フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

オババたちの午前

2017-06-12 21:38:53 | 美しく生きるという事

これが、

オババたちの午後……とかだったら、

よろめき風でうるうるするんだけど、

だめだよ。

八百屋さんが大根の葉っぱ自慢してるの聞いて、

『あ、それ、あたしもほしー』と同調しちゃう。

色気ねーなー。

そりゃ大根の葉っぱ、ほしーよ。

あれ、味噌汁の具にしたらサイコーだぜ。

 

みんなおんなじような日除けの帽子被って、

日除けの長袖着込んで、

おんなじような姿勢だから、

そんなオババたちばかりだから、

私もその中の一人なんだと思うと、

浮いてなくてやっと人間になったよ、

って妙に一体感があって……。

 

どうして女ってみんなおんなじようになっちゃうのかなぁ。

つまんないなぁ。

自分で自分を女だと重々承知しているものの、

なれの果てがこれじゃあ、

若いときから突っ張ってた意味がないじゃん。

私だけはこうなるまいと信じていたのに。

 

がっかりした午前だったのでした。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いやいやいや・・・ (黒にし)
2017-06-12 23:07:43
なれの果てでもつまんなくもないよ。
貴女は充分独特です(^^)
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そぉ? (goodjoblife)
2017-06-13 07:42:50
君だけがココロの支えだよ。
返信する

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