お客さんとは言わずと知れた、アレのことである。
私には、もう3年位お客さんが来なくなっている。
今日トイレで久しぶりに、アレの感触を思い出した。
そう言えば、施設に入っていた姑も亡くなり、
定期的な面会から解放されたのだが、
それはそれで私の生活を彩る一つのピースだったと気付いた。
アレも、姑の面会もピースの一つだった。
こうして私は、これまで私を彩ってきたモノを、
少しずつなくしていくのだ。
例えば、子供が独立し、夫婦二人に戻ると言うが、
結婚した頃の二人では断じてない。
だって、彼は、老けた。
髪が薄くなりおじーさんみたくなった。
私は、ぶよぶよし、シワシミが増え、
髪こそ辛うじてたくさんあるから、
白髪を染めさえすれば何とかおばさんで通るだろう。
(こないだ幼児に、私何歳くらい?と聞いたら、
91歳位?と言われ絶句笑いした。そりゃ分かんないだろ)
ああ、色々無くしつつある私。
これからは何を得られるのだろうか。
よく、病を得ると言う言い方するけど、
それも得るということなんだろうか?
老いを得る。
年季を得る。
自分のための有り余る時間を得る。
そんなにポジティブばかりではいられない。
そんな感じで、
あれだけ嫌で悩まされた月経を、
ホンの少し恋しく思った私でした。