立読ブログ

立読師による一人語りのブログ 今後ともよろしう

読了記録~未来現在過去進行形~

2014-01-13 10:31:52 | 
はいはいはい あけましてはっぴぃにゅういやぁあん
てなことで始まりましたよ2014!
みなさま如何お過ごしでしょうか?
立読師は年末年始と体調を崩して
布団から離れられなかったぶん結構集中して本が読めました
めでたくもありめでたくもなし
といったところで読了したのは以下三冊


虐殺器官 kindle版 伊藤計劃 早川書房

有頂天家族 kindle版 森見登美彦 幻冬舎

東京バンドワゴン kindle版 小路幸也 集英社


「kindleでは主に漫画や小説を買おう」そう決めて
漫画も買って読んでいるけど
こちらは既読の漫画ばかりで感想はまだ書けないなぁ


そんなわけで一冊目
虐殺器官… こーれはねぇーーー
グロイよたしかに
戦争に平気で核兵器が使われるデストピアな近未来
でも文章に惹かれるんだよねぇ
目がなかなか覚めない時の悪夢を見ているような本だったよ
でも読後誰かに「面白いよ」と薦めずにはいられない


ほいお次
有頂天家族
いやー(笑)あいかわらずのすっとぼけたモリミー節
品があるんだか情けないんだか(苦笑)
京都に巣食うは人と狸と天狗なり
その狸の中でも偉大なる父を持つ子だぬき4兄弟
時に芝居がかったやりとりや見栄をきって
京都の街を飛び回る
実に痛快愉快な物語でありました
これ読んだあと 我が家の猫(キジトラ)が
まあるく丸まって寝ているのを見たら
タヌキ? て空目してしまったよ


はいラスト
東京バンドワゴン
読んでみたいと思ってはいたけれど
なかなか読む機会がなかった一冊
kindleなかったらまず読まないままだったかもしれない
ここに出てくるキャラクターは
どいつもこいつも精神超人で
普通ならグレるか拗ねるか
なんらかのコンプレックスを抱えてても不思議がないのに
みんな仲良く 寺内貫太郎一家 している

これらを読んで思ったんだけど
最近の小説や漫画って
なにかしらの超人が主人公を張っているよね
最初からむちゃくちゃつおい とか
精神がタフ だとか
そういう超人をみんな読みたいんだろうか
そういうニーズな時代なんだろうか
んーだからこそ逆に銀の匙みたいなマンガがウケるとも解釈できるよね
おいらはドロッドロの人間関係なんかは読みたくないけど
情けない主人公が成長して強くなっていく話を読みたいなぁ