立読ブログ

立読師による一人語りのブログ 今後ともよろしう

読了報告3月

2011-04-03 13:44:37 | 
地震の影響で会社の休みが増えたので
溜まっていた図書館本を一気に消化
ついでに まぁ ちょっと笑えたマンガも
一冊感想を


南方熊楠の森 [単行本] 松居 竜五, 岩崎 仁 方丈堂出版

まじめに読んだのは南方熊楠
なんとなくの風評で
曰く 変人奇人 とか 粘菌の研究してた とか ネイチャーに論文を掲載してもろてた とか 大英博物館で研究生してた とか 人種差別主義者と喧嘩して辞めた とか 熊野古道あたりをフィールドにしてた とか
ま そういう話は知っていたけど
正味どういうことをした人なのか?
なにものなのか?
については よう知らんかった
んで この本で入門的に読んでみたわけです
この本自体は南方熊楠研究者による論考集で
大きく分けて熊楠帰国後の神社合祀反対運動と
南方マンダラについての論考に分けられる
いわゆる評伝ではないので
熊楠の生涯をストーリー的に知ることはできないが
熊楠の思想を現代で解釈するとどうなるか?
という視点で
南方熊楠入門の書として読むには結構当たり

後半熊楠と真言宗の住職との書簡が翻刻紹介されているが
これがもう死んだお爺ちゃんがこんな手紙を書いていたよなあ 
というような 旧仮名遣いなうえに
内容が抽象的なもんだから
いやはや…ぐっさん これそのままお経のようやわ(苦笑)

ぐっさんが当時としては恵まれた立場で
優れた研究者であったことは確からしいが
まぁ なんでもぐっさんが一番 とは
あまり思わない方がいいかな と
そこに焦点を合わせてリスペクトし過ぎると
あまりいいことはなさそうだ

個人的にはフィールドで粘菌観察を早く達成したいなぁ


エレキな春 (白泉社文庫) しりあがり寿 白泉社

しりあがり寿のナンセンス阿房マンガ
なんでそうなるの?それはどういう意味?だからなんなのさ?
とか考えこむと嫌悪感を抱くような漫画でさ
まぁ 思考を停止して
しりあがり寿の引いたナンセンス世界の
レールに乗っかっちゃって
一歩引いて見ないと笑えない


図書館の死体 (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫) ジェフ アボット (著), Jeff Abbott, 佐藤 耕士 (翻訳) ミステリアスプレス

図書館で借りて会社で読んでいました
正直に言うと読後
「これって…火サスじゃん…」
て思った
そのまま脚本化して土曜日の夜に放映していても不思議じゃない
ま そういうミステリ
これをハズレと見るかアタリと見るかは
まんま土曜サスペンスを欠かさず見るか
むしろ無視しているか
その習慣の違いが出るかも