フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

イチかバチか

2020-10-14 23:10:32 | 美しく生きるという事

同義語に、

白黒。

○×。

男女。

二進法(0と1)。

ああ、これしか思いつかない。

世の中はすべてこれだけで出来ている。

△はない。

どっちかだ。

あ、まだあった。

良いか悪いか。

好きか嫌いか。

おいしいかまずいか。

オセロ。

長い間生きていると、本当に真ん中ってないんだな、と感じる。

どっちかだ。

そして私は女だ。

気がついたら女だった。

私が女である理由は何だろう。

受精の時のタイミングだろう。

魂に男か女という区別はあるのだろうか。

女の体に入れば女になるのだろうか。

ああ、選べないなんて。

だけど、ほかの性を選んだとしても男だぞ。

それも何だかな。

その二種類しかないなんて。

やっぱこの世はどっちかだ。