立読ブログ

立読師による一人語りのブログ 今後ともよろしう

読了と読みかけ@会社

2012-01-27 20:45:25 | 
のはなし にぶんのいち~イヌの巻~ (宝島社文庫 C い 6-1)
のはなし にぶんのいち~キジの巻~ (宝島社文庫 C い 6-2)
共に伊集院光 宝島社

読了したのは上記二冊
ネタ満載
飲み会のちょっとした笑い話として最適
ワタクシ キンケイ鳥と乾電池のはなし
ネタとして一発記憶しました(笑)
そこはなとなくわかるちょっとおかしなこだわりや
他人には分かんないんだろうなぁ という
ポイントを突く面白味
これが面白いと思う人と思わない人では
一緒に遊びに行っても残念な結果になりそう(笑)


と…と、と
実は伊集院さんのはなしで一記事にするつもりだったんだけど
実は 今読んでいる本が超越的におもろいもので
その話を…

宮田珠己 「ジェットコースターにもほどがある」

いやもうこれは…もんくなく一等賞!
ワタクシ不覚にも昼休み公衆の面前で
笑いをこらえることができませんでした
あやしく腹筋をひくつかせ悶える36歳(笑)
宮田珠己のエッセイは書きっぷりの面白さもさることながら
対象に対する愛情が偏重にして
適度に薄っぺらい感想や動機で語られる点がいい
これはお金を払って読むに値します

内容はとにかくジェットコースターが好きだ と言う宮田さんが
海外遠征までして乗って乗って乗りまくる
というだけの話だが
足かけ三年間 取材とはいえ乗り続ける密度が濃い
そして ジェットコースターが苦手な僕や私でも
思わず ぅおおっ! とのけぞり身を乗り出して
未踏のジェットコースターに思いを馳せては
武者ぶるいしてしまうのだ

前半 アメリカのジェットコースター紀行を読みだしたワタクシは
隣の席で芸能人のワイドショーをしゃべり散らかしている同僚に向って
「そんな場合か!?見ろ!すごいぞ!!マジックマウンテンだぞ!!!ジェットコースターの見本市…」
と 叫びだしそうになったが
それをやると社会的ななにとかあれとかが
軽くクラッシュするのでこらえた
それくらい読み手をジェットコースターな高揚感に引きこむ


あまりの面白さに
今読了を惜しむあまりいつもの読書タイムを
切り詰めているくらいだ

読了記録~土屋センセ~

2012-01-08 14:18:50 | 
幸・不幸の分かれ道 考え違いとユーモア [単行本] 土屋賢二 東京書籍

いやはや面白かった
土屋センセの自己啓発系?癒やし系?
昨今流行りの
肩の力を抜いて無理しないで生きようよ というメッセージ本
要約すると

人間は物事を過剰に深刻に受け止めるきらいがある反面
ふ とその深刻さのガスを抜く自由さを持っている

てところでしょうか
興味があったら騙されたと思って読んでみてください

さて感想ですが
僕らは人生に大事なこととか
如何に生きようか とか
世間てのはこういうもんだ とか
ま そういう常識や体面とプライベートの襞の部分について
けっこうネットやテレビや本のいい感じな人の言葉から
自分に都合のいいおいしいところをパッチワークして
「だから おれぁよお こう思うんだよぅ!」とか
言っちゃたりするもんですが…て それ俺だけ?
ま ともあれそんな思想の闇鍋脳が
なんとなーく ぼんやりと思っていた「まとめ」の思考を
ツッチーはみごとに言葉にしてくれました
「うん うん そう オレもソー思っていたんだよぉ」て感じでね
これは誰でも書けそうでなかなか 書けないもんですよ
読み手に上品かつシンパシーを感じさせる言葉を選ぶセンス
その点で100点満点です…ったって私に言われてもうれしかないでしょうが(笑)


最初の部分ではちょいと肩がこりましたが
後半に入ると実におもしろくうなずける内容でした
土屋センセ一流の自虐系ギャグも隠し味程度に抑え目で
ツチケンに食傷気味の方でもそんなにもたれないんじゃないでしょうか
もちろんこの本の真ターゲットはツチケンエッセイファン
というより少し自分は不幸なんじゃないかと落ち込んでいる人だと思いますけどね
いいシンパシーを感じる本だと思いますよ


さて 話は飛ぶんですが 冬の装備の話
今日久しぶりに自転車で12kmほどポタリング感覚で出かけたんですよ
荷物の少ない買い物をして図書館を回ってネ
装備としてジーンズと長T そして冬用ジャンバー
この冬用ジャンバーは実に風をシャットアウトしてくれて
具合がいい 
この寒さで長T一枚でも自転車で体が温まることを計算に入れると丁度いい装備です
風が強いので頭はバンダナ ただし手袋はナシこれは失敗
んで 重要なのがマフラーで
風を通さないことがマストではあるけれど
それを重視しすぎると あれだ…えーと
……むち打ちとかになると首に巻くギプスみたいなものがあるじゃないですか
ええ…あれほどカチカチではないにしろ
長いマフラーをがんじがらめに首に巻くと
まったく 首が回らないんですよ ええ
これが…自転車で前後左右を確認するときにえらい難儀でして
そしてなにより肩が凝る
と いうわけで短めのマフラーで出動したわけです
したら奥さん! 首が回るって楽なもんですねぇ( ̄▽ ̄)。
うああっ 首がっ 軽いっ 
と 喜びのあまりぐるんぐるん首肩を回して
怪しく喜んでおりました はい それだけの話です 

読了報告~2012一発目~

2012-01-07 22:09:08 | 
読了~~

三谷幸喜のありふれた生活9 さらば友よ [単行本]  三谷幸喜 朝日新聞出版

赤めだか [ハードカバー] 立川談春 扶桑社


いっやぁ~~~面白かった!!
新春から当たりだったねぇ!
三谷幸喜はお風呂で 赤めだかはベランダで
楽しませていただきました いやぁおもしろい!

とはいえさらば友よは結構シリアス
おしまんべの最期を刻々と追う連載は切ないものでした
そしてたいしてドラマチックでもないお別れ
世の中そうそうメイクドラマにまとまらないもんだよ
そうおっしーに言われているような気までします
しかしその他はいつもどおりに面白く
何度読んでも頭の中でちっさい三谷さんが
ブツブツ独り言を全部三谷エッセイ風につぶやいてくれます
こういう状態になるってことは
つまり私がそうとうこのエッセイを気に入っているということなんだな(笑)


そして 赤めだか
これは…どんな商売でも経済本として成り立つんですねぇ

「働くとどんな仕事でも苦労する。同じ苦労なら我慢できない苦労をするより、我慢できる苦労をする仕事をしたほうがいいじゃないか」

めちゃくちゃといえばそうですが
これ 結構本質じゃないかな と思います
どうでも我慢できない理不尽や苦労を伴う仕事というのは
人によって違うでしょうが確かにあるもので
そんな…今まで私は仕事で我慢がきかなかったことはない!
と 言い切る人はこうも言える
それは運良くその苦労に我慢がきく仕事に就けたからだ と
まぁ体を壊してまで我慢して今の職場にいるてぇ人もいますがね
この立川談春師匠の青春記
立川談志の弟子の仕事というめずらしい仕事を選んだもんですが
ええ 落語家になるなんてのぁ そんなに難しくないだろう
苦労もそんなにないだろう ええかげんなやつに務まるような仕事だろう
そんな了見で読むとこれが大変間違っていることを思い知らされます
師匠という理不尽の塊
惚れ込んだ弱みでこの人をひたすら喜ばせないといけない
と 書くと ずいぶん神経のすり減るような話に見えますが
しかしこれがきちんと世間の礼儀や人情
事に仕えると書いて仕事 という意味をきちっと仕込まれる
いや 自分で血を流しながら気づかされるんです
時にはずるいこともする それでしっぺ返しを食らうと
普段優しい他人がそれでそっぽをむいてしまう一方で
普段はつっけんどんで乱暴な他人が
親身になってかわりに頭まで下げてくれたりする
誰もが立川流のメソッドを踏んではいないけれど
社会にでて揉まれてみると
他人というもの 社会 会社 組織 経済
そういうものを身に沁みて自分なりにわかるようになる
噺家のサクセスストーリーというよりも
学校を出て社会にでた青年の成長記として読めました
就活生にぜひ読んでもらいたいビジネス書(笑)です

私的ベストテン その2

2012-01-07 21:24:21 | 
さて 小説は基本会社本で消費しているんですが
今年は結構楽しく読めたなぁ と思っています
読み終えて じー…ん としちゃってね
そのあとの仕事中も じー…ん 余韻が最高(仕事は?)
と いうところでベストテンです

1位 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) [文庫] 小川洋子 文藝春秋
2位 鼓笛隊の襲来 [単行本] 三崎亜紀 光文社
3位 天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 <第2部> カンバル王国編 <第3部> 新ヨゴ皇国編(新潮文庫) 上橋 菜穂子 新潮社
4位 博士の愛した数式[新潮文庫] 小川洋子 新潮社
5位 ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か [ペーパーバック]  エリヤフ・ゴールドラッド(著), 三木本亮(翻訳)
6位 非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉<9> (文春文庫)  石田衣良 文藝春秋
7位 ジョーカー・ゲーム [単行本]  柳広司 角川グループパブリッシング
8位 私の大阪八景 (岩波現代文庫) 田辺聖子 岩波書店


や…しまった…ベストテンじゃなくて8位までしかでなかった
ま いいか(笑)
今年一番キタ━(゜∀゜)━!のが 猫象
やーオレは待っていたのよ文庫になるのを! ということで1位
ホントは守り人シリーズのフィナーレを祝って
こいつを一位に押すつもりだったんですが
はっと気がついたら鼓笛隊を2位にしてしまった あれ?
ま どっちも違った意味で楽しめたんだからいいか(笑)
んで 4位も小川さん 博士の~ いーい話だったなぁ(しみじみ)
5位は経済本としてその他扱いにしようかと思ったんですが
一応小説の体をとっているので小説部門に
仕事の考え方に大きく影響を与えてくれた貢献を評価して5位にランクインです
6・7位はいっぺん読んで十分満足の面白小説
そしてどん尻の8位ランクインは田辺聖子先生
軽妙にトントントーン♪と読ませてくれる点ではこの人がイッチです(笑)



さて 最後です 漫画部門
これらは本一冊というよりタイトルでカウントしています
それでいくと今年一番冊数を読んだのは漫画だったということです
では ベストテン

1位 宇宙兄弟(1)~(16)(モーニングKC) 小山宙哉 講談社
2位 阿房列車 1号~3号(IKKI COMIX) 内田百 一條裕子
3位 誰も寝てはならぬ (ワイドKCモーニング) サライネス 講談社
4位 きりきり亭主人(2)(ニチブンコミックス) きくち正太 日本文芸社
5位 ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス) 平野耕太 少年画報社
6位 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 [単行本(ソフトカバー)] K/Kajusky(著), ichiba(イラスト) PHP研究所
7位 ぼくらのカプトン (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル) あずまよしお 小学館
8位 テルマエ・ロマエ (ビームコミックス) ヤマザキマリ エンターブレイン
9位 ゆうきまさみのはてしない物語 角川スニーカー文庫) ゆうきまさみ 角川書店
10位 栞と紙魚子 1 新版 (ソノラマコミック文庫 も 16-1) 諸星大二郎 朝日新聞社出版局


今年は出たら買う出たら読む本は極力避けました
んでもメモリアルなものは記念として入れようか と
やってみたらこうなりました
一位は今年通してちゃんと読んだらちゃんと面白かった
ディスカバー!ちゅうわけで宇宙兄弟が1位
んで 昨年の冬最高に快適に楽しませてもらったんで
2位に百間先生…つか一条裕子さんとのタッグ優勝ですね(笑)
3・4位は…惜しまれつつ連載終了とあいなったタイトルです
5・6位は企画と展開の勝利
7・8位は今年笑わせてもらった漫画ということで特別賞です
ゆうきまさみの~は…(苦笑) ブービーが似合うかな と(笑)
堂々の10位はオモロ怖かった本代表ということで(苦笑)



こうして振り返ってみると
やっぱり面白かった本は面白かったなぁ と
あたりまえなことに気がつくわけで
やっぱり数をこなせばえらいというわけじゃあないと悟ったわけです
来年は感想にもならないものを こちらは数をこなそうと
画策しておりまして
ますます本を読まなくなるんじゃァないか なぁ~と
冷や汗をかいております(笑)

……今年のベストテンはベスト3になったりして ハハッ(笑)

私的ベストテン2011 その1

2012-01-07 21:23:10 | 
えー…今年も残すところ あとわずか12ヵ月となりました

と まぁ新春のつかみはこれで良いとして(笑)
昨年末に「書く」と言った手前 書きますよ ええ
私的恒例「年間ベストテン」でございます
はい 2011年版!

昨年も読みました
ノンフィクション・エッセイその他…28冊
小説…12冊
漫画…26タイトル

うー…ん 今までで一番今年は読まなかった…か?
まぁ今年は買ったはいいが読まなかった本もあるし
読んだが感想を書き忘れて本の存在まで忘れているものも…多分 ある
まぁ あとは図鑑だとか資料として買って…
感想にカウントしていない本も出てきた(笑) え?言い訳すんな?
ま そんなわけですが以上の部門で個人的ベストテンを作っちまいます

まずは ノンフィク・エッセイ部門から

1位 世界で一番美しい元素図鑑 セオドア・グレイ(著) 若林文高(監修) ニック・マン(写真) 武井摩利(翻訳) 創元社
2位 中国てなもんや商社 (文春文庫) 谷崎光 文藝春秋
3位 向田邦子ふたた文藝春秋び[文春文庫] 文藝春秋
4位 木をみて森をみない(ちくま文庫) 青山南 筑摩書房
5位 ドングリの謎: 拾って、食べて、考えた (ちくま文庫) [文庫] 盛口満 筑摩書房
6位 異国トーキョー漂流記 (集英社文庫) 高橋秀行 集英社
7位 センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫) 内澤旬子 河出書房新社
8位 自転車ぎこぎこ [単行本] 伊藤礼 平凡社
9位 水木しげるのラバウル戦記(ちくま文庫) 水木しげる 筑摩書房
10位 温泉めぐり(岩波文庫) 田山花袋 岩波書店


はい あっさり決まりました
うー…今年の1,2位はココロにグっときた本ですね はい
まさか まさか元素図鑑が酒のアテになる日が来るとは
長生きはするもんですな(笑)
今書店でこの本の隣に陳列されている「骨から見た進化の図鑑」も
気になっているんですが…まぁこれは後日買います はい
んで 2位が小林聡美ちゃん…て意味わかんない人はAmazonで検索してみてください(笑)
今まで経済本は食わず嫌いだったんだなぁ と気づいた年でした
自己啓発という意味でも 一社会人としても
経済本は「なるほどなぁ」と感じ入ることの多い…シンパシーの書ですね
明日もがんばろうと励ましてくれた本書を2位としました
んで 3位は向田邦子さん
ええもう没後30周年キャンペーンにすっかり乗せられました(笑)
が やはりこれも食わず嫌いだったなぁ
…と ここまできてやっと堂々エッセイが4位 青山南さんです
んで 5・6・7・8位は大好物エンタメノンフィクションで固めました
9位に戦後シリーズとして8月に一冊は読むと決めた戦争もので
水木しげる先生
そしてトリは田山花袋先生…意外とマッチョで面白いところでベスト入りしました


さて 次項は小説部門 漫画部門と続きます 

初日の出2012

2012-01-01 15:23:35 | 雑記
えー 皆様あけましておめでとうございます
2012年も当立読ブログをよろしくお願いいたします



話は前夜から始まります
大晦日
困ったことに風呂から上がって8時頃から無性に眠い
さらに前夜に徹夜で漫画を読んでその日は昼間寝ていたんですが
やっぱり寝るなら夜寝たほうがいいって神様がいってんです
紅白もなにもあったもんじゃなく自室へ引き上げて
それでも毎年書いている年間ベストテンの記事を…
妥協して記事の元になる過去記事の本の感想から
タイトルを抜き出すだけ抜き出したところでギブ
布団に入って呼吸が落ち着くと他愛もなくコトリと眠り込んでしまった

ウルトラマンが夢に出てきた辺りで目が覚めて1月1日
時刻は5時
2年も日の出を同じ日同じ場所で見ているので
さすがにもう慌てない
日の出はだいたい7時20分あたりだから
家は少し明るくなった6時45分ごろにでれば自転車でも上等だ
と すると午前5時はまだずいぶん早いということになる
とはいえ二度寝をしてしくじるのも怖いので
朝はめったに付けないストーブを点けてのんびり身支度をする
明け方のことゆえストーブをつけてもパシーっと寒い
のんびりと書いたが擬音をつければもそもそといった感じで
ジーンズに長T アウトレットのGAPトレーナーに着替えると
まだ寝ている家人を起こさないように足音を忍ばせて台所へ
さすがに3年目ともなると分かってきていて
出かける段取りが寝惚け眼でも頭の中でスムーズに組み上がる
まず靴下を履く
ついで湯を沸かして大掃除で見つけたハーブティーの支度
…をしようとして ふ と
おおそうだ せっかくだから副水で点てようか と
表の井戸を汲み上げる水道に行ってみたんだが
元栓の蛇口がカチカチに凍りついて回せない
あっとゆう間に足先が冷たくなって降参
しかたなくもどって普通の水道から湯を沸かして
その間に年初めの一勝負を済ませる
便器に向かって「うむ 年の初めにふさわしき」と力強く頷いてみたりする
水筒でお茶を点てて少しだけ水でうめておく
こうしておくかないとどんなに気を付けていても
寒さに負けて慌ててすすって舌を火傷するのだ
毛糸の帽子にマフラージャンバーを着込んで
水筒の入ったカバンを下げたら準備万端
時刻は…まだ出るのに30分は早い
自室のストーブで足先を温めつつ漫画本を読んで時間をつぶすうちに
おおもう出てもいい頃だ


愛車コーヒー号を駆って一路駒場公園へ
心配していた天気は予報通りやや曇り
しかも朝日の方角にしっかりかかっている
一抹の不安はあるけれどまったく見られないこともあるまい
途中コンビニで肉まんを買い自転車でスポットまで行く
今年は時間を見計らって
初日の出までまんじりともせず寒さに耐える時間を
極力短くしようと目論んでいる
まだ熱いうちにすばやく肉まんを腹に収めて
東の空より腕時計をにらんで気を落ち着かせる
うむ…あと5~6分てところか…
今年は5,6人先客がいて忙しく写メを準備したり
明るくなってきたわよね??もう出たのかしら??と言い合ったりしている
それを横目に
あーあーそんなに慌てちゃって…アノネ 日の出を凝視しすぎると明るさが急に上がるように錯視しちゃうもんなんですヨ
と 心の中で余裕の表情の立読師 生意気です
太陽が山から出る瞬間ってのはホントニはっきりそれと分かる光がキタ━(゜∀゜)━!て顔を出すんです
と 時計を見やって うん?そろそろかしら?でもまだコナイ…
そうやっていると


………あれ?
あの丸いの  太陽じゃね? ……日の…出きってない?

すっかり山から太陽が顔を出していることを目視




       あ     (゜□゜;)!!……



やっつまっただオラ
雲で光が遮られて光量が予想以上に小さかった…
日の出の その瞬間!キタァーーーーー!!! に気付かなかった
雲のおかげでしっかり輪郭が目視できるまん丸の太陽を前に
さっきまで得意げにフフンと余裕をかましていた鼻がペキンと折れる音が聞こえた
慌てて写メを一枚だけ取ってすかさず「誤差の範囲誤差の範囲誤差の範囲」と呪文を唱える
写メで初日の出メールを送ったみなさんすいません

…調子に乗ったら…いかんな…

さて 今年は日の出に一応手を合わせたけど特になにも考えていない
じゃー帰ろうか と体を反転させると 腰が…
ここ数日自転車に乗らなかったから
「すっかり体がなまってしまった(アシタカ風)」
腰がイタタタタ
ギシギシと体を動かして自転車までたどり着くと
ぎくしゃくしながら帰途につく
途中もう一辺コンビニに寄って暖を取りながら
初日の出メールを送信しまくる

調子に乗ったら…いかんな…

そう戒める2012年の始まりであった