドラッグ。
1曲目から虜になってしまいました。
(15曲も入っているのに、全く飽きずに聴けるところがまた素晴らしい。)
ロジャーのポップ・センスはそのままに、強烈にグルーヴィーになったバンド・サウンドは最もボクが好きなところ。


【反則技:クリックするとJELLYFISHが聴けたりするのです。】

基本的にキーボードがいるバンドはあまり好きではないボクですが、ムーグを絶妙なセンスで聴かせてくれるロジャーのお陰で、このアルバムは非常に気持ち良く聴ける訳です。

このアルバムで最も輝いているのはERIC DOVER(Vo&G)でしょう。
存在感抜群の容姿とカラフル・ヴォイス!ボクは彼の大ファンなのです。
が、しかし・・・リッチー・コッツェン同様、器用貧乏なエリック様・・・
元GUNS&ROSESのSLASH率いるバンドでリード・ヴォーカルを任されていたと思ったら、ALICE COOPERバンドでギタリストをやっていたり・・・。
リッチーよりも“器用貧乏”って言葉がピッタリくるお方です。


【現在は“SEXTUS”として活動中のエリック氏】
(クリックすると“SEXTUS”の映像が観られます。)

【IMPERIAL DRAG/IMPERIAL DRAG】
1.ZODIAC SIGN 2.BOY OR A GIRL 3.CROSSEYED 4.THE MAN IN THE MOON 5.“BREAKFAST”BY TIGER(KISS IT ALL GOODBYE) 6.PLAYBOY AFTER DARK 7.ILLUMINATE 8.SPYDER 9.OVERNIGHT SENSATION 10.THE SALVATION ARMY BAND 11.DANDELION 12.STARE INTO THE SUN 13.SCAREDY CATS AND EGOMANIACS 14.DOWN WITH THE MAN 15.HEY HONEY PLEASE

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(10)BECK BOGERT&APPICE/BB&A LIVE ☆☆☆☆★

2006年07月28日 01時51分11秒 | 私的名盤

【私的名盤】10枚目は“究極のトリオ”の“究極のライヴ盤”。
ジェフ・ベック(G)、ティム・ボガート(B)、カーマイン・アピス(Dr)によるトリオの日本公演を収録したライヴ・アルバム。

結成の経緯などは省かせて頂く。リアル・タイムで経験した訳ではないので語れることはないのね。

ジェフ・ベック率いる“BB&A”はエリック・クラプトン率いる“CREAM”と絶対に比較されてしまう運命を持っているが、“CREAM”が全く好きではないボクにとっては比較の対象にならない。
“BB&A”の絶対的な強みは間違いなく、ティムとカーマインの鉄壁のリズム隊だ。彼等2人の存在感は、あのジェフ・ベックすら喰ってしまっているんだから。(と、ボクは思う。)
ハイ・トーンに強烈なヴィヴラートをかける個性的な唱法はティムなのか?カーマインなのか?
このバンドは余りに映像が少なく、西新宿でやっと見つけた映像(海賊盤)ですら白黒でかなり最悪な画質・・・更に10分程度と時間も短い。
10数年前に手に入れたヴィデオ・テープだが、余りの画質の悪さに何度も見ることなく気が付けば紛失してしまった。
ヴィデオを観るとどうやらハイ・トーンで歌っているのはティムのようである。
しかし、ある記事を見ると“リード・ヴォーカルはカーマイン”とある。
なので、どの曲、どのパートを誰が歌っているのかはボク的に曖昧だったりするのです。

ボクのツボに見事に命中してしまったティムのペース・ライン。そして世界一気持ち良いハイ・ハットを叩く男、カーマイン。
(カーマイン同様に気持ち良いハイ・ハットを叩く男が日本にもいましたね。
ジョニー吉長!!今までの人生で5本の指に入る後悔・・・それは1997年。当時、お世話になっていたヴォイス・トレーナーの池さんに『ジロキチに来なさい。ジョニーに会わせてあげるから!』と言われたのに、MUSEBERRYの練習を優先させてしまったこと・・・最悪だ・涙!)
ボクの“理想のトリオ”“理想のドラマー”そして“理想のベーシスト”は全てこのアルバムが原点にだったりするのです。実際にボクが“影響を受けた。”と断言出来るベーシストはティム・ボガートだけですから。
ボクが知っている限り、この鉄壁のリズム隊を率いて夢を実現させてしまった日本人が2人いますね。CHARとPATA(えっくすのモヒカンの人)。彼等はソロ・アルバム(CHAR様のはバンド?)にティム&カーマインを使っていましたね。んー!聴く気になれません・苦!

ティムとカーマインだけを熱く語ってしまいましたが、“ヴァニラ・ファッジ”や“カクタス”が好きか?と言うとそれは全く違うのです。
やっぱり、彼等があれだけ輝けたのは“ジェフ・ベック”の存在があったからに他なりません。色々な記事を読むと、当時のジェフは殆どエフェクターを使わず、テクニックを駆使してあれだけのサウンドを出していたということです。
そう言えば我らの“リッチー・コッツェン”も2003年のツアーでは殆どエフェクターを使わず、ギターも換えずワン・ステージ演っていました。
それも単にギターと歌の“表現力”に絶対の自信があるから成せる業なんだと思います。


ジェフもティムもカーマインもまだこの世にいるってことは・・・
“再結成”の可能性があるってことじゃないか!
観たい!死ぬまでに(ボクがではなくティム辺りが・・・失礼!)東京国際フォーラム辺りで観たい!
(写真をクリック↑画質は最悪ですが“BB&A”が拝めます。)

【BECK BOGERT&APPICE-LIVE IN JAPAN 1973】
《DISC 1》1.SUPERSTITION 2.LOSE MYSELF WITH YOU 3.JEFF’S BOOGIE 4.GOING DOWN 5.BOOGIE 6.MORNING DEW
《DISC 2》7.SWEET SWEET SURRENDER 8.LIVIN’ ALONE 9.I’M SO PROUD 10.LADY 11.BLACK CAT MOAN 12.WHY SHOULD I CARE 13.PLYNTH/SHOTGUN(Medley)

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