荒れた竹林の整備、お任せあれ 神奈川・
伊勢原の国文化財住宅３０代目当主が奔走中
3/18(月) カナロコ
荒れた竹林を整理、間伐した竹を
現地でチップ化する「梅鉢ＴＭＣ」
（同社提供）
持ち主の高齢化、後継者不足で管理が行き
届かなくなった竹林の整備・再生を専門と
している伊勢原市内の企業が注目を集めて
いる。県内外からのオファーで忙しく飛び
回る「梅鉢ＴＭＣ」（同市西富岡）の小澤
孝康代表は「５０年後の孫世代までに竹林
全てを時代に合わせて整え、いい景観と土
壌を残したい」と意気込む。
小澤代表は、明治期に建てられた国登録有形
文化財「小澤家住宅」（同）で知られる小澤
家の３０代当主。自身も約千平方メートルに
及ぶ竹林を受け継いだが、手入れは幼少期か
ら父に学び、担ってきた。そのため「周囲の
竹やぶは荒れ放題。同世代で整理をしている
人がいない」と、２０２０年に竹林整理専門
会社を仲間と起業し、家紋を社名に冠した。
受け継いだ竹林手入れの教えは「古くなった
竹を切り、１・５メートルほどの間隔で残す」。
日差しが入らないと中央から根が弱っていく
という。程よい間伐が施された竹林は活力を
取り戻し、深くて丈夫な根を張り、地盤も固
まる。代々受け継いできた小澤家住宅はそう
やって国の文化財となった。「関東大震災の
際にもこの一帯は柱が若干傾いた程度で、被
害はなかったと聞いている」。震災被害が懸
念される今だからこそ、竹林管理の重要性を
アピールする。
「畳の上の格闘技」全国初Ｖへ気合十分
横浜平沼高かるた部、先輩からのバトン胸に
3/18(月) カナロコ
真剣な眼差しで練習に臨む部員ら
＝昨年１２月、横浜市西区の県立
横浜平沼高校
神奈川県立横浜平沼高校（横浜市西区）の
「かるた部」が、昨年１２月に行われた県
高校総合文化祭かるた部門の団体戦で優勝
に輝いた。今夏の全国大会に向けて練習に
励む部員の原動力は、今春卒業した３年生
とともに戦い、決勝まで進んだ昨夏の全国
大会での経験だ。惜しくも準優勝に終わっ
たが、現在主将を務める坂田晶葉さんは
「先輩たちの背中から多くのことを学んだ」
と振り返る。３年生から受け取ったバトンを
胸に、悲願の全国制覇へ着実に歩みを進めて
いる。
【写真】昨夏、全国２位に輝いた
横浜平沼高校かるた部
昨年７月に滋賀県近江八幡市で行われた競技
かるたの「第４５回全国高等学校選手権大会」。
準決勝で埼玉・浦和明の星女子高校と対戦
した横浜平沼高は、部員の負傷により急きょ
３年の蜂巣ひなたさんが出場し、２勝２敗で
最後の１勝を争っていた。
「浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど」－。
その最終局面に読まれたのは、蜂巣さんの
自陣に置かれた最後の１札。僅差で札を奪
った蜂巣さんの瞳からは、自然と涙があふ
れ出た。当時主将だった野原美咲さんが
「誰が（試合に）出ても結果が同じになる
レベル」と自信をのぞかせたように、部員
全員でつかみ取った勝利だった。
代替わりして新チームが発足したのは、全国
大会準優勝の興奮冷めやらぬ昨年８月。以来、
部員同士で切磋琢磨（せっさたくま）し腕を
磨いてきた。
かるた部を舞台にした漫画「ちはやふる」な
どの影響もあり、横浜平沼高かるた部には３
年生も含め４０人以上の部員が在籍していた
が、多くは高校から競技を始めた“初心者”
という。勝負はひらがな１文字を読み上げる
一瞬で決まるため、まずは上の句の頭文字に
より取る札が確定する「決まり字」を頭にた
たき込むことから始まる。
目前の札の配置を覚える記憶力や札をはじく
瞬発力、１時間に及ぶ対局を戦い抜く持久力
が求められる競技かるたは「畳の上の格闘技」
とも称される。自陣と敵陣に２５枚ずつ並べ
た札をどちらが先に取り切るか。日々心技体
を鍛える部員にとっても、真価を問われるの
が５人で戦う団体戦だ。
主将の坂田さんが「どんな劣勢も楽しもう」
と新チームで臨んだ昨年１２月の県高校総合
文化祭の団体戦では、練習の成果を遺憾なく
発揮した。県下２８校から予選を勝ち進んだ
８校がトーナメント方式で対戦し、横浜平沼
高は他の追随を許さない圧倒的な試合運びで
優勝。精神的にも大きな成長を見せた。
部員主導の運営が特徴的という同部。団体戦
を想定した本番形式の練習後は、メンバーが
輪になって対局を振り返る光景が定番という。
コロナ禍で禁止されていたメンバー同士の
「声かけ」も解禁となり、試合の行方を大き
く左右するほか、札を払うフォームも勝敗を
分ける。「いかに目指す札にアプローチする
か、どんな姿勢で構えれば有利に札を奪える
か」。練習後はおのおのがこうした課題に取
り組み、「払い練」と呼ばれる素振りを繰り
返す。
「部員同士が互いを気にかける空気が、団体
戦に強いチームを作っている」と主将の坂田
さん。「今年こそ私たちがチームを全国優勝
へ引っ張る」と初の全国制覇へ気合は十分だ。
チューリップを通じて、オランダ文化に
親しんで 「祭り」開催へ
3/18(月) カナロコ
色鮮やかに花を咲かせた中部公民館
のチューリップ＝２０２２年
（南足柄市提供）
オランダを象徴する花として知られるチュ
ーリップを通じて同国の文化に親しんでも
らおうと、「チューリップ祭り」が３１日、
南足柄市中部公民館（同市生駒）で開かれ
る。市が同国のティルブルグ市と姉妹都市
であることにちなんだイベントで、南足柄
市姉妹都市交流協会の主催。
同館多目的広場には、昨年１１月に同協会
や市立岡本中学校の生徒らが植栽した約１
万本のチューリップが広がる。当日はチュ
ーリップポットの無料配布やオランダ衣装
の試着体験、オランダ産チーズの販売など
が行われる。市の担当者は「カラフルな
チューリップが元気に咲いているので、
オランダ文化と一緒に楽しんでほしい」と
話している。
入場無料で、午前１０時～午後３時。
問い合わせは市秘書広報課、
電話０４６５（７３）８０１８。
横浜市立公園、全面禁煙化の方針 違反で
５万円以下の過料、２５年４月から
3/18(月) カナロコ
（写真：神奈川新聞社）
横浜市は２０２５年度から約２７００に
上る市立公園を全面禁煙とする方針を示
した。市公園条例を改正し、禁止行為に
喫煙を盛り込む方向性を１８日の市会常
任委員会で報告。違反した場合は、５万
円以下の過料を科す対象となる。
市は条例改正案を９月の市会に提出し、
２５年４月の施行を目指す。禁煙化の周知
方法や、大規模イベント時の公園内の臨時
喫煙所設置の可否などについて今後検討を
進める。市内の県立４公園は適用外だが、
遠藤賢也環境創造局長は「関係自治体にも
取り組みを検討してもらえるよう議論して
いきたい」と述べた。
警察署に生卵、集団暴走も 容疑で中高生
ら11人逮捕・書類送検 茨城県警
3/18(月) 茨城新聞クロスアイ
捜査車両のドライブレコーダーに
記録された少年たちの暴走行為
(県警提供)
警察を挑発する「マッポゲーム」と称し
て茨城県警土浦署敷地内に生卵を投げ込み、
信号無視や蛇行運転をしたとして、同署と
県警交通指導課は18日までに、威力業務妨
害や道交法違反(共同危険行為)などの疑い
で、当時14～17歳の中高生ら少年9人を逮
捕し、17歳と18歳の高校生ら少年2人を水
戸地検土浦支部に書類送致した。県警によ
ると、中高生らは「パトカーとの追いかけ
っこが楽しかった」と供述しているという。
11人の逮捕・書類送検容疑は昨年11月29日
午前3時41分ごろ、同県土浦市立田町の土
浦署の施設やパトカーなどに生卵1パック
分(10個)を投げ込み、同署の業務を妨害
した疑い。このうち9人は同47分ごろ、バ
イク6台に分乗し、市内の国道などで約500
メートルにわたり、集団暴走した疑い。
全員が容疑を認めている。
県警によると、11人は同級生や知人同士。
逃走中、少年1人が落車し、軽傷を負った
という。
自民・今井絵理子氏が手話交え予算委質問
…ＳＮＳでも声上がる「ＮＨＫは通訳付き
検討を」
3/18(月) カナロコ
国会（資料写真）
１８日の参院予算委員会で自民党の今井
絵理子氏は能登半島地震の被災者支援の
強化について手話を交えながら岸田文雄
首相ら閣僚に質問した。時間が押した後
半は口答質問のみの対応となった場面も
あり、交流サイト（ＳＮＳ）上では
「ＮＨＫは手話通訳付きの中継を検討
すべきだ」などの意見が上がった。
今井氏は被災地を訪問した報告として障
害者への支援を巡り「情報保証の観点か
らも手話通訳の確保が課題だが現地では
通訳者も被災している」と説明。「災害
時に手話通訳者などの配置が可能となる
広域的な連携が必要だ。デジタルによる
遠隔手話サービスも有効だ」と主張した。
首相は「障害者、高齢者らが災害時に取
り残されることなく安心して避難生活を
送ることができるよう、政府としては福
祉避難所を指定し発災後の早期開設に備
えている」と答弁。「提案や個々の災害
の教訓を踏まえ不断の見直しを進めてい
く」などと応じた。
《過去記事から》
二宮町商工会青年部
29日はふれあいひろば
ハンドサインも登場
（左から）SHINGOさん、TATSUさん
二宮町商工会青年部（香坂政博部長）主催
の第37回ふれあいひろばが10月29日（日）、
二宮小学校で開催される。午前10時〜午後
３時30分。二宮町・二宮町教育委員会後援。
「ともに未来へつなぐ」をテーマに、町の
魅力があふれるイベントを企画。スペシャ
ルゲストとして、二宮町出身のＴＡＴＳＵ
さんとＳＨＩＮＧＯさんによるボーカル＆
手話パフォーマンスグループ「ＨＡＮＤ
ＳＩＧＮ」や、今井絵理子参議院議員が
登場する。午後１時〜。
そのほか、二宮小１５０周年イベント、
働く車展示、二宮町商工会女性部オリジ
ナルの「おとちゃんバーガー」などが並ぶ
屋台ブース、川勾神社の巫女装束や神輿を
体験できる伝統文化ブースや、平塚中郡薬
剤師会によるお薬相談会など盛りだくさん。
問い合わせは二宮町商工会青年部事務局
【電話】０４６３・７１・１０８２。
「迫力満点だった！」枯れススキ焼き
尽くす 箱根・仙石原で恒例「山焼き」
3/18(月) カナロコ
観光客が見守る中で実施された
ススキ草原の山焼き＝１８日、
箱根町仙石原の台ケ岳山麓
ススキ草原の植生を保全するため、神奈川
県箱根町仙石原の台ケ岳山麓で１８日、恒
例の山焼きが行われた。好天の下で観光客
らが見つめる中、約１８ヘクタールの裾野
を焼いた。
地域住民や町消防団員ら約２００人が協力
し、山麗の枯れ草に着火。「パチパチ」と
いう音を立てて激しく燃え広がり、一帯の
枯れススキを焼き尽くした。静岡県から友
人と訪れた大学３年の中島英里さん（２１）
は「ススキは若者の間ではやっている。普
段はこんな光景見られないし、迫力満点だ
った」と声を弾ませた。
火入れは１９８９年から行われている箱根
の早春の風物詩。ススキは燃え尽きても根
は地中に残るため、やがて黒い灰で覆われ
た地表から再び芽吹き、秋には草原が再生
するという。
桜の開花、今年の横浜は遅い？
３月寒い日続く、昨年は観測史上
最も早かった
3/18(月) カナロコ
横浜地方気象台のソメイヨシノ
を示す地域防災官の山田昭裕さん
＝１８日、横浜市中区
本格的な春の到来を告げる桜の開花が、
今年は遅くなりそうだ。横浜の開花が
最速タイだった昨年と異なり、今年は
３月に入ってから気温の低い日が続く。
横浜地方気象台の敷地内にある「標本
木」のソメイヨシノは現在、つぼみが
膨らんだ状態だが、しばらく“足踏み”
が続きそうだ。
【写真】つぼみが徐々に膨らんで
いる横浜地方気象台のソメイヨシノ
気象台によると、敷地内のソメイヨシ
ノが５、６輪咲くと横浜での「開花」
を発表し、８割以上が咲くと「満開」
となる。
平年の開花は３月２５日だが、昨年は
３月に入り最高気温２０度以上の暖か
い日が続いたため、１５日に開花を発
表。２００２年と並び、観測史上最も
早い開花となった。
一方、今年３月は１６、１７の両日以
外、横浜の気温が２０度を超えていな
い。週末にかけて気温の低い日が続く
見込みのため、気象台の山田昭裕地域
防災官は「開花に向かって懸命に成長
してくれているが、ソメイヨシノも寒
さの影響を受けている」と話す。
桜の開花、２０日の東京・広島が
最も早い予想…ウェザーニューズ
「寒の戻りで昨年より遅い」
3/18(月) 読売オンライン
（写真：読売新聞）
今春の桜（ソメイヨシノ）の開花予想
はどうなっているのだろうか。
気象情報会社「ウェザーニューズ」
（千葉市）によると、最も早いのは
東京と広島で、２０日と見込まれて
いる。東京は最速タイの１４日に開花
した昨年に比べ、遅い開花になる。
同社は「３月上旬の寒の戻りでつぼ
みの成長が足踏みしており、昨年よ
りペースは遅い」とする。
東京の満開は、広島とともに全国で
最も早い２８日と予想され、昨年の
２２日より遅くなる見込み。開花も
満開も平年よりは早いという。
各地の開花予想日は、福岡、高知、
名古屋が２３日、大阪２５日、金沢
２８日、仙台３０日、札幌４月２３
日などとなっている。今後、気温の
上昇とともに開花に向けて成長が加
速する見通しだ。
