映画「シリアスマン」を観てきた。「ノーカントリー」のコーエン兄弟の監督作品だ。
イントロで何処かの国のユダヤ教の夫婦の元に突然やってきた悪霊?の話が出てくる。この映画のエキスが入っている。
まじめなユダヤ教徒である大学教授は平凡な生活を営み、企みもなくただただ真摯に過ごしているが、彼の周囲で突然色々な災禍が及んでくる。彼の友人と懇意になった妻からの離婚話・学生から成績をあげてくれるよう一方的に金銭を渡される・隣家が彼の敷地内に小屋を作ろうと企てる・・・・
重なる災禍に悩んだ彼は、ユダヤ教のラビに相談に行く。しかし、下位のラビ、中位のラビからは期待するような答が帰って来ず、上位のラビは会ってもくれない・・・
ところが、悩んでいるところに今度は妻と懇意にしていた友人が交通事故で亡くなってしまう。そして、以前に大学側に依頼していた終身雇用の希望が認められそうになってきた。
しかし、その直後に今度は健康診断の結果を医師から聞かされることに・・・・
人の災禍は、その人のまじめさや宗教心で避けることはできないのか。すると人は災禍からの被害を避けるために・・・・
笑いのエキスの中にコーエン兄弟独特の主張が散りばめられている。
勝手評価 ☆☆☆☆ ユダヤ教をもう少し分かっていると、ユーモアがもっと理解できたかも・・・