秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

いよいよ最終回です。かいつまんだインドは、

2006-01-16 | 旅・インド
日本では、駅で電車を待ってると、携帯電話の画面を見ている若者がほとんどであることに、いつもすごいもんやなぁと感心しています。

インドでは、皆楽しそうにおしゃべりしていました。
デリーの官庁街のランチタイムは、外で円陣を組んでひなたぼっこ。
夜の田舎の道端では、焚き火を囲んでにぎやかなことでした。
他にすることがないからかもしれないけれど。

人間は人の間で暮らすから人間なんだし、
昨今のゲームなどに没頭しすぎて、引きこもる青少年が多いことに心が痛みます。

不易流行という言葉がありますね。
変わってはいけないことが大元にあって、その上で時代時代の流行があるということだと理解しています。

たぶん6000年同じ暮らしをしてるんじゃぁないかと思われるほどの暮らしぶりでした。
でも皆平和に暮らしているように見えました。
ストリートチルドレンだってそれなりに。

犯罪史上まれに見る事件が次々起こり、基幹産業の根本で信じられなくなった日本社会は、ほんとにインドより進んでいるのでしょうか?

たしかに清潔になれた日本人にはびっくりすることも多かったけれど、生きとし生けるものが皆、この地球上で共生するということは、自分だけが快適に暮らすということではないはず。

この地球で人間としてどう生きるか、という根元の哲学的な思想が広くあまねくいきわたっていて、ほんとは日本よりもっと先を行ってるんじゃぁなかろうかとも思われました。

食料自給率、日本は40%だけれど、インドは100%です。

牛を食べないのは狂牛病のことを昔から知ってた?
ベジタリアンが多いのは、肉食を避けて体内をきれいにすることが、生活習慣病から逃れる術だとわかってた?
スパイスを組みあわせたインド料理は、薬膳料理でもあって未病を防ぐ?

ガンジス川、汚いイメージを持ってたけど、水に浮かんでいたのは、ヒンドゥの神様にお供えする花々だけだった。
空き缶もビニール袋も、ごみもなかった。
死体は火葬にして灰になってからガンジスに流すんです。
聖なるガンジスを汚すはずがなく、水で清めることを大事にしているんだから。

土に返る素焼きのカップでチャイを飲む、街角の人たち。
リサイクルということをどこの国よりも実践してたんだ。

喉もと過ぎれば熱さ忘れる、まさにその通り。
帰国して5日過ぎ、今はいいことばかり思い出されます。

結論「不思議の国インドは底知れない魅力あふれる国です」

3 コメント

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感動した! (ミミー)
2006-01-17 21:20:07
 小泉首相じゃないけど、おざささんの文章に感動した!

 日本が日本ではないような、自分が生まれ育った国ではないような違和感をずっと持っていました。とくにガンジス川のこと…数年前うちの近くには川が流れ、土手には春には桜が咲き乱れていたのに、車が便利なように川を埋め立てて道路を造り、桜を全部引っこ抜いてしまった。それから何年かかっても道路は中途半端な状態で完成する様子もないままに、最近突然道路の真ん中を掘削して人工の川を作るという(何考えてんだか!)離れ業を始めています。人工の土手を造って、桜の苗木を植えるんですって!初めから何もしなかったら美しいひなびた古都のたたずまいだったのに、チンケな人工的な風景になりつつあります。貴重な税金を使って。

 それと比べてローマの街を思い出します。遺跡が街の真ん中にズンとそびえ立って居るままで、道路もタクシーもそれを避けて遠回りしている。電車は地下を走っている。それがすごく自然な雰囲気。遺跡を壊してビルや高速道路や都会を造らない。イタリアもインドも昔から本質的なものは変わっていない。経済的に貧乏でも、心は豊かなんでしょうね。変わらぬ歴史の上を、人が時間と共に流れていっているだけ。

 日本っていい国だったように思い出だけが残るのでしょうか。風景も人間も。

 以前電車の中で座っていたら、私の左右に座っている人たち、前に立っている人たちみんな携帯でメールしていてゾーとした経験があります。人と話していて「ちょっと待って」とメールや携帯通話されたこともしばしば。人と話するって、面と向かい合ってすることを大切にすものではないのかなと、淋しく思うことがあります。インドの人たち楽しそうですね。

 ところで、おざささん、タージマハールの写真うまいこと写しておられますね。合成でなく、ああ写るようにして撮られたのですか。一瞬びっくりしました。

 ま、とにかく心をうたれたおざささんの体験記でありました。有り難うございました。
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Unknown (おざさ)
2006-01-17 22:28:48
☆ミミーさん

本文よりも立派なコメントありがとうございます。



この画像はタージマハルで行きずりのインド人が、いいアングルがあると言って撮ってくれました。

最初はカメラ持ち逃げされたらと不安でしたが、撮影するごとにチェ~ックといって画面を確認する様がおもしろく、いろんなショットを撮ってもらいました。



お礼にボールペンをあげたらとても喜んでくれました。



インド人は結構シャイですが人なつっこく、ナマステ~と大勢の方と挨拶しました。



発展途上中の国へ行かれるときは、ボールペンはしかり、日本のカレンダーも印刷のすばらしいと喜ばれるそうですよ。

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Unknown (green4)
2006-01-18 09:38:03
もとい!私もミミーさんに同感です。今度 是非作家デビューして下さいな。
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