フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

老人が施設に入るとペットが残る。

2019-03-07 21:01:32 | 美しく生きるという事

一人暮らしの老人が病に倒れて病院に担ぎ込まれる。

すると、救急車の看護師が「犬がいます」と付け足さなくてはならない。

この犬、引き取り手がなかったら、殺処分となる。

しかしそこで篤志家がその犬の引き取り手を探したり、

あるいは自分で引き取ったりしているそうなのだが、限度があるようだ。

 

残される犬はかわいそうだ。いきなり飼い主がいなくなり、

どうかすると殺されるのだから。

人間、年取ったら、いくらさびしくてもペットを飼うのはやめた方がいいんじゃない?と思う。

そのペットに対して、責任取れるの?

自分が倒れたら病院に入ればいいけど、ペットは連れて行かれないんだよ。

誰が面倒みるの?

 

オババは入院していた5日間で、考えました。

入院中は亭主が散歩してくれて、

オババも5日で戻ってこられたけど、

入院がもっと長引いたら、犬だって、どこかに預けなければならなくなっただろう。

所帯を持った子どもに頼むのも気が引ける。

普段元気な時は気がつかないけど、万一の時の事を考えなきゃね、と思った。

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やまごもり2週間目・オババ

2019-03-05 22:33:49 | 美しく生きるという事

先週は世捨て人で、今週はやまごもりなオババです。

さあ、里に下りてきたオババは娑婆に戻れるのでしょうか?

あっちの世界はずいぶん華やかそうだなあ。

みんな楽しそうだなあ。

私なんかが行って、受け入れてもらえるのかなあ。

 

そんな風に表現しましたが、オババは先週入院していました。

血液検査の結果が思わしくなく、治療するためでした。

点滴打って、安静にしていたおかげで数値は下がってきましたが、

病院にいても下がるのを待つだけなので退院して家で療養してください、

と言われて退院しました。

今のところ気分や体調は入院前と変わりませんが、

体力が落ちてしまっているだろうから、仕事復帰はすぐは無理でしょう。

 

オババは退院後もなんとか家事は出来ます。

入院しているときに同室だった患者さんたちは、

退院してすぐは相当体力が衰えているだろうから家事は出来ないでしょう。

そしたら誰がやってくれるのかしら?

亭主?子ども?

 

亭主が入院したら、退院して家で療養と言うことになっても、

奥さんがあれこれ世話を焼いてくれるから問題ないよね。

だけど、奥さんが入院して退院して家事ができない状態だったら?

亭主は会社休んで奥さんの面倒見るのかな。

ヘルパー頼むのかな。

 

入院して病を治した奥さんが、退院後無理に家事をしてまた倒れる、

なんてこと、多そうだね。

亭主はきっと、退院した奥さんはすっかり元通りになっていると思い込みそうだもんね。

いやいや。

病院は病を治すだけ。

病院では上げ膳据え膳だけど、家に戻ったら誰も何もやってくれないし、何も出てこない。

女はつらいな。

 

そういう意味で、病院にいる間は楽できるし、天国なのかもしれない、と思った。

家に帰ると現実が待っている。

複雑な思いだ。

 

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