花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

冬囲い

2017-10-19 03:58:47 | Weblog

今から37年前、初めての冬囲いを、自分で始めました。

丁度結婚10年目ぐらいの事でした。

日本がようやく落ち着き始めた頃かもしれません。

我が家の庭にも、小さかった苗木が、1メートルを超えるようになり、

雪折れする枝が目立ち始めた頃です。

我が家からも見える角の家に、学校の先生が住んでいらっしゃいました。

私より20歳ぐらい年上で、登山が好きな先生でした。

当時、珍しい高山植物や、山頂近くで見られる灌木類や、

南国の旅行の時に持って帰ってきた浜でしか見られない

白い大きな花の抱くハマユウなども、夏の庭に咲きこぼれていました。

野草が多いこともあって、珍しい蝶や虫が飛んで来ては

はっとする感動をあたりに播きながら

野草からの贈り物を皆に、おすそ分けしているかのように

季節そのものを楽しくしてくれていました。

春になると、私のような20歳は年下にも声をかけて下さり

近くの山野に「あずきな」を探すハイキングに

同行した思い出が懐かしい。

その先生が、ヨーロッパ旅行から帰られてから、

庭師に頼んで、常緑樹以外は、ほとんど庭から撤去してしまいました。

それから、毎年、庭師が来て、料亭のような竹垣をして

小さい木にも本格的な雪吊の、雪囲いをするようになりました。

間もなく、廊下の兆候がお体にも現れ

無くなられました。

庭を、、、すっかり簡素化して、強い常緑樹だけ残されて

ハマナスはお部屋に咲く大きな鉢植えにして

永の旅に出らえたああとは、いつもの庭師さんが来て

何事もなかったかのように、剪定や、雪囲いにやって来ては

春にはかたずけにやってきます。

私は、、その、、勢いのある庭師さんの仕事が始まる前に

少しづつ、雪囲い。剪定。片づけをはじめ余す、

生きてる限り、友達になった庭の木や草たちと

厳しい冬を、一緒に生きることに、しました、

今年も、昨日の小雨の中を、

何とか雪囲いを八部どうり済ませました、

いつまで、、、出来るか白ね、、、。

札幌はいつになく冷えて、早朝から雨が

霰にかわりました。、、、雪も交じっています。

ホンの2~3年のつもりで

札幌に来てから、50年に成ろうとする。

後、、、何年?

雪から、私の友達の木や草を囲って、、、心の支えをできるのだろううか?

雪囲いは、、、冬の寒さから、自分の心を囲っているのだと、、、気が付いている。

最近は、囲われなくても、地面を這いながらでも生きる強い木々に

ちょっかいを出させてもらって、、、

友人んであることを、、、

強要しているのかもしれない?

例えば、、、孫は高校に入学したトタン、、、(笑い)

背中に「ほ~~~ておいてください」という

ユーモラスなシャツを着て、我が家にやってくる。

私は、、、おかしくて仕方がないが

矢は未来に飛んで行く準備が出来たのだと

その成長に驚きながら、、、、

一緒に未来には生きてゆけないのだから、、、

戦争のない世の中を、大いなる遺産として、

孫子に譲りたいものだと、、、

お金さえあれば、、、政治も、戦争も、核配備も思うが儘という

戦争で儲かる世の中から、

日本は、丸ごと世界遺産になって

自然の森羅万象全てのバランスの妙に、

人工知能はかなわないことを、、、知って

経済力や、知能を駆使しても、「時間」は買えない

人間の知能と、時間の感覚は反比例するという、、、心。

高価な会員権をはらい、、、高度な教育を受け、

最高の住宅地区で、最高の車に乗って

世界で知らない人のいない「お金持ちになっても、、、」

一週間の夏休みをとるのが、、、やっと、、、。

人の世の中って、グローバルに考える余裕はありませんが、

ふと、、、立ち止まって、考えると、

手遅れにならないと、気がつくことが出来ない、、、前しか見れないのが

人間かもしれません。

人間が考える、、、最高のゴールは、、、自分たちの背中だったのだと

 

変わり果てた、、、マントルや、活断層の地震国での地下実験。

何が幸せで、何が国を守るのか、、、?

世界中の国が、「核戦争は神の域に爆発を仕掛けることになると、、、」

壊れた石膏像のように、地球も人類の心も。再起不能になる前に

永遠の寒い冬が来る前に

雪囲いをするように、お互いの国が。雪囲いをするように、

友情の前には、愚直で、ひたむきで、計算抜きの心で

世界が枯れてしまう前に、地球を大切に、雪囲いの精神で

生きてるという、、、命の前には

労わりがあってほしいものですね。労わりが、、、、

 

 


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