立読ブログ

立読師による一人語りのブログ 今後ともよろしう

読了記録~小説二冊~

2011-09-04 16:30:14 | 
ジョーカー・ゲーム [単行本]  柳広司 角川グループパブリッシング

天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)  上橋菜穂子 新潮社


さて ジョーカーゲーム・・・
面白いエンターテイメントスパイ小説
極秘スパイ養成学校通称D機関
そこに集う「バケモノ」たちを統べるは
伝説のスパイ結城中佐 通称「魔王」
なんかねー文中に「・・・のはずだった」とかあると
もう うわぁこの後最悪の状況に陥っちゃうんじゃないか!?とかね
ハラハラさせられるんですよ
だって「はずだった」てことはっこの後に
「のはずだったのに・・・」てことが待っているんじゃないか?
とかね 小心者はどんどん一人で疑心暗鬼に
ここっこれが後のトラップの伏線でわ? て
久しぶりにうがったみかたを思いっきりしながらも
実際そんな姑息な予想なんぞおもいっきり裏切られて
気持ち良いくらいハラハラ転がされましたよ
いやぁ 白猫白猫(笑)


さて 守り人最終章第二陣
カンパル王国編でございます
ここで物語の核をなす問題が明白になり
さあ!ラスト 新ヨゴ皇国編 でどう収束するのか?!
というところが気になるところでございます
今巻の萌ポイントは
チャグムの一人間としての発言では一人称が「オレ」であり
皇太子として民のことを背負たっときの発言が「私」であるところが・・・ああ
彼は「オレ」でありたかった青年から
「私」として立つことを選ぶのですねぇ
青年の成長記としてみると感慨深いものがあります



さて、読んでみたけど挫折した本記録
「無常といふ事」小林秀雄
でございます
ええと 読めない漢字が多くて入り込めませんでしたシクシク
さらに能、和歌、まったく興味がないもので
さっぱりわからん
白洲正子がこれを読んで大変感銘を受けたと書いていたので
興味がわいて読んでみたんですがー
すいません わかんなかったです


最近読んでみたい本が 向田邦子
いや 偶然作家と猫を題材にした番組を見たとき
(「お前がいなけりゃ生きていけない」だったかな)
そこで演じられていた向田邦子がとてもよかったのと
彼女の愛猫マハシャイ・マミオのかわいかったのとで
引用いたしますと
「偏食・好色・内弁慶・小心・テレ屋・甘ったれ・新しもの好き・体裁屋・嘘つき・凝り性・怠け者・女房自慢・癇癪持ち・自信過剰・健忘症・医者嫌い・風呂嫌い・尊大・気まぐれ・オッチョコチョイ・・・・・・。 きりがないからやめますが、貴男はまことに男の中の男であります。私はそこに惚れているのです」
これをナレーションにマミオ殿のアップを画面で見たときは・・・ああ(萌)
ここまで惚れられたら猫冥利につきまさぁね

以上 記録でした