どこかがおかしいというわけではないけれども、
なんとなく生きる気力が失せかけているときにお勧めなのが、
お料理。
何か食べなくちゃいけないんだけど、作るの面倒だー!
と言って外食やスーパーのお惣菜で済ませていると、
だんだ凝り固まってくるんですよ。気持ちや身体が。
いやでも、しぶしぶでも、やっとの思いでもなんでもいいんですけど、
台所に立って、包丁持って、野菜刻んだり、肉焼いたり、鍋で煮込んだりしているうちに、
気持ちがすっきりするのを感じるんです。
これ、人生で一番の処方箋じゃないですかね。
人間、このやり方、どこかで学んでいるんですよ。
そう、幼い頃の砂遊び。粘土遊び。
夢中になって、おままごとしたり、こねて叩いてつぶして伸ばして、
丸めてみたり、積み上げてみたり、そのことだけに集中していましたっけね。
形が変わるのがおもしろくて、いろんなものを作って、時間が経つのを忘れて遊んでいましたね。
幼子だけの遊びではなかったんですね。
料理は物の形をいろいろ変えていく遊びだったんですね。