死んだら談志2024

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回文俳句&吾郎関連の諸事雑事
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回文は行く その九十五

2006年03月09日 00時39分58秒 | Weblog

煮馬刀貝つまみ君待つ胃が手間に

かって中学や高校生の頃、お小遣いを貯めてもそう頻繁にレコードは買えなかった。
アルバムが2000~2500円、シングルが370円~500円の時代。
こういった話題はこの世代共通で、それぞれ工夫を凝らして音を漁っていた。
弁当代を浮かせる、パチンコで稼ぐ、夏休みのバイト代をあてる、
コーラの瓶を拾う、人に買わせて借りる、ラジオでエアチェックする、
中古盤を買う、貰う、質屋を探す、親戚の家から持って帰ってくる・・・。
中古盤の存在を知ったのは高校1年の頃だった。
おなじみソニービル地下と数寄屋橋にあった「ハンター」。
2500円のLPが1200円程度。人気薄及び大量在庫は3枚1000円。
そして足下のエサ箱(段ボール)には1枚100円のアルバム。
シングル盤は値段札をホッチキスでジャケットに留めてあるので
コレクターには不評だったことを後で知った(ハンター穴というらしい)。
新宿では、大ガードの向こうにカタカナ書きの看板を見つけてから、
週に2回程度のペースで通った「トガワ」が行きつけだった。
なぜか発売前の見本盤や、店頭宣伝盤がこっそりひっそり置かれていた。
今にして思えば、宣伝マンや雑誌関係者の小遣い稼ぎか、
放送局からの流出物だったのかもしれない。
言わば貧乏性なのだが、性に合ったといえば性に合った。
その後、どんどんまともな形でレコードを手に入れることが減っていくのも、
これはまぁ、しょうがないといえばしょうがない。



イタチの痴態
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