名詞がそのま副詞の機能をはたす

2009年09月18日 00時18分31秒 | 自分の意見の陳述
英文構造を考えてみるとき、私には不思議だと思えたのが、名詞が副詞の機能をはたすという英語の使い方です。

I am standing in front of the buliding.

などのような、in front of ... つまり、in がくれば、私のほうは落ち着くのです。で、つねに、その形の副詞を期待する。ところが、

We walked ten miles.
Write this way, not that way.
We took the children out for a walk a long distance.
We talked away hours and hours.
They arrived last night.

これらの文章中の、ten miles, this way, that way, a long distance, hours and hours, last night などは名詞がむき出しである。そしてそのまま副詞の機能をはたしている。

this way, that way は in this way, in that way のin が省略されたものともみなせるが、すべてのものが、何らかのものの省略形とみなされるわけではない。

これらを、副詞目的語、あるいは、副詞目的格、という文法用語を用いる場合もある。

これを不思議と思い、面白いと思い、便利だと、私は思っているわけです。

Japanese prime minister's speech is expected in the meeting two days after they hold the meeting's opening ceremony on July 2 in Tokyo.

適当な作文ですが、よく見かける構造の文章です。ここで、two days after they hold the meeting's opening ceremony on July 2 in Tokyは 要するの名詞を裸で置いたままのやりかたですよね。two days という名詞がそのまま置かれているわけです。そのtwo days をafter 以下の節で修飾しているが、要するに構造的にはtwo days に過ぎない。

理屈をいえば、on the point of two days after・・・とか at the point of two days after・・・・になるのでしょうか。そんな長たらしいことをいつも言う気にならないということか。あるいは、気持ち的には、心の中で、on とかatみたいな一種の前置詞を心の中で呟いているか。呟きながら、そんな当り前なことは、わざわざ記すまでもないや、と思っているのでしょうか。

日本語でもしかりだが、言葉というものは、二つの方向性があるみたいである。一つは精緻に向かってゆく方向性。あとひとつは、アバウトに向かってゆく方向性。この二つが共存しているようだ。

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