「白いリボン」を見てきた。第一次世界大戦直前の北ドイツの田舎で起こる奇怪な事件をテーマにしたミステリーだ。
答はなく見ている人それぞれに問いかける形でエンディングとなる。
村のドクターの落馬事故から農夫の妻の転落死、領主の子供の怪我・・・次々と続く奇怪な事件に村人は恐怖を感じてくる。
事件の裏に教会牧師の子供たちが関係していることは想像されるが、その理由も行為もわからない。
白いリボンは子供たちに「幼い頃の純粋な心」を呼び起こさせるためのリボンで、牧師は我が子にそのリボンをつけさせる。
しかし、事件はさらに続いて行く。子供は純粋なだけ残酷だ。
見終えたあとに背筋が凝りつくような戦慄を覚えた。
間違いなく言える事実は、映画の舞台となった時代のドイツの子供たちは、1930年代にナチズムが台頭したときに、それを支える世代になったという事だ。
勝手評価 ☆☆☆☆ 久しぶりに心の琴線に触れる映画でした。
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