「うお・え」

学童にいる小１のダウン症の男の子。
とてもかわいい顔をしているのでみんなからかわいがられてる。
人なつっこいのですが、単語などの言葉を発することが困難で「あ～」などの発語が殆ど。

最近、ボール遊びに興味を持っていて、自分で投げたり拾ったり蹴ったりすることが日に日に上手になってきた。

特に好きなのがボールを天高く投げてそれが地面に落ちるのを見るのがとても気に入っています。
自分では高く投げれないので、私にやるようにせがんできます。
その時の”やってちょうだい”の合図が人差し指を天に向けて「あっあっ」と言います。

今日も、いつものように天高くボールを投げて～と指を上に向けたので、投げる前にその子の口元で「う・え」（指した指は上だよという意味）と大きな口を開けて投げた。

じっと口を見ていたのでチャンスだ！と思い、２回目からは一緒に発声を促してみました。
そしたら”え”だけ一緒に発声しました。

その後も上手に”え”を一緒に発声しました。”う”は口の形を作るのが難しかったようでなんとなく”う”に近い”うお”のような声を発していました。

上手く発声する毎に「上手だねえ」と頭をなでて思いきっり天高くボールを投げたら、それがよかったのか、私が言わなくても「うお・え」と自分で発声するようになりました。

私も嬉しくて思いきりボールを投げすぎたせいか、左腕（左利きなので）が痛くなりました（笑）。