イギリス・ドイツ合作映画「ある夏の記憶」いうのがテレビで放映されていた。イギリス・アカデミー・スコットランド賞を受賞した2008年の映画だ。
残念ながら日本では上映されていない。
イギリスの田舎町に元気で活発な少年がいた。彼には理知的な彼女がおり、将来を何となく感じる仲になっていた。いつも夏には近くの池で青春を謳歌していた。
ただ、彼には過去に何かの原因で失語症となっており、字が思うように書けない。それが原因で粗暴なふるまいを続けて彼女の母親からは交際禁止をいわれている。
そして、彼は字の書けない右手を憎み、自ら潰してしまう行為に出てしまう。
しかし、彼はそんなハンデを感じながらも、唯一の友人の少年と悪戯を繰り返し、ある日学校に放火をして警察から追われる。
友人のバイクに乗せてもらいながら追われる中で、途中で友人を残してバイクから飛び降り、逃走する。
そして、その直後、友人は事故を起こし下半身不随の身体になってしまう。
以後、彼は彼女とも別れ、友人の私生活の支援をしながら生活を続けるのだが・・・
「ひと夏の思い出」という言葉は定番中の定番だが、誰しも若い頃の夏場に忘れられない思い出を持っているのではないだろうか。
この映画はまさに、どこにでもありそうな、誰もが経験していそうな夏の甘酸っぱくもほろ苦い若者の思い出を綴った物語だ。
それほどの感激も感動もしないが、誰もが共感し、若い頃の夏の思い出を記憶の引き出しからひっぱりだしてくれるような映画だ。
勝手評価 ☆☆☆☆ 最近はハリウッドより、イギリス・フランスなどの欧州映画に魅力を感じる。