聖書から人生を考えよう

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お互いに、たった一度だけの人生です。
聖書から「人生」について真剣に考えてみませんか?

★人生と限られた時間

2005-12-31 | 「聖書と人生」
  
              
 
  「一年は365日である」と思っておられる方が多いと思いますが、正確には365日5時間48分45.578秒です。ですから、4年に1度の閏年が必要なのです。地球は1日に1回自転しながら、毎年365日5時間48分45.578秒の時間で精密に太陽の周りを一周するのです。一体、だれがこの千分の一の位まで正確に決めているのでしょうか。創造者なる神以外に考えられません。また、地球が太陽の周りを廻るその運動は千分の一秒の狂いしか生じないほど正確なのです。だからこそ、何百年も前から、日食や月食の日を予告(予知)できるのです。神が存在しないとしたら一体だれがこの自然法則を造ったのでしょうか。神は秩序正しくこの宇宙とすべてを動かしておられるお方であり、このお方に対して畏敬の念を持つことは正しいことであり、当然のことではないでしょうか。

 それでは一体、「時間」とは何なのでしょうか。時間は神が創造されたのです。聖書開巻第一ページの冒頭には「初めに、神が天と地を創造した。」(創世記1:1)と記されてあります。この「初めに」というのが時間の初めなのであります。聖書には「山々が生まれる前から、あなた(神)が地と世界とを生み出す前から、まことに、とこしえ(永遠)からとこしえまであなたは神です。」(詩篇90:2)と書かれていますように、絶対者であられる神は「永遠」の御方であります。時間の中に生かされている人間は永遠というものを理解することができません。時間をどんなに長くしても、それはやはり時間であって永遠とはならないのであります。何千億年という長い時間を考えてもやはりそれは永遠ではありません。永遠は単なる長さではないのです。知性が与えられている人間でもこの「永遠」は理解できない真理なのです。そして、この時間を支配しておられるのは「永遠の神」なのです。

●「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。」(伝道者の書3:1,2)。

●「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。 」(伝道者の書3:11)。


 人間は永遠を理解できませんが、しかし永遠を考えることはできるのであります。神は、「永遠への思い」を人にお与えになられ、そのように人をお造りになられたのです。動物は永遠を考えることはできませんが、人間はそれができるのです。そして、人間はいつかやがて死を迎え、死の向こうに「永遠の世界」があることを知っているのであります。「時間」は、私たちを死まで運ぶベルトコンベアーのようなものです。私たち一人一人がこの世に生まれた瞬間から、刻々と死に向かって確実に時間は流れているのです。

●「あなた(神)が人を押し流すと、彼らは、眠りにおちます。朝、彼らは移ろう草のようです。朝は、花を咲かせているが、また移ろい、夕べには、しおれて枯れます。‥‥‥まことに、私たちのすべての日はあなたの激しい怒りの中に沈み行き、私たちは自分の齢をひと息のように終わらせます。 私たちの齢は七十年。健やかであっても八十年。しかも、その誇りとするところは労苦とわざわいです。それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです。‥‥‥それゆえ、私たちに自分の日を正しく数えることを教えてください。そうして私たちに知恵の心を得させてください。」(詩篇90:5~12)。
 
 人間の一生に与えられた「時間」は限られており、決して長くはないのです。「時間」の大切さをどれだけの方が理解して生きているでしょうか。あまりにも多くの方が無駄なことのためにその時間を費やしているのではないでしょうか。「世の中には様々な統計がある。その中にはまやかしの統計も多い。しかし、この世の中に絶対に間違いのない統計が一つだけ存在する。それは、人間の死亡率が100%であるという統計である。」とある学者は言っていますが、これは含蓄のある真実な言葉であります。しかし、なぜ人々は死亡率100%なのにその「死」のために備えようとしないのか、不思議であります。人生の時間は限られており、それを知って死のために備えることは賢明な知恵のあることです。

 同じ時間でも、自然が豊かな田舎では何故かゆったりと時間が流れているように感じ、都会の喧騒の中では、ものごとがめまぐるしく動き、時間がものすごい早さで流れて行くように感じることがありませんか。そして、今の時代はあらゆることにおいてスピードが求められ、時間を節約するためにあらゆる文明の利器があふれています。「一体、人類はそんなに急いでどこに向かって行こうとしているのか」と考えることはありませんか。現代はスピードがすべてに優先され、かけがえのない人の命よりもスピードが優先される価値観が歪んだ時代であります。確かに便利な世の中にはなりましたが、そのスピードは人を幸福にするよりも、人類が滅亡に向かって突進しているかのように見えることがあります。明確な行き先が分からないままスピードだけがどんどん加速されて行くことに恐ろしさを感じることはないでしょうか。そして、狡猾な悪魔は「死」という現実から目を逸らさせようと絶えず人の心に働いていることは間違いのない事実なのです。

●「あなたがたには、あすのことはわからないのです。あなたがたのいのちは、いったいどのようなものですか。あなたがたは、しばらくの間現われて、それから消えてしまう霧にすぎません。」(ヤコブ書4:14)。

●「あなたの若い日に、あなたの創造者(神)を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また、『何の喜びもない。』という年月が来る前に。」(伝道者の書12:1)。

●「あすのことを誇るな。一日のうちに何が起こるか、あなたは知らないからだ。」(箴言27:1)。 
 
 どうか、この大晦日の人生の節目に、今一度立ち止まってあなたの人生において何が一番大切な問題なのかをお考えになってみませんか。では、みなさん、良いお年をお迎え下さい。 この一年間、大変ありがとうございました。  

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