まるでプロ野球の裏金問題から目を逸らしたいかのように、テレ朝・NHKなどは「松阪vsイチロー」対決をこれでもかこれでもかと煽り続けた一週間だった。私はアメリカ人たちが日本人の一流プレイヤー同士のメジャー対決を歓喜の嵐で迎えてくれるのを喜ばないわけではないが、彼らは彼らの御都合主義でメジャー・リーグの隆盛を企図しているだけの話であって、その結果世界各国のそれぞれの球界が押しなべて「メジャーの二軍」と化している忌々しき事態には全く無頓着であり、オリンピックから野球競技が消滅するやも知れぬことさえも一向に意に介さないようである。彼らの国技=ベースボールが本国アメリカで隆盛を極めさえすれば「後は野となれ山となれ」なのである。日本では今や、ある程度年齢を重ねたベテラン以外のプロ野球選手たちは、最後はメジャーで「新人」デヴューしないことには一人前とは言えないと思っているらしく、これを背後から強烈にプッシュしているのが、破廉恥かつ無分別な「NHK」であり「テレビ朝日」である。この二つの放送局は、これまで(これからもだろうが)高校野球を滅多矢鱈に美辞麗句に包んで礼賛しまくる性質があったことでも共通している。高校野球にも種々数々の利権が絡んで渦巻いているだろうことは、彼らが押し隠して報道せずにいても、我々はみんな薄々感づいていた、知っていたと言っていいのだ。別に天使たちが地上に舞い降りてプレーしているわけではないのだから、「青春の汗と涙」があろうとなかろうと、人間のすることは人間のすることなのである。暴行等・後輩苛めもあった。集団レイプもあった。飲酒・喫煙もあった。不祥事があっても個々の高校を公式戦から排除しておしまいである。地方自治体はこぞって彼ら高校球児たちを町おこし村おこしに活用し、親たちは「我が子可愛さ」から高校を変えさせ競って監督らへ付届けもした。今「高校野球の監督は一度甲子園出場を果たすと家が建つ」などと、ようやく公然と言われ始めているが、甲子園の名物監督たちがあちこちで「引く手あまた」なことなど周知の事実だ。というわけで、大手報道に対する拭い様のない不信感がますます募って来る今日この頃、皆さん今回は「役人の天下り」の話と「票を金で買う」買収の話です。w . . . 本文を読む