フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

人生のリハビリ

2020-05-30 17:08:03 | 美しく生きるという事

どこかがおかしいというわけではないけれども、

なんとなく生きる気力が失せかけているときにお勧めなのが、

お料理。

何か食べなくちゃいけないんだけど、作るの面倒だー!

と言って外食やスーパーのお惣菜で済ませていると、

だんだ凝り固まってくるんですよ。気持ちや身体が。

いやでも、しぶしぶでも、やっとの思いでもなんでもいいんですけど、

台所に立って、包丁持って、野菜刻んだり、肉焼いたり、鍋で煮込んだりしているうちに、

気持ちがすっきりするのを感じるんです。

これ、人生で一番の処方箋じゃないですかね。

 

人間、このやり方、どこかで学んでいるんですよ。

そう、幼い頃の砂遊び。粘土遊び。

夢中になって、おままごとしたり、こねて叩いてつぶして伸ばして、

丸めてみたり、積み上げてみたり、そのことだけに集中していましたっけね。

形が変わるのがおもしろくて、いろんなものを作って、時間が経つのを忘れて遊んでいましたね。

幼子だけの遊びではなかったんですね。

料理は物の形をいろいろ変えていく遊びだったんですね。