日が延びてきましたね。嬉しいことです。
春も間近ということですね。
タイトルの『生きとし生けるもの』には姿があります。
人も生まれて死ぬ動物です。
動物は身体を持っています。その体にいつ自我が入るのでしょう。
私の身体の中の『私』はどうやって生まれたのでしょう。
生まれてこの方何十年も『私』をやってきましたが、
どうして私なのか不思議に思います。
そして死ぬとき、これまでの例にならい動かなくなった身体を残すのです。
動かなくなった身体は一緒に散歩できないし、手もつなげない。
一緒にいたくても自力で歩いてくれない、しゃべってもくれない。
一番困るのが身体が腐敗していくことです。
死んだら姿を消してしまうんだ。
いなくなるのだ。
いない世界を生きるしかないのだ。
一緒に過ごした楽しい時を思い出すとき、
はかないものだったと知ります。
過去ははかないもの。
死者は過去に葬り未来を見て生きていくのです。