(前回からの続き)
もちろん、万引きの被害者であっても、加害者に私的な制裁を加える権利はありません。
どうしても制裁したいのなら、逮捕覚悟でやるべきでしょう。それは止めません。
ただし、保安業者は、店側と違って、被害者でさえないわけです。
第三者である保安員が、当局に知られないところで万引き犯を逮捕監禁し、恫喝、強要などを加える。
そして、店からリベートを得る。
これって、893というのでは?
組織的に法を破って利益を得ているという点で、一部の悪質な業者は、マジで893と同類です。少なくとも、犯罪組織です。
一般には、監禁した被疑者に個人情報の公開と念書の作成を強要し、それに応じない場合、「警察に通報する」と脅迫するパターンが多いようです。
つまり、
「通報されたくなかったら、オマエの個人情報をよこせ!」
そういう違法な取引を持ちかけているわけです。
この個人情報が、店側に引き渡されるのか、業者の手元に集められるのか、両者に共有されるのかは、知りませんが、いずれにせよ、厳重に保管されるか、一定期間を過ぎると破棄されるようです。
そりゃ、そうです。
これは、「店側の」犯罪を立証する、動かぬ証拠になってしまうわけですから。
表には出せないんです。
万引き犯ではなく、店側の弱みなんです。
そうなると、新手のユスリが考えられます。
まず、わざと安い商品を万引きしてみせ、捕まってからは全て言われたとおりに振る舞い、被害届だけは出させない。
そして、解放されたら「不法に逮捕監禁された上、諸々の強要・脅迫を受けた」として、訴訟を起こす。
店側は、慌てて被害届と、ユスリ屋に書かせた念書などを、警察に提出する。
この書類こそ、店側の犯罪を示す証拠になってしまうわけです。
どう考えても、念書を書かせている暇があったら、110番できないわけがないんですから。
個人による数百円の万引きと、組織的な不法監禁。
裁判所が、どちらを重く見るかは、考えるまでもありません。
業者の皆さん、分かりますか? あなたがたのやっている「私的制裁」は、「いざという場合、法に守ってもらえない」リスクを、常に伴っているのです。(次回に続く)
もちろん、万引きの被害者であっても、加害者に私的な制裁を加える権利はありません。
どうしても制裁したいのなら、逮捕覚悟でやるべきでしょう。それは止めません。
ただし、保安業者は、店側と違って、被害者でさえないわけです。
第三者である保安員が、当局に知られないところで万引き犯を逮捕監禁し、恫喝、強要などを加える。
そして、店からリベートを得る。
これって、893というのでは?
組織的に法を破って利益を得ているという点で、一部の悪質な業者は、マジで893と同類です。少なくとも、犯罪組織です。
一般には、監禁した被疑者に個人情報の公開と念書の作成を強要し、それに応じない場合、「警察に通報する」と脅迫するパターンが多いようです。
つまり、
「通報されたくなかったら、オマエの個人情報をよこせ!」
そういう違法な取引を持ちかけているわけです。
この個人情報が、店側に引き渡されるのか、業者の手元に集められるのか、両者に共有されるのかは、知りませんが、いずれにせよ、厳重に保管されるか、一定期間を過ぎると破棄されるようです。
そりゃ、そうです。
これは、「店側の」犯罪を立証する、動かぬ証拠になってしまうわけですから。
表には出せないんです。
万引き犯ではなく、店側の弱みなんです。
そうなると、新手のユスリが考えられます。
まず、わざと安い商品を万引きしてみせ、捕まってからは全て言われたとおりに振る舞い、被害届だけは出させない。
そして、解放されたら「不法に逮捕監禁された上、諸々の強要・脅迫を受けた」として、訴訟を起こす。
店側は、慌てて被害届と、ユスリ屋に書かせた念書などを、警察に提出する。
この書類こそ、店側の犯罪を示す証拠になってしまうわけです。
どう考えても、念書を書かせている暇があったら、110番できないわけがないんですから。
個人による数百円の万引きと、組織的な不法監禁。
裁判所が、どちらを重く見るかは、考えるまでもありません。
業者の皆さん、分かりますか? あなたがたのやっている「私的制裁」は、「いざという場合、法に守ってもらえない」リスクを、常に伴っているのです。(次回に続く)
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