
*腑に落ちないの語源・由来
腑に落ちないの「腑」は、「はらわた」「臓腑」のこと。
「腑」は「考え」や「心」が宿るところと考えられ、「心」「心の底」といった意味があるため、「人の意見などが心に入ってこない(納得できない)」という意味で、「腑に落ちない」となった。
また、肯定形の「腑に落ちる」は明治時代の文献にも見られ、「納得がいく」「納得する」という意味で用いることは誤用ではない。
しかし、一般に「腑に落ちる」の形で用いられることが少なくなり、使い慣れない・聞き慣れない言葉を使われる違和感から、「正しい日本語ではない」と誤解されることが多くなった。(語源由来辞典より)
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防衛相辞任要求に反論 衆院安保委『真相究明が責任』
2008年2月23日 『東京新聞』朝刊
イージス艦の衝突事故をめぐる質疑が繰り広げられた二十二日の衆院安全保障委員会では、原因究明とともに、責任の所在が議論になった。石破茂防衛相は「真相究明を果たすことが責任」として、連絡の遅れなどの不手際があった防衛省を改革する必要性を強調。野党は「問題のすり替えだ」と、石破氏に辞任を迫った。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は「イージス艦に相当なミスがあった責任、連絡が遅れた責任、以前から不祥事が多発している責任がある」と石破氏に自発的な辞任を促した。
石破氏は、「人を代えれば、それでいいというものではない」と反論。事故の詳細には口をつぐんだが、連絡の遅れについて、「内局(背広)がやるだろう、制服(幕僚監部)がやるだろうと思って、(互いに)やらなかったところがある。こういう問題にメスを入れなければ、また起こる」と、同省の組織に問題があったと指摘した。
石破氏は、インド洋での給油量訂正隠ぺい問題など相次ぐ不祥事をきっかけに、背広・制服組の一元化を柱とした組織改革に着手したばかりとあって、意思疎通の悪い組織の在り方に批判の矛先を向けさせようとした。
これに対し、社民党の辻元清美氏は「防衛省が隠ぺいや情報操作をしていたら、辞任すると明言して取り組むべきだ」と、トップとしての責任を追及した。
石破氏は「隠ぺいは国民に対する挑戦。なお行われるなら責任を取るのは当然」と答弁。情報操作などが判明した場合としながらも、自らの進退に言及せざるを得ない状況に追い込まれた。 (古田哲也)
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船舶の法定灯火 『西日本新聞』
夜間や視界が悪い際に航行、停泊する船舶が点灯を義務付けられている灯火で、色や設置法などのルールは世界共通。日本では海上衝突予防法で灯火の種類や点灯方法が規定され、規定外の灯火は禁止されている。航行中の船舶は、白色のマスト灯と船尾灯、緑色の右舷灯、赤色の左舷灯の4種類を点灯。長さ50メートル以上の船は、マスト灯を前後2カ所で点灯する。正面から向かってくる船の灯火は右が赤、左が緑に見えるなど、船舶の進行方向や大きさを判断できる。航空機の主翼にある灯火も船と同様の趣旨で右が緑、左が赤。
防衛省 漁協 食い違う主張 イージス艦事故 レーダーの船影・緑色の灯火・ライト点滅(2008年2月22日掲載)
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故をめぐり、防衛省と漁協の主張に食い違いが目立っている。「レーダーで漁船を確認できたはず」「(清徳丸とは)別の船の見間違いでは」。漁協側の不信感は強い。3つの対立点を検証した。
▼「船影を確認」
清徳丸の僚船「幸運丸」の堀川宣明船長(51)によると、幸運丸は19日午前3時半ごろ、レーダーで約9.6キロ左前方に大きな船影を確認。
防衛省によると、あたごの見張り員が初めて漁船左舷の赤い灯火を見たのは午前3時55分ごろ。双方が認識するのに約25分の差が生じている。漁協側は「あたごもレーダーを見ていれば気付いたはず」と主張。
防衛省側は20日の会見で「レーダーに何か映っていたか把握できていない」とだけ説明した。
▼「僚船の灯火」
同じく僚船「金平丸」の市原義次船長(54)によると、金平丸は事故前、衝突回避のためにかじを右に切ったが避けきれないと判断し、左に切り直している。
あたごの同じ見張り員は午前4時5分ごろ、今度は右舷の緑色の灯火を確認。1分後に灯火が動きだし初めて漁船と認識、船を後進させて手動操舵(そうだ)に切り替えた。
漁協側はこの灯火を「金平丸の光としか考えられない」と訴えるが、「清徳丸の灯火」とする防衛省側は現時点で、再調査を否定している。
▼「4、5回点滅」
堀川船長によると、幸運丸は午前4時ごろ、あたごとの距離が約2.4キロまで迫ったところで右にかじを切り、あたごの前を横切って回避。その約5分後、あたごがライトを4、5回点滅させたのを目撃したという。
防衛省側はこれまでライトの点滅について言及していないが、漁協側は少なくとも2隻の僚船が危険を感じて回避行動を取っており、ライトの点滅が危険を知らせる「パッシング」だとすれば、あたごは午前4時7分ごろの衝突直前まで危険性を認識していなかったことになる。
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*「真相解明が一段落着くまで辞められない」というなら期限付きでやらせたっていいが、なにしろ幹部らがどこへ行ってしまうかわからないから全員にポケベルなり携帯なりを持たせようというレベルの連中の話だから、現海幕長を庇い続けた石破なんかにいったい何が出来るものか甚だ疑わしい。実になる改革など何一つ出来ない時間延ばしに過ぎないと見るのが普通の感覚だ。
cf.護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事案情報
腑に落ちないの「腑」は、「はらわた」「臓腑」のこと。
「腑」は「考え」や「心」が宿るところと考えられ、「心」「心の底」といった意味があるため、「人の意見などが心に入ってこない(納得できない)」という意味で、「腑に落ちない」となった。
また、肯定形の「腑に落ちる」は明治時代の文献にも見られ、「納得がいく」「納得する」という意味で用いることは誤用ではない。
しかし、一般に「腑に落ちる」の形で用いられることが少なくなり、使い慣れない・聞き慣れない言葉を使われる違和感から、「正しい日本語ではない」と誤解されることが多くなった。(語源由来辞典より)
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防衛相辞任要求に反論 衆院安保委『真相究明が責任』
2008年2月23日 『東京新聞』朝刊
イージス艦の衝突事故をめぐる質疑が繰り広げられた二十二日の衆院安全保障委員会では、原因究明とともに、責任の所在が議論になった。石破茂防衛相は「真相究明を果たすことが責任」として、連絡の遅れなどの不手際があった防衛省を改革する必要性を強調。野党は「問題のすり替えだ」と、石破氏に辞任を迫った。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は「イージス艦に相当なミスがあった責任、連絡が遅れた責任、以前から不祥事が多発している責任がある」と石破氏に自発的な辞任を促した。
石破氏は、「人を代えれば、それでいいというものではない」と反論。事故の詳細には口をつぐんだが、連絡の遅れについて、「内局(背広)がやるだろう、制服(幕僚監部)がやるだろうと思って、(互いに)やらなかったところがある。こういう問題にメスを入れなければ、また起こる」と、同省の組織に問題があったと指摘した。
石破氏は、インド洋での給油量訂正隠ぺい問題など相次ぐ不祥事をきっかけに、背広・制服組の一元化を柱とした組織改革に着手したばかりとあって、意思疎通の悪い組織の在り方に批判の矛先を向けさせようとした。
これに対し、社民党の辻元清美氏は「防衛省が隠ぺいや情報操作をしていたら、辞任すると明言して取り組むべきだ」と、トップとしての責任を追及した。
石破氏は「隠ぺいは国民に対する挑戦。なお行われるなら責任を取るのは当然」と答弁。情報操作などが判明した場合としながらも、自らの進退に言及せざるを得ない状況に追い込まれた。 (古田哲也)
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船舶の法定灯火 『西日本新聞』
夜間や視界が悪い際に航行、停泊する船舶が点灯を義務付けられている灯火で、色や設置法などのルールは世界共通。日本では海上衝突予防法で灯火の種類や点灯方法が規定され、規定外の灯火は禁止されている。航行中の船舶は、白色のマスト灯と船尾灯、緑色の右舷灯、赤色の左舷灯の4種類を点灯。長さ50メートル以上の船は、マスト灯を前後2カ所で点灯する。正面から向かってくる船の灯火は右が赤、左が緑に見えるなど、船舶の進行方向や大きさを判断できる。航空機の主翼にある灯火も船と同様の趣旨で右が緑、左が赤。
防衛省 漁協 食い違う主張 イージス艦事故 レーダーの船影・緑色の灯火・ライト点滅(2008年2月22日掲載)
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故をめぐり、防衛省と漁協の主張に食い違いが目立っている。「レーダーで漁船を確認できたはず」「(清徳丸とは)別の船の見間違いでは」。漁協側の不信感は強い。3つの対立点を検証した。
▼「船影を確認」
清徳丸の僚船「幸運丸」の堀川宣明船長(51)によると、幸運丸は19日午前3時半ごろ、レーダーで約9.6キロ左前方に大きな船影を確認。
防衛省によると、あたごの見張り員が初めて漁船左舷の赤い灯火を見たのは午前3時55分ごろ。双方が認識するのに約25分の差が生じている。漁協側は「あたごもレーダーを見ていれば気付いたはず」と主張。
防衛省側は20日の会見で「レーダーに何か映っていたか把握できていない」とだけ説明した。
▼「僚船の灯火」
同じく僚船「金平丸」の市原義次船長(54)によると、金平丸は事故前、衝突回避のためにかじを右に切ったが避けきれないと判断し、左に切り直している。
あたごの同じ見張り員は午前4時5分ごろ、今度は右舷の緑色の灯火を確認。1分後に灯火が動きだし初めて漁船と認識、船を後進させて手動操舵(そうだ)に切り替えた。
漁協側はこの灯火を「金平丸の光としか考えられない」と訴えるが、「清徳丸の灯火」とする防衛省側は現時点で、再調査を否定している。
▼「4、5回点滅」
堀川船長によると、幸運丸は午前4時ごろ、あたごとの距離が約2.4キロまで迫ったところで右にかじを切り、あたごの前を横切って回避。その約5分後、あたごがライトを4、5回点滅させたのを目撃したという。
防衛省側はこれまでライトの点滅について言及していないが、漁協側は少なくとも2隻の僚船が危険を感じて回避行動を取っており、ライトの点滅が危険を知らせる「パッシング」だとすれば、あたごは午前4時7分ごろの衝突直前まで危険性を認識していなかったことになる。
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*「真相解明が一段落着くまで辞められない」というなら期限付きでやらせたっていいが、なにしろ幹部らがどこへ行ってしまうかわからないから全員にポケベルなり携帯なりを持たせようというレベルの連中の話だから、現海幕長を庇い続けた石破なんかにいったい何が出来るものか甚だ疑わしい。実になる改革など何一つ出来ない時間延ばしに過ぎないと見るのが普通の感覚だ。
cf.護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事案情報