フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

荷物を受け取るのに6回配達して貰った。

2023-03-05 15:50:39 | 美しく生きるという事

亭主が出張で東北に行っているのですが、

3月上旬で終わり家に戻るので、要らない物を宅配で送ったとのこと。

どうも時間指定をしなかったようで、1日目は12:00過ぎと18:00ちょっと前に来ていました。

それが金曜日の話です。

不在票を見て翌日再配達の依頼を掛けました。明日の午前中は天気が良いようだからお出かけし、食材の買い物は夕方にしようと考えていたので18:00~20:00にしました。

翌土曜日。予定通りお昼前からお出かけし帰ってきたら12時過ぎに1回来てくれたようです。

でも不在。

またまた予定通り夕方食材の買い物に出かけましたが、ちょっとのんびりしすぎたようで、家に帰ってインターホンを見るとピカピカ光っています。『あーーーーー、もう来ちゃった?』

慌てて時計を見ると18:07でした。しまったーーーー。遅れてしまった。

ドライバーは17:57と18:01にチャイムを押したようです。そして出ないので再び不在票をポストに入れて帰ってしまったようです。

ああああああーーー。

なんだかすごいショックです。

たった6分遅れただけで受取り損ねた?

もう一回来てくれないかな。でもその運送会社の不在票にはドライバーの携帯番号は記載されていません。

亭主に電話で荷物を受け取れなかったことを伝えると、

『ドライバーは悪くない。指定した時間にいなかったのが悪い』と言われてしまいました。

まあ確かにその通りなんですけど、こういう場合、他の宅配業者だと携帯に連絡すると『近くにいますから後で行きます』と言ってくれたりしてなんだかそれが当たり前になっていたのでしょうね、そうではない会社もあると言うことを改めて教えられた気分です。

ま、時間に間に合わなかったショックを味わっている最中にも翌日再配達の依頼を掛けなければ、とすぐにスマホを手に取った私だったのでした。翌日曜日は出かける予定がなかったので午前中指定にしました。午前中と言っても9:00~12:00ですからね、3時間あります。そのうちの何時に来るのかちょっとスリルがあります。

そして起床、朝食、洗濯物干しと流れて、『ああ、もしチャイムの音が聞こえなくてまた荷物を持って帰ってしまったらどうしよう!』という緊張感に支配されて落ち着かなくなっていました。

2階のベランダの手すりを雑巾で拭いていたら、向こうから宅配業者らしき車が近づいてきます。

運転席から降りたのはこれまで5回インターホンに映っていたドライバーでした。よしよし、これでやっと受け取れるぞ。私はベランダから声を掛けました。

ドライバーは私を認識していたのでもうチャイムは押しませんでした。『昨日は済みません』と私は謝り、受領印欄に判子を押しました。

待ちに待った亭主からの荷物。別においしい物とかお土産が入っているわけではありません。出張生活で必要な向こうで購入した日常用品が入っていました。ほとんどが家にある物です。まさか洗剤だのなんだの家から持って行くわけにはいかないしね、現地調達がほとんどでしょうがね。亭主曰く、要らない物は捨ててくれ、とのことですが、ケチな私は使い切ってから捨てようと一度テーブルの上に並べてみました。まさに『生活』ですよね。

ま、人によってはそんな物持って帰ったって使わないので現地ですべて捨ててくる人もいるでしょう。そう考えると、出張生活ってお金がかかりますね。家で生活するのと同じ物が必要ですからね。でも捨てるなんてもったいない。

それらの物は誰かが作った製品ですから、ちゃんと使って使い終わってから捨ててあげたいな、と思っているんです。

私の家でこれらの物はみな消費され容器は捨てられ存在しなくなり、そのうちすっかり忘れられてしまうでしょう。そこで初めて『さようなら』ですね。