立読ブログ

立読師による一人語りのブログ 今後ともよろしう

酩酊せずに読んだ本(笑)

2015-09-27 15:37:41 | 
こうして日曜日に読了記録をつけるのも久しぶりです
今回は読了に長い時間がかかった一冊


十皿の料理―コート・ドール (御馳走読本) 単行本 – 1992/2 斉須正雄 朝日出版社


時間がかかったわけは個人的な事情です
この本を買ったのは大学時代だったんですが
飲み屋で一人飲みするときだけ持ち歩いて
酩酊しつつちびちび読んでいたんですよ
酔っ払いながらなので内容なんかちらとも覚えているわけもない
乱暴に鞄に突っ込んでいたから表紙カバーも
どこかへいってしまっています

新しい家ができて
やっと自分の本を実家から少し持ってこられるというとき
ふと この本が目にとまって
そういえば ちゃんと読んでやらないとな 
って売らずに長野へ持ち帰ったんだっけ
と思い出してここ数日で丁寧に読み通したってぇ本です

この十皿の料理は
1メニューずつが 斉須さんの若かりしころ
なりたい自分に自分を造り変えるために
極細の伝手を頼りにフランスへ飛び
見事に熱意を昇華して
日本へ帰ってきて自分の店を出す
ぐらいまでの彼の想いや経験が強くリンクしているメニュです
どんな体験談なのかどんな想いをしてきたのか は
本を読んでもらうとして

立読師の感想は

イケてるカッコイイ自分でありたい変身したい
若いころは才能ってやつさえあれば
今さえない自分も輝けるって思いを
誰でも抱いたことがあると思います
でもカッコよく着飾ったイケてるじぶんを演じ続ければ
そうでありたい自分を演じ続ければ
いつか変身は完了して完璧な理想の自分になれるか?
それは ないなー ってわかっちゃうんです

自分は特別な何者かではない自分自身にしかなれない

こう書くと
理想や夢を持つことを否定しているように見えますが
ちゃうんです
今自分はイケてない でも イケてる自分になりたい
そういう想いをエネルギーにして
じゃあどうやったら本当になりたい自分を造れるのか
考え 行動し ケツは自分で持つ
泥や汗にまみれて苦しさ耐えて変な顔しながら
でもユーモアは忘れずにのびのび力を出し切って
毎日を丁寧に生きて積み重ねていくと
シンプルな 自分がなりたい自分自身 になっていくのが
成長ってことなんじゃないかなと
私はそう思います

斉須さんの料理の肝って
たいしてお高いわけでもない素材でも
丁寧に正しい手順を積み重ねていけば
お客さんからお金を払ってもらえる価値のある素敵な料理ができる
てことかな と
料理人らしい発想で自分の人生の芯にも応用の利く思想だなぁとおもいました
卜実(飾らない誠実さ)という言葉は好きな言葉ですが
この言葉を実践する凄みのある圧が迫ってくる
アツい本です

ナウシカ読破したよ

2015-09-22 13:58:13 | 
風の谷のーナウーシカー♪

はい 立読師です
無事に新居も完成しまして
引っ越しもひと段落 
新しいパソコンで心機一転の更新です

さて 「新居ができたら買う」本として
大人買いしましたよ

ワイド判 風の谷のナウシカ (アニメージュ・コミックス・ワイド版) 大型本 1~7 宮崎駿 徳間書店

んで やっと昨夜読破しましたうれしやうれしや
ナウシカの連載当時は立読さんまだちうがくせいで
そんときはジブリができてて
連載自体も大海嘯を目の当たりにしたナウシカが丘の上でうずくまったまま
止まっていました
それから連載が再開して物語のラストまでは
連載を一気に追いかけられたんですが
いかんせん単行本は買っていなかったので
それまでのお話がさっぱりボウゼン
よくわからんまま禅問答のような最終回で
んんん?よくわからんがいいこと言ってるみたいだぞ
よくわからんがこれで終わりなのか?いいのか?
とまぁ 半蓄きわまりない消化不良のまま食わず嫌いになりかけておったんです
でも やっぱり揃いで通して読んでみたら

ああー この歳になってから読んでよかったなー

て思いましたね
自然破壊を憂いたり大自然はすんばらしいていう話として読まず
破壊と慈悲のカオスが世の中なんだよな 俺たちだって自然だって
なんてね 思ったんです
だって 戦争して自然破壊してもこの星は壊れずに変化して
それに適応して生き物たちは生命の輝きを謳歌するんですよ
それが人でなくてもね
端折って言えばそういう風に読めました

ストーリーのラストでは優れた過去の技術遺産が
全部わかったつもりで世界を再構築できるなんてね
奢った考えで星も生き物も作り替えようってんです
それをナウシカは破壊して
自分たちは滅ぼうとも生きようといいます
これはねぇ 見方を変えれば
人ってのぁ本当は全部わからないほうが幸せな生き物なのんじゃないかなぁって
そういうメッセージでもあります

わからないから知りたい学びたい
できるようになったら作りたい
そういう欲求はだれでもあるんですが
それは まだわからないことがたくさんあって
まだまだ学べるっていう環境だからこそ許された欲求なんでね

自分たちはまだ全部わかっていない
知らないということを知っている
それでもできることで何かを作るってことは
とりかえしの利かないものを
後世に残したりしりぬぐいをこの星に丸投げしてしまうリスクがある
(もちろん自分たちでなんとかできることもあるけれどそれでもおっつかないくらい大変なことをしでかしてしまうってこと)
そういうことをわすれちゃいけないよ
知らないからやりたいわかりたいって言っていられるうちでいろいろやるのは結構だけれど
わかりたい知りたいって欲求もほどほどにしないとさ
生き物としてどうなの?てね
ナウシカの話を科学技術の心得の目で読むと
わたしはそう思いましたねぇ


言葉足らずでそのくせ余計な言葉が多くなったけど
ナウシカはいろんな読み方や解釈の仕方で遊べる漫画だなー
そう思って読むと読み返しの利くいい買い物でした

骨にひびが入りました

2015-09-22 12:07:16 | 雑記
おはよう…あ もうお昼近いですね
こんにちは 立読師です
みなさまシルバーウィークいかがお過ごしでしょうか?
わたくしはというと
ウィーク突入前夜祭 つまり 金曜日の夜ですね
趣味の柔道の練習中に右足の小指を あ痛っつつつつつ しまして
でもその明後日は今年最後の大会だったものですから
道場の先生にテーピングしてもらって出場しました

いやぁー 試合が近づくにつれて全然痛みを感じなくなって
アドレナリンすげぇー!って有頂天でしたが
初戦で簡単に絞め技を食らって 参った 一本負けでした
試合が終われば一気に痛みが戻ってきて
あ痛つつつつつつ と診てもらったところ

K原先生「これは骨逝ってますよ多分ですけど」
S谷先生「んーぼっきりは逝ってないと思うけど怪しいねぇ」
K田先生「うん 靭帯はやっちゃってるだろうね 一回レントゲン撮ってもらってきてね」

さすが一般大会です柔道大会です整骨院関係者が多いとすげぇ心強い
つか オレ的にはこんなのたいしたことないやいと笑っていなされるつもりが
折れてるとかヒビだとか 言う方々が専門家なだけに
的確に恐怖心を突かれます あうぅ痛恨の一撃コンボ入った

んで 翌日総合病院に行ったんですが
緊急外来の内科ドクター いや整形の先生いなかったんですよ
まあ「僕おなかの先生だからよくわかんないけど いい?」てことなんですが
こちらはレントゲンだけ撮ってくれればOKなんですから
撮ってもらったんですよ
で お腹のドクターの見立てではあったんですが
「あ! ひびが入ってるねぇ!」よくわかるみたいです
小指のはく離骨折 全治1か月 柔道はダメ なるべく座り仕事 足を上げていられればなおよしって
さすがお医者さんですよ 無理難題を言ってくれます
なんてったってこちらは立ち仕事の組立屋ですし
来月の昇段審査会にむけて練習はしたいし
でもこちらも大人ですから そこはほらおとなしく
「はい おっしゃるとおりにいたします」
頭だけは下げておく 頭は下げますが普段の日常生活は
多分大きく変えない
まぁ 休日明けに接骨院の先生と相談して
無難なところでおとしこみましょうという魂胆です

さて そんなこんなでシップだけもらって
痛かったら鎮痛剤飲んで
ぼんやり 人をダメにするリラックスチェア でナウシカ読破しました
ほんとはナウシカの感想を書こうと思っていたんですが
なんか骨折話が長くなっちゃいましたんで
とりあえずこの更新は骨折の話だけで終わります

んでは シーユー

着工~

2015-03-23 14:02:01 | 雑記
おおう! 最後に書いてからもう年が明けてしまった!しまった!
というわけでお久しぶりです立読師です

今日はちょいと近況をつらつらと

・ 新居がやっと着工しました
今朝夫と塩酒米を庭に撒いて
お清めと工事の無事を祈願して
今は工事の人らが杭を打ったり金槌の威勢のいい音が響きます
完成は夏
無事に良い家が建ちますように!

・ 最近パソコンメガネを買いました
かけてみると
なるほどスマホやiPadを長時間見ていても目が疲れない
しかし生まれてこの方目だけはええので
メガネをかけた顔というのが夫を含め周囲から
イメージが違う
知らないオバハンがいる
似合わない!
とまぁ不評なこと(苦笑)
自分でも鏡を見ると
見覚えのある親戚の叔母と顔がそっくりで
うわあ!オバちゃんがおる!
て 自分で言うてたらあかんがな

・ Kindleで向田邦子の 霊長類ヒト科動物図鑑 を買うて読み始めました
これね 最初はむかあしよくあった 所謂有名人の批評集みたいなんかな?
て思て そんな今となってはよう知らんトキノヒトの批評集なんか と
勘違いして手を出してなかったんですわ
しかし 杞憂でした
いつものオモロイ向田エッセイでしてん
楽しませてもろてます


ま そんな日常です はい ちりとてちん

読了記録~都さん~

2014-05-11 07:43:35 | 
読了したのは一冊
忘れちゃいそうなので備忘録ってことで書きます
旦那さんから「面白かった」と回されてきた本

飲めば都(新潮文庫) 北村薫 新潮社

読後は
うーん…まぁ 青い鳥はたった一羽だから探さない
んじゃなくて ひょっとしたらもっといるかもしれないから
探す努力は続けなさい
そういう本かなぁ…
登場人物は魅力的で
確かにこんな女性となら友達になりたいし
一緒に飲みたいし 飲んだら楽しいだろうなぁ
そんなステキングウーマン
最初はちょっと引きました
こーれはさぁ つまり北村っちの
こんな女と飲みたいなぁこんな女となら一緒にいて楽しいなぁ
ていう願望じゃね? てね
ただね ふとしためぐり合わせで
リアルにそんなステキングウーマンって出会えちゃったりもするんですよ ね
遠くから眺めて愛でるだけじゃなくて
ああ 一緒に話したい 飲みたい もっと付き合いたいとかとかとか…
そう思わずにはいられない 素晴らしい人 って
たまーに 出会えるんですよ
そういう経験を思い出すと
あながち 都さん もどこかにいるんじゃないだろうか と
そういう都さん的な人を
最初から んなやついねーよ と
アンテナも張らずに引っ込んでいたら もったいないな と
それが 青い鳥を探すのを諦めるのはおよしなさい という
冒頭の感想に結びつくわけです
チャンスはめったにこないことだし 
むこうが振り向いてくれなかったりもするし
時々 諦めちゃいそうにもなります
でも 青い鳥はいる て信じないと
何も始まらないような気がするんですよね
これは自分の伸びしろを信じたりすることと一緒だなぁ とも思います

思考の矯正

2014-05-04 13:12:11 | 人間、ボチボチ主義
うーん 久しぶりの人間ボチボチ主義
嫁いでから精神科もこちらへシフトしまして
やっと主治医の先生ともうまく話がかみあうようになってきました

んで この間の話なんですけど

「立読師さんは、どうも悪い方へより悪い方へ物事を考えてしまうクセがありますね」

つまり 傍から見ればなんでもないことでも
一人で悪い意味に感じ取って悩んだ末に疲弊してしまう
そういうのは 性格とかいうより
頭の思考回路のクセなんだよ と

「本当に最悪 どうなっちゃうんだと思うんですか?」
ええっと…みんなに嫌われて 旦那さんからも見捨てられて なのに実家にも帰れなくて…周りから嫌われているまんま嫌われているって感じ続けて辛い毎日を送る的な…
「うん。 そういうふうにより悪い方へ考えてしまうのね。
では そういうふうにならないようにするにはどうしたらいいのか
考えてみましょう
ただし それは頭の中でだけ考えるんじゃなくて
書き出してみること
頭の中だけだと ループして堂々巡りしてしまうからね」

ネガティブなことを想像すると
ネガティブがよりネガティブを増幅してよけいにつらいけど
書き出してしまうことで 同じことを何度も考えなくてもいい

「そして 後で読み返してみて ああ、自分はこういうふうに考えてしまう癖があるんだな、と。思考の方向性を矯正する訓練になるんです。まぁ認知療法の一環ともいいますけどね」

そんな診察を終えて
とりあえず と書いてみることにしました

そしたらまぁ(苦笑)

気持ちに引っかかるイヤな予感や感じを書き出すと
確かに より嫌な感じ よりいやな予感を連想する出来事を
きっと ああなる こうなる 怖いさみしいおそろしい心細い
と増幅して止まらなくなる

そこで旦那から「楽しいことだけ書きなさい」と言われて
こんどはボチボチと途切れ途切れに
楽しかったことを書くようになってみると
結構 恐怖心をうっちゃれるんですよね

昔から根っこのところで「失う」ことに恐怖心を抱いていて
失うものとは 例えば 他人からの好意だったり 友情だったり 健康だったりするんですが
これらがいつか失われるというのが恐ろしい
その恐怖心がある種の慎重さとなって功を奏してもいる はずなんですが
一方で 恐ろしさのあまり身動きが取れなくなっていることも多い
ところが 一時でも「失う」恐怖心が途切れると
私はけっこう強いんです
肉体的にも 精神的にも かなり前向きに毎日を楽しめる

たぶん
思考の矯正の練習は この恐怖心を意識的にコントロールする訓練なんでしょうな

一箱古本市@谷根千2014.5.3

2014-05-04 12:45:45 | 雑記
二年ぶりくらいでしょうか
昨日は谷根千の一箱古本市に出かけてきました

人ごみや暑さ 日差しの強さは前回で経験済み
もうオロオロしません
元気です 歩きます 歩き倒します

古書ほうろうにて地図をもらいいざスタート
現在の本棚事情を考えると
お祭り気分に浮かれてばかすか本を購入するわけにもいかない
自重 自重 慎重…… と
写メを撮ったり谷中の路地裏オサレ店を覗いたりして
ごまかしていたんですがー…

人が見たら蛙に化れ 村田美代子

がちょーん
っあっちゃぁ 目が合っちゃったよ
こういうふうに足を使って本を見て歩くと
以前に「ああーこれは読んでみたいなーでもお高いしなー…」
と スルーしたまま忘れていた本と
ばったり鉢合わせしちゃうことって
往々にしてあるんですよ

「うっ 旦那さん…やばい 欲しい本…見つけちゃった…厚くて重いけど…」

結局800円で購入
そして別の店で

「うぁあ… 聖家族……こっこれは さすがに」
「あ これいい本ですよー いいですよね古川日出男
これは掘り出し物ですよ(笑)」
「いや でも厚いしかさばるし お高いし…」
「いやーこれなら400円でいいっすよぉー」
「でも 重いし…」
「それがねー 意外 と見た目より軽いんですよぉ 持ってみます?」
「……っあ! ホントだ軽い!」
「ねぇー? いいでしょぉー?」
「よかったねぇー買えるねえー」
「え?え? いや あのその…だからっ …ああー・・・・・・・・買います」

まるでペットショップで定員さんに言いくるめられたように購入
まぁ そういうのが楽しかったり嬉しかったりするんだけどね

そんなこんなで一箱古本市を堪能し
夜は御徒町で酔っ払って帰りました
分厚い本をずっしり持って
中を開けば二段組という これまたホクホクなGW

読了記録~じゃぱにーずヤクザイエス~

2014-05-04 12:41:03 | 
読了記録~ジャパニーズ ヤクザ イエス~

仁義なきキリスト教史[kindle版] 架神京介 筑摩書房

歴史の授業で
例えば群雄割拠の幕末史の流れを整理するために
あえて違うシチュエーションにキャラクターを当てはめて
自分で歴史物語を作ってみたことはないだろうか
西郷隆盛を鹿児島高校の番長にしてみたり
岩倉具視が東京総番だったり とか え? しない?

まぁやってみるとこれがけっこうおもしろいのだ
歴史上の人物が負わされているイメージと
自分なりのキャラクター設定のギャップが
「ホントはこっちだったんじゃないの?」
という穿った物語に萌えたりする
んで 今回読んだ本がそういう本だ と言い切るのは口幅ったいが
んでも 聖人をイメージが真逆のヤクザ組織で表現した本書は
そのギャップと しかし妙に設定がマッチしているところに
おもしろさの真骨頂がある
なんせ 聖ペテロやイエスが広島弁で
「こんなあが やっちょるけんのう」とか
「親父ぃ!親父ぃ!」
「ペテロの伯父貴ぃ! カチコミじゃあ!」
いやもううけるうける(笑)
昨今の聖☆おにいさんを眉をひそめずに
エンタメとして楽しめる感性があったらこの本も充分おもしろく読めるはず

これ何かに似てるなー と思ったら
そうだ 機動戦士ガンダムさん 読んで
1stガンダムは見ていないけど なんだかガンダムのお話の筋がわかったよーな気がするわ(笑) て
旦那に言った時の感想に似てるわ
あ いやもちろん キリスト教史がこんなふうだったとは
正確には違う てことぐらいわかってますけどね
ま エンターテインメントとしてはめっちゃ笑えたよ と

読了記録~就活と恋愛と~

2014-04-13 10:05:51 | 
採用基準[単行本] 伊賀泰代 ダイヤモンド社

ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫) 三上延 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス


少し時間に余裕が出てきて
マメに本が読めるようになりました
kindleで読んだり リア本読んだりな毎日です
んで 読了した上記二冊の感想です


採用基準 は
タイトルだけを見ると
就活に役立つ大企業の採用担当者がこっそり教える
すんばらしい内定獲得術 的なものを想像されるけど
読んでみると 三振!
だけどねぇ… なかなかに膝を打つワンメッセージ本でしたよ
大きくまとめると
今日本人に足りないものは リーダーシップ である
んで 多くの人がリーダーシップという言葉を
誤ったイメージで抱いていることは
良くない んではないか? という話
著者の言う 本当のリーダーシップとは
自分で決めて自分で実行し責任も自分で引き受ける覚悟がある
てこと…らしい
そうしてくると 当然リーダーというのは
優秀な人が一人いればいいわけではなく
全員がリーダーシップを持つことで
ことにあたって各々が活かされて仕事ができる
誤解してはいけないのは 全員がリーダーシップを持つということは
自分の意見を曲げないブレない頑固者の意見のおしつけ合いをするということではない
達成すべき目標を共有することで
自分がチームにどういう刺激を与えどういう価値を生み出すか
たとえすぐにだめだしされるような間違いであっても
それをきっかけに目標や目的を達成するための
問題点が浮き彫りにされると考えれば
黙って人の言うことを聞いて支持を待つだけの人にはなれないはずだ
うーん…長くなってしまったがー まあそんな風に解釈した
この本は リーダーシップ という言葉の持つ
大量の なんとなーくこうでああでこんなかんじ?
のこんなあんなの中から余分なイメージが削ぎ落とされて
シャープな 面一本!のイメージをしっかり植えつけられることで
実際働いている場面でも
あ!うちの会社のあの人は確かにリーダーシップをとっている
そうかー じゃあわっちもリーダーを助けるために
自分もリーダーシップを発揮して頑張ろう
とかね 努力の方向性が上手くイメージできたりするんですよ
いい本読んだなー


さてお次はお楽しみ本 ビブリア古書堂の事件貼
プロローグとエピローグの違いから
ええ!? どうなっちゃうの!?
つか これで6巻待ち!? ええー気になるよう
ていう引きの良さ
私的にはラストの大輔のセリフに座布団一枚!
これね 篠川親子が抱いてきた夫婦観を
みごとにひっくり返す一言だと思うんですよ
こういう逆転劇って好きだなー
もー おばちゃん応援してるで大輔ちゃん
がんばりやー

お手軽分子生物学

2014-04-06 09:24:33 | 
化石の分子生物学 生命進化の謎を解く (講談社現代新書) 更科功 講談社

いやー いくら電子本がお手軽っても
実際に本屋で一目に入る書籍の膨大さに比べたら 屁 だよねー
…てのは この本をTSUTAYAで衝動買いしたから(笑)

んで 内容で一番 いいねー って思ったのが
分子生物学の実験でお馴染みの
エタノール洗浄 とか アル沈 とかとか
実験でルーチンにやってた薬品処理の原理を
きちっとおさらいできたこと
いやー 基礎学力なしでラボに実験kitから入ると
こういう薬品の物性や応用原理がすっぽ抜けたままで
研究がすすんじゃうからさー
それはそれで結果は出せるからいいんだけど
研究者の仕事って 論文だけじゃなくて
それを知らない人にも説明するってこともあるんだ
だから 「どういうわけか知りませんがこの薬品をいれるとDNAだけ沈殿します」 ていってちゃ
まーあかんわけですわ
そゆわけで読んでおいてよかったなー と立読師は思ってるって話さ

また いいなー てのは
この本や福岡伸一さんの本もだけど
研究のサクセスストーリーだけじゃなくて
失敗した話も書いてるって点だよね
一般にニュースになるのは成功した実験の結果だから
科学者ってなんでもすぐ作れるみたいなイメージが強いけど
本当はものっそみんな失敗ばっかしてんだよ
そんなかでどんだけ 「できた」 てことを発表するか
てのが肝でさ
最初に研究計画作ってもそのとおりの論文までいかなくて
途中経過の実験仮説の発表だとか
下手すると「こうすると失敗すゆよ」って発表になるんだよ
まぁ冴えないしそれこそ「失敗だからダメ」てなっちゃいそうなんだけど
でもそれでいいんだよ
そういう発表をすることで
それを刺激にしてほかの人も自分の研究を見直したり
研究をよりよいものにするアイデアをブラッシュアップしたり
発表を通してみんなで「いい結果」を出すように
助け合いっこするのが組織であり研究方法なんだ
なんてなー