還暦男の徒然日記

還暦過ぎの余生を楽しもうとの魂胆?が覆えさせられそうな日々の奮闘記

映画「声をかくす人」

2013-02-02 16:49:24 | 映画日記

映画「声をかくす人」を観てきた。

4月にはスピルバーグの「リンカーン」が公開される予定で、アカデミー賞作品賞の呼び声が高いが、この「声をかくす人」もリンカーンをモチーフにした映画だ。

ロバート・レッドフォードの2011年の作品で、スピルバーグの作品がリンカーン暗殺までの最後の4月の物語のようだが、これは暗殺後の犯人たちの行く末の一こまを描いたものだ。

南軍の残党である暗殺者グループが事前に寝泊まりしていた宿屋の南部出身の女主人が共謀の罪にとわれ、軍事裁判にかけられる。

暗殺者グループに女主人の息子も入っていており、裁判では彼女が事前に暗殺計画を知っていたか否かが争点となっていた。

その女主人の弁護人を全く反対の立場にあった北軍の大尉が当たる。

弁護を進めるうちに、彼は意図的に彼女を有罪にしょうと画策する裁判の進め方に疑問を持ち始める。

南軍に勝利した北軍の政府は国の安定を実現するために、この忌まわしい暗殺事件を早期に解決しょうと意図的に進めていた。

北軍の勇士でありながら、南軍残党の暗殺者グループの一味と糾弾された女主人の弁護を進めた彼は社会的地位を失いながらも戦い続けた・・・

結果としては女主人は絞首刑となる。

しかし、彼の熱意がそれからのアメリカの裁判制度を改め、より公正なものに変わって行った。

時は1865年だ。日本では明治維新の真っただ中で、数年後には戊辰戦争がはじまる。今までの政府を頑固なまでに守ってきた会津が国賊と名指しされた。

あの時代に、これほどの「正義」が日本で存在しただろうか。

ところで、彼はその後、ワシントン・ポスト紙の編集長になったという。

勝手評価 ☆☆☆☆  スピルバーグのリンカーンが楽しみだ。

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