*更生特例法適用を申請して経営破綻(はたん)した大和生命保険は11日、東京・新宿で契約者ら約300人を集めて債権者説明会を開いた。中園武雄社長は冒頭「支援協力いただいた関係者に心よりおわびしたい」と謝罪したが、参加者からは社長らの経営責任を問う質問や不安の声が相次いだ。*最初に質問した契約者の男性は「我々が払い込んだ保険料を使ってばくちをやって負けたということじゃないか」と怒りをあらわにした。「社長はこれまでの全報酬を返上すべきだ」と経営陣の責任を問う声も相次いだ。*保護される保険金額などの質問も多かった。契約者の保険料などを原資に会社内に積み立てた責任準備金の9割が保護される仕組みだが、契約者側から見ると、払い込んだ保険料との関係が見えない。このため「実際にいくら受け取れるのか」という契約者側の質問に会社側が答えられず、「何を言っているのか、さっぱり分からない」などとヤジがとぶ状況が続いた。*大和生命は15日までに、大阪や名古屋、仙台、福岡、広島で同様の説明会を開く。詳細は同社コールセンター(0120・846・810)へ。(asahi.com)・・お怒りごもっともだけどね、一般に広く金を集め、集めたその金を運用して利益を上げるというこのやり方は別段珍しくもないのが我々の社会である。言ってしまえば元々金融資本などというものは本来的に他人の褌で相撲を取ることを生業としているものなのであって資本主義が金融資本として展開を始めた19世紀半ばには「もう資本主義は金融資本主義に変質してしまったんだ」という議論が華々しく論じられ、これを亡命先のスイスの図書館で研究中のレーニンが「いや、資本主義は帝国主義の段階に突入したのでアル」と論断したわけですな。ぁそ。資本は自己増殖運動を自律的に繰返しつつその身の投下先を追求し、植民地の候補が世界各地にあるうちは先を争って植民地争奪戦を繰返すという「弱肉強食の時代」が第一次・第二次の世界大戦までの話で、我が国も食われる側にではなく近隣の他国を食う側に立って最後は破滅したのである。大戦も終わってテイコクシュギも植民地主義も止揚されたかと思えば、これがあにはからんや「米ソ冷戦の時代」とかあってアメリカという巨大帝国が「世界の憲兵」として君臨し続け、「形を変えた植民地」もしっかり公然と残されこれを「新植民地主義」と呼ぶ人たちもいるわけである。 . . . 本文を読む