立読ブログ

立読師による一人語りのブログ 今後ともよろしう

読了と本読んでた休み日記

2011-11-20 21:19:49 | 
まずは読了 いつもの会社本

ドラゴン・ティアーズ 龍涙―池袋ウエストゲートパーク〈9〉 (文春文庫) [文庫] 石田衣良 文藝春秋

ウェストパークシリーズの文庫版最新刊
ちなみに会社でめずらしく「なんの本読んでるの?」とふられて
表紙を見せたところ
「あ~…池袋ウェストパーク?この人が書いた奴?」
あー…いや これそのシリーズです…つか 今「作者名が」池袋ウェストゲートパーク? って感じで聞いてませんか?
まぁ筆者名よりドラゴン・ティアーズや池袋~の方がでっかい活字だからねぇ
そっちの方に目が行っちゃうよね
石田衣良を石平に に次ぐかんつがいでした

さて内容 今巻はオール社会弱者からのSOS
ガキの喧嘩や強盗よりもマイフィールドで社会悪と戦う話ばかりだった
まぁ最終的には暴力も絡むんだけど
むしろマコトが依頼に対してどう興味を掻き立てられるか
そのへんの石田衣良の技量に目が行く
現在進行系のトピックを扱うので
問題の背景の社会的掘り下げが甘いんじゃないか とか
意地の悪いダメ出しもできなくはないんだけど
要約すればメッセージはシンプルで

目の前で困ってる奴を放っておけないのが人間だ

じゃないだろうか
Don't think. FEEL!!で動かずにいられないところだよね
放っておくことで後ろめたさに悩まないことはないし
困っているときに手を差し伸べられて心底救われる一方で
放っておけない善意のために他人に迷惑をかける結果になる場合もある
立場や結果や過程が悪くてもそうせずにはいられないココロで行動しようぜ
石田衣良は今回そういうメッセージを発している(と思う)


さて 話変わって今日の話をすることになる

実は土曜から姉が甥っ子姪っ子を連れて急に帰省してきたおかげで
せっかくの休日がけっこうストレスゲージ+150P
たのむから心静かに過ごさせてくれぇ 
という願いが里帰りの神に通じたのか(笑)
昼近くになってジジババ一緒に農協祭へ出かけてくれた
朝飯の片付けをようやっと終えて
部屋に自主避難したのはいいものの
さーて今日はどうすべえかねぇ と
金を使わない出かける先とやることが思いつかずに悶々と過ごしていた矢先で
少しほっとした
とりあえず静まり返った家に一人
んじゃぁせっかくだから
いつもならテレビの大音量や人の気配で落ち着かない居間で
もちろんテレビもネットもオフにして
マグカップにたっぷり紅茶を注いで
縁側で日向ぼっこしながら

クイズに答えて理系英文マスター! 的な本を開…いたんだけど
わからない単語を調べるのがシチュエーション的に
すさまじく面倒くさいことに気がついて
路線変更

オーパ、オーパ!! を読みふけった

静かな室内で陽に暖まりながらモンゴルの釣行へ妄想トリップするのは
なかなかに快適で
にわか屋内釣り師は開高大兄の活字に誘われ
プレーリードックを捌いたりイトウを釣り上げたりして
旨そうな味の描写に腹の虫をグウグウ言わせていた
どうにも大兄の文章は我がフルライフマンの血をそそのかすようで
狩る 捌く 出来立てを食う
三段ジャンプにそうしたい欲望に駆り立てる
しかし悲しいかなシティガール(笑)
捌きたくてもスーパーからイカでも買ってこないと食材をつくることは叶わない
そうなってくると欲求不満の野蛮人で家の中を唸りながらウロウロすることになりそうなので
開高大兄とは二杯目の紅茶を堺に御休みしていただいて
三冊目

川原の石のしらべかた を開く

開高大兄がフウフウイトウ釣りをする様を見ていて
やっぱり午後はどこかへ…いやいつもの公園でコケ観察はちょっとマンネリだからここは目先を変えて
と 思考をウロウロさせてポっと思いついたのが
川原
んで 記憶を頼りに本棚からこの手引きをサルベージして
(ほんとはもっと早い時期に楽しむはずだったんだよね ごめんね)
と 本に謝ってからページを開く
いやー やっぱり面白い
何気なく拾った石や子供の頃夢中になって集めた石 学校の理科で拾いに行ったりしたっけ とかとか
振り返ってみると結構石というのはそこかしこの記憶にあるもので
「石をぶんるいしてみよう」のカラー写真を見ると
いやぁ 意外と「ああ こういうのは見たことある」と
川原などにありふれた石の記憶をたどると
意外と全種コンプリートで手にしているような気がする
もちろん当時石の分類なんか気にも止めちゃいなかったんだが
こうしてみると
川原の石の標本は意外と簡単にできそうな気がしてきた
この手引書には標本のための記録方法もきちっと書いているので
今度の給料入ったらフィールドノート買いに行こっかなぁ とか
小学生的にワクワク考えたりして
いやぁ 開高大兄とはまた違った角度で
落ち着きなく部屋をウロウロ唸り歩きしてしまった


ま そんなわけで
あとは飯のしたくと片付けとブログ記事書いて一日終了
まぁ そんな日もあらぁな 

散歩日記~ドングリ

2011-11-20 21:18:44 | 雑記
さて、本日のお出かけ

休日にさして用事がないが
ないとどうも調子が悪い
いやはや困ったもんです
悶々としかし焦燥感に揺れて
物干し台から「はぁ~~~」と溜息ついてても仕方がない
こーゆう感じのタリィ日は動いたほうがスッキリする
と いうわけでぇ
結構久しぶりに公園へ散歩に行ってきました
先日パンクでタイヤ交換から帰ってきた愛車コーヒー豆号で(正式名称エメラルドマウンテンコーヒー豆号)

新品のタイヤは嘘ぅっつうくらいパンパンで
ギア2速分間違えてない?となんども確認するほどペダルが軽い
ご機嫌に加速してあっちゅう間に公園着
ベンチで少し休んだら散歩開始

本日の目標はドングリ
もうええ加減寒いし 管理された公園やから片付けられてるとは思うが
それでもまだ残っていたらラッキーディ なつもりでチラチラ歩く
ドングリが落ちているエリアは散歩コースの最終ゾーンなので
まぁ 急がなくてもあるものは逃げないしなければ急いでも仕方がない
部活できているんだろうどこかのテニス部の掛け声や
マレットゴルフのカッツンカッツン響く金属音を耳に流して
落ち葉の感触を楽しんだりこの公園で一番お気に入りの木を
いいねぇ~♪て眺めたりして歩く
んでやっとドングリゾーンに入る
えーっとなんて木のドングリなんだろ?て思っても大丈夫
公園はたいがい木の種類のプレートが
野田知佑的に言うと無粋にあっちこっちにかかっているので
知らなくても教えてくれる
あ ここのはコナラのどんぐりか

ドングリ というと拾って帰ってしばらくしたら虫が湧いて
きゃあ!
ということがある
というのを読中の「ドングリの謎」で読んでいたので
それを確かめたかった
コナラに卵を産みつける虫は コナラシギゾウムシ ていう
ゾウムシ…あ 養老孟司先生が一番好きな虫だっけ?
その幼虫が結構な確率でいらっしゃるらしい
コナラシギゾウムシが卵を挿入した穴はあまりに小さくて
しかもドングリの袴には穴なのかくぼみなのか区別のつかない
穴もどきが多数あるので挿入孔を見つけるのはほぼ無理
しかし幼虫が成長してどんぐりの殻を食い破った穴は
直径1~2mmもあるうえにドングリの下部 
そう あのすべすべしたところに開くのでそれは見つけやすい
とりあえずもう出奔された(笑)どんぐりを拾って
あとは適当に見かけ無傷なのを2~3個拾った 
幼虫が入っていたら当たりかそれ?(笑)

ドングリを見つけるコツはやっぱりしゃがむことだなぁ とか
よつばと!ネタを思い出しながら
平らな台のあるところへ移動
おもむろに十得ナイフ(つっても爪切りとか毛抜きとか耳かきなんかで十得)で
まずは出奔後のどんぐりに刃を入れてみる
思ったより簡単に刃は入ったけどナイフの幅がありすぎて
スパっと竹を割ったようにまっぷたつというより
ちょっと斧で叩き割ったような切り口になってしまったのは残念

中身はやはりすっかり腐っていてしっとりしたおが粉みたいなのが
ボロボロ詰まっていた
食い破った穴を縦に割くように切ったんだけど
どうやら幼虫は中身をすっかり食い尽くしてからお出になるらしい
トンネルみたいになってるんじゃないかという予想は外れた

じゃ 次は(たぶん)なかにいらっしゃるやつ
こちらは中身が分からないので適当にぶっすり割った ら…

きゃあ!

いやぁ 居るだろうとわかっていても一瞬ビクッとなりますね(笑)
「お前だ!」系の怪談話をオチが分かっていてもひっくり返る小心者です
いやいやいやいやと苦笑しつつ気を取り直してほじくり出す
出奔穴から想像していたよりもでかい幼虫
えーと てんとう虫の幼虫くらい?
脱皮すると小さくなるんかな?なるんだろうな
一つのドングリに二匹も入っていました あ 相部屋??

とりあえず やっぱり居るんだ ということが確認できたので
かわいそうだけどイモムシさんたちはそのまま何かの餌になってくださいと放置
ま これで一応散歩の目的は果たせたんだけど
ドングリって拾い始めると目がそういうふうになるから
歩いていても結構今度は目に付くんですよ
んで コナラより少しオーバーサイズのドングリもいくつか拾う
今度も幼虫がいるのかとおもったけど
これがまったく居ない5個拾ってノーヒット
見渡したけどプレートがないので
なんの木のどんぐりかわからない だけど
サイズ的にコナラじゃないよなぁ
ゾウムシさん的にお口に合わない種類なのかね?
とりあえず乾燥しているので簡単に殻が割れて
爪で渋皮を削り落として齧ってみる(なんで?)
…うん…これは…渋くて食えたもんじゃないね(笑)
吐き出しましたよもちろん(>*<)
しかし身は実に美味そうに白っぽくて 渋皮をむいた胡桃みたい
渋川も薄い茶色で…
これ渋川つけたまま塩を振って 飲み会で
「はい。アーモンド♥」とかいたずらできそうな…(誘惑)


てなところで散歩も終了
再びスタート地点のベンチで「ドングリの謎」の続きから読了して
確認したらやっぱり時期的にもイラスト的にも(サイズとかね)
今日見たのはコナラシギゾウムシの幼虫と確信
そして コナラ系のドングリはやっぱりアク抜きしないと
食えないことも確認(いつか食う気か?)

うむ なかなかに満足 

読了報告~文庫二冊、漫画二冊+1~

2011-11-13 21:52:50 | 
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) [文庫] 小川洋子 文藝春秋

ドングリの謎: 拾って、食べて、考えた (ちくま文庫) [文庫] 盛口満 筑摩書房

聖☆おにいさん(7) (モーニングKC) [コミック] 中村光 講談社

姫のためなら死ねる (1) (バンブーコミックス WIN SELECTION) [コミック]  くずしろ 竹書房


深夜食堂 TV版 1 赤いウインナー (My First Big) [コミック]  安倍夜郎 小学館



猫象 
久々にストロング直球な文学でしたごっつあんです
誰のコピーか「大きいことはいいことだ」
この言葉あまりにキャッチーで有名すぎて
かえって僕らこの言葉に縛られてやいませんか?
この小いさな説は「大きくなること、それは悲劇である」という
逆転の一言が全てを包括し幸福を表しています
小さく小さく…そうあることが普通で幸せ
そういう価値観が 一般則だというんではなく
ただ有るという世界
僕はこれでいいんですこれがいいんです
小さく小さくかつ確固としてゆずらずにつぶやく

読了後つい口ずさんだのはThe Blue Hartsの情熱の薔薇だったりします
「なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ」
小さいこともいいことじゃないか
大きかろうと小さかろうと陽は平等に降り注ぐ


んで小さな説から話は飛んでエンタメノンフへ
どんぐりの謎
この人の自然科学へのつかみはホント天才じゃなかろうか
この本をカバンに忍ばせて公園を散歩
なにげにどんぐりを拾うと
そこから本の話がぐんっとリアルと結びつく
当たり前にありすぎて興味の焦点を合わせたことがなかったものが
ワンダーの詰まった「たまらん」ものへ


さてこっからは漫画

聖☆おにいさん は
久々に大笑いさせてもらいました(笑)
特にマリア像の涙システムにはウケた


お次はもさくっと行くよ
姫のためなら死ねる
……こ こーれはー………同人誌?
いや ノリ的には好きだけど
ちょっとこれは…昔のアニパロコミックスとかに掲載していそうな
そんな空気感の漫画
読みにくいっちゃ読みにくいんだけど
そこは勢いで一気呵成に笑いを取っていく
The ノリ


ラスト コンビニバージョンで
深夜食堂
どうやらまたドラマ化されるそうで
そのための番宣企画ってことかな
話のまとめ方がうまいなーってのが感想です
大風呂敷は広げない 落語のオチほどのキレがない
その分かえってリアルなんです
本当にこんな食堂があったらいいなぁ と
こんな人情味のあるコミュニティがあったらいいなぁ と
乙女チックに妄想しちゃいますねぇ