
昨日は、保護司会と市PTAの合同研修会がありました。
講師は、勝山カウンセリングルーム室長の川本先生で、大学でも教鞭をとられたご経験などを踏まえて、
タイトルは、「現代社会と子供たち」
最近の小学生は、チャイムがなって授業時間が始まっても、ウロウロ歩いている子がいたり、おしゃべりしてたりしていて、開始までに時間が時間がかかる。
一人がトイレにいったら、次々と他の子たちも続く。
昔は先生が教壇に立たれたときには、すでに各自机の上に教科書が置かれ、チャイムと同時に「起立・礼」
授業中のトイレなんて恥ずかしくて怖くて我慢したもんです。
今の状況は先生が悪いのではなく、昔の子供が偉かったんだと。
先生の質による以前に、受けての資質の問題だと話されていました。
大学生となっても授業中に携帯メールしてたりすることは、いろんなメディアでも報道されていますが、実際ウンザリされてる教官は多いようです。
昨今の痛ましい事件の頻発に、TVやゲームで殺戮に慣れているとか、リセットできると思い込んでいるとかよく言われますが、
もともと攻撃的であるのは脳の本能的なものであるらしい。
それを人間としてセーブし制御するための大脳が未発達であることによると言われました。
「人」は支えあうという表意文字ではなく、人型からできているそうです。
地面にしっかり二本足で立つ自立した存在であることを表す漢字です。
この自立を促すための訓練ができていない、
各家庭が生活技術を学ぶ場として機能していない、
人と人の間で、様々な体験をする機会が激変している・・・
保健室登校は許されても、出席日数が足りなくても義務教育は卒業させてくれます。
しかし社会にでて就業すると、寝過ごしての遅刻や気分が悪いからと欠勤が続くのは許されませんし、人間関係がうまくいかないからといって会社を辞めたら次がない。
こうして成長した子供たちは、人間関係がうまく築けずひきこもりになるものも多く、仕事をせず親に養ってもらっている30代もたくさんいるいるそうです。
派遣切りどころの問題ではありませんね。
今回の講師は、15年程前カウンセリングの専門学校へ1年間通いましたが、そのときの講師でもあられました。
5年ほど前にも講演を聞く機会がありましたので久しぶりでした。
軽妙に自分でボケてつっ込んでのお話がわかりやすい先生です。
しかし今回の印象は、愚痴が多くなったなぁ~
つまり急激に世の中がおかしくなっているのを感じさせました。
現在の子供たちの現状を聞くと、日本の未来は明るくないなとつくづく思わされました。