還暦男の徒然日記

還暦過ぎの余生を楽しもうとの魂胆?が覆えさせられそうな日々の奮闘記

散りゆく桜・哲学の道

2011-04-17 17:12:58 | 京都ウロウロ

 

ちょっと時期がずれてますが、「遅かりし由良の助」でした。

桜は散り際が一番美しいと思うし、特に哲学の道沿いの疎水の水面いっぱいに桜の花びらが敷きつめられて流れる様は圧巻で、言葉に表せない感動をおぼえる。是非、今日はその姿を見たいと思い、哲学の道に行ったが、残念ながら1,2日遅かったようだ。疎水に右岸、左岸があるのかよく分からないが、右岸には遅咲きの枝垂れ桜が、左岸にはこれから満開を迎える大島桜が、水面には今まで咲き誇っていたソメイヨシノの花びらが一面にとはいかず、ささやかに流れていた。

 

それでも、やはり美しい景色は保っている。しばし眺めた後、近くの法然院にでかけた。法然院の山門を境内から眺めた。静寂があたりを支配していた。ここはいつ来ても心を癒してくれる一番のスポットだ。銀閣寺に住んでいた頃は休みになれば散歩にきていた場所だ。帰りの法然院の石段に、時季ははずれているが僅かに残っているつばきの花が落ちていた。美しい、懐かしい。実はこの何気なく落ちているつばきの花に僕は大きな知恵をいただいた。

もう20年以上前のことだが、その日は朝早く法然院に散歩にでかけた。すると今日と同じように椿の花びらが石段に落ちていた。その奥でお寺の方が落花しているつばきの花をザルに集めて、綺麗な花を選別して、それをそっと石段や山門に至る地道にまかれていた。

当時、前の職場で職員教育の仕事を担当していたが、このお寺の方の姿を見て、「ありのままの自然の姿は、けっして自然にはできない。」と気がついた。美しい自然は影の大変な努力で築かれている。ジョブ・トレーニングにしても学校教育にしても家庭内の子供への教育にしても、原点はここにあると・・・・この話はそれから職場の係長研修や課長研修で使った。

法然院の隣に霊鑑寺がある。ここのお寺の木々は紅葉の季節には見事な色を見せてくれるが今は近くの桜に主役を譲ってひっそりしている。

このお寺の南側の道を山に入っていくと大文字山に行く細道がある。その中腹に俊寛僧都の碑がある。このあたりにあった俊寛の山荘で反平家の陰謀を企てた罪で今の硫黄島に流された。歌舞伎の演目でも有名だ。

今日は、由良の助になってしまったが、それでも少しは散りく桜の美しさを楽しめた。

やっぱり桜は今が旬?

 

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