熱戦が続いた世界柔道2010東京大会も今日が最終日。男女の無差別級が行われ、男子は上川大樹選手、鈴木桂治選手、立山広喜選手、高橋和彦選手の4人、女子は杉本美香選手、田知本愛選手、佐藤瑠香選手、緒方亜香里選手の4人が出場。出場予定だった塚田選手が一線を退いたというのは少し残念だけど、その分杉本選手への2階級制覇の期待が大きくなった。
それよりも、なんで無差別級は4人も出場出来るんだろう。過去の大会でも特に無差別級には2人出場出来たというわけじゃないのに…。
まあ、それはそれとして。
未定だった男子の無差別級の2枠には、篠原信一監督に出場を直訴したという鈴木桂治選手が入っていた。初日の一回戦負けから4日。このままでは終われないという桂治選手の意地に大注目。フジテレビもそう思っているからだろう。放送は明らかに桂治選手に偏っていた。まあ、今日に限っては私の見たい思いもあったからそれで良かった。
さて、その桂治選手は、一回戦負けの鬱憤を晴らすかのような気持ちの良い一本勝ちを連発。放送内最初となった4回戦では、見事な内股。準々決勝では、三角絞めで一本を取った。立ち技でも寝技でも動きに冴えがあるようで「ひょっとしたらこのまま…」と思っていたが、そう上手くは行かなかった。
迎えた準決勝の相手は上川選手で日本人対決。昨日までの女子の日本人対決では、特にどちらかに思い入れがあるわけではなかったから、見ていて煮え切らなかったけど、今日は断然桂治選手を応援しながら見ていた。が、世代交代と言わざるを得ないか、桂治選手が体勢を低く構えたところを上川選手が上手く回転させて倒し一本。桂治選手の復活の金メダルは夢と消えてしまった。
3位決定戦に進んだ桂治選手の相手は、敗者復活戦で高橋選手を破ってきたウズベキスタンのセイイドフ選手。互いに技を掛け合う展開の中、相手の背負い投げが不発に終わった隙をついての大外刈りで一本勝ち。金メダルとは行かなかったけど、何とか銅メダルを獲得した。
決勝に進出した上川選手の相手は、日本柔道界にとって天敵とも言えるフランスのリネール選手。長い手で奥襟からさらに背中の方まで伸ばして掴み、頭を下げさせる組み手には、過去にも痛い目にあっている。今日の決勝戦でも、上川選手はその体勢から何度もヒヤッとさせられる場面があった。その都度回避し、技によるポイントは奪われなかったが、攻め手に回ることが出来ずに指導一つ。そのまま延長戦へ。
上川選手も背中を掴んでくる手を早めに切って何度も技をかけたが決まらず。リネール選手にも技が出ないわけではなく、形勢不利かもと思いながら旗判定へ。しかし、審判の旗は上川選手へ2本。フランス大応援団のブーイングが判定の微妙さを物語っていた。それでも、地元東京で、天敵のリネール選手を破って上川選手が金メダルを獲得したことは嬉しいの一言に尽きる。
女子は、2階級制覇がかかる杉本選手が決勝へ。初日とは違い、気持ち良く勝ち切っての決勝進出ではなかったようだ。相手は初日と同じ中国のシンセン選手。互いに攻めあぐねる展開。僅か有効1つの差で杉本選手が優勢勝ち。見事に2階級制覇を成し遂げた。
その他、男子では立山選手が準決勝でリネール選手に敗れるものの、3位決定戦に勝って銅メダルを獲得。女子では田知本選手が銅メダルを獲得したとのこと。
最終日も男女ともに金メダルを獲得。メダルラッシュで有終の美を飾った。
… …
世界柔道もついに終了。昨年、まさかの金メダル0に終わった男子は、金メダル4つと復権を印象付けた。一方の女子は、全8階級中6回階級で金メダルと、昨今の女子優勢は変わらなかった。そんな日本選手の大活躍の背景に、各階級で2人出場出来るというルールが影響しているのは間違いないだろう。その分、全体の選手数は多くなってはいるけども。
大会を通して思うのは、フジテレビの放送時間があまりにも短かったということ。いくら世界ランキング制によって、トーナメントの一極化がなくなったとはいえ、有力選手が序盤で負けることがないわけではない。選手それぞれの調子も、序盤から見ていないと分からないこともある。一本を決めた瞬間ばかりをダイジェストで流されて、調子が良いと言われると「そうなんだ」と思うしかなくて、強豪と当たる準々決勝以降に接戦が続くとホントに調子が良かったのかと疑いたくもなってしまう。
世界柔道がこの日程で行われることは、もうずっと前から分かっていたはずで、もう少し時間を取れないものかと思ってしまう。ゴールデンタイムに2時間も時間が割けないなら、夕方に見どころと序盤戦をまとめた特別番組なんかを放送してくれるだけでもかなり違うと思うのだが…。
フジテレビはいまいち気合い入ってないのかと思いきや、平井理央アナと吉田秀彦さんの座る放送席が柔道場に向けてクルッと回る仕掛けになっていたり。生放送しないんだから、そんな仕掛けいらねーだろと思わずツッコミを入れてしまった。
それよりも、なんで無差別級は4人も出場出来るんだろう。過去の大会でも特に無差別級には2人出場出来たというわけじゃないのに…。
まあ、それはそれとして。
未定だった男子の無差別級の2枠には、篠原信一監督に出場を直訴したという鈴木桂治選手が入っていた。初日の一回戦負けから4日。このままでは終われないという桂治選手の意地に大注目。フジテレビもそう思っているからだろう。放送は明らかに桂治選手に偏っていた。まあ、今日に限っては私の見たい思いもあったからそれで良かった。
さて、その桂治選手は、一回戦負けの鬱憤を晴らすかのような気持ちの良い一本勝ちを連発。放送内最初となった4回戦では、見事な内股。準々決勝では、三角絞めで一本を取った。立ち技でも寝技でも動きに冴えがあるようで「ひょっとしたらこのまま…」と思っていたが、そう上手くは行かなかった。
迎えた準決勝の相手は上川選手で日本人対決。昨日までの女子の日本人対決では、特にどちらかに思い入れがあるわけではなかったから、見ていて煮え切らなかったけど、今日は断然桂治選手を応援しながら見ていた。が、世代交代と言わざるを得ないか、桂治選手が体勢を低く構えたところを上川選手が上手く回転させて倒し一本。桂治選手の復活の金メダルは夢と消えてしまった。
3位決定戦に進んだ桂治選手の相手は、敗者復活戦で高橋選手を破ってきたウズベキスタンのセイイドフ選手。互いに技を掛け合う展開の中、相手の背負い投げが不発に終わった隙をついての大外刈りで一本勝ち。金メダルとは行かなかったけど、何とか銅メダルを獲得した。
決勝に進出した上川選手の相手は、日本柔道界にとって天敵とも言えるフランスのリネール選手。長い手で奥襟からさらに背中の方まで伸ばして掴み、頭を下げさせる組み手には、過去にも痛い目にあっている。今日の決勝戦でも、上川選手はその体勢から何度もヒヤッとさせられる場面があった。その都度回避し、技によるポイントは奪われなかったが、攻め手に回ることが出来ずに指導一つ。そのまま延長戦へ。
上川選手も背中を掴んでくる手を早めに切って何度も技をかけたが決まらず。リネール選手にも技が出ないわけではなく、形勢不利かもと思いながら旗判定へ。しかし、審判の旗は上川選手へ2本。フランス大応援団のブーイングが判定の微妙さを物語っていた。それでも、地元東京で、天敵のリネール選手を破って上川選手が金メダルを獲得したことは嬉しいの一言に尽きる。
女子は、2階級制覇がかかる杉本選手が決勝へ。初日とは違い、気持ち良く勝ち切っての決勝進出ではなかったようだ。相手は初日と同じ中国のシンセン選手。互いに攻めあぐねる展開。僅か有効1つの差で杉本選手が優勢勝ち。見事に2階級制覇を成し遂げた。
その他、男子では立山選手が準決勝でリネール選手に敗れるものの、3位決定戦に勝って銅メダルを獲得。女子では田知本選手が銅メダルを獲得したとのこと。
最終日も男女ともに金メダルを獲得。メダルラッシュで有終の美を飾った。
… …
世界柔道もついに終了。昨年、まさかの金メダル0に終わった男子は、金メダル4つと復権を印象付けた。一方の女子は、全8階級中6回階級で金メダルと、昨今の女子優勢は変わらなかった。そんな日本選手の大活躍の背景に、各階級で2人出場出来るというルールが影響しているのは間違いないだろう。その分、全体の選手数は多くなってはいるけども。
大会を通して思うのは、フジテレビの放送時間があまりにも短かったということ。いくら世界ランキング制によって、トーナメントの一極化がなくなったとはいえ、有力選手が序盤で負けることがないわけではない。選手それぞれの調子も、序盤から見ていないと分からないこともある。一本を決めた瞬間ばかりをダイジェストで流されて、調子が良いと言われると「そうなんだ」と思うしかなくて、強豪と当たる準々決勝以降に接戦が続くとホントに調子が良かったのかと疑いたくもなってしまう。
世界柔道がこの日程で行われることは、もうずっと前から分かっていたはずで、もう少し時間を取れないものかと思ってしまう。ゴールデンタイムに2時間も時間が割けないなら、夕方に見どころと序盤戦をまとめた特別番組なんかを放送してくれるだけでもかなり違うと思うのだが…。
フジテレビはいまいち気合い入ってないのかと思いきや、平井理央アナと吉田秀彦さんの座る放送席が柔道場に向けてクルッと回る仕掛けになっていたり。生放送しないんだから、そんな仕掛けいらねーだろと思わずツッコミを入れてしまった。