3年B組金八先生第8シリーズの初回スペシャルをやっと見た。
今回の桜中学は、少子化と学校の自由選択制によって、生徒数の確保が危ぶまれているという状況に立たされている。一学年は2クラスになり、3Bも従来より少ない25人(第1話では24人で、制服を嫌がる女子生徒が転入してくるらしい)。
職員室も若手の教師で残っているのは遠藤先生だけ。小田切先生も小林先生もいない。それに、前シリーズまで教頭を務めていた国井先生もいないから、ガラリと変わってしまったように思う。何より、前シリーズで赴任された民間校長もいないのは少し解せないところ。(2年間で取り巻く環境も大きく変わったっていうことなのか?)
坂本家では、乙女と幸作がそれぞれ家を出て行くことを考えていて、それをいつ金八に言い出そうかタイミングを窺っている様子。
第8シリーズの舞台を書き出してみると、生徒の中には特に大きな問題の影が見えず、比較的落ち着いた状況に思える。それもそのはず、今シリーズは、今までのように根幹に大きな問題を抱えた生徒がいて、その生徒を中心に話が進んでいくのではなく、生徒一人一人に注目していくとのこと。
今までにないパターン。比較的第3シリーズに似ているのかも。うーん、それが良い形に進んでいくとイイのだが。
第1話では、家に居場所がなくネットカフェで頻繁に寝泊りしている女子生徒と、美術の成績を少しでも良くしたいと課題に他人が描いた絵を提出する男子生徒が話のポイントだった。まあ、生徒というより親の問題が大きいのだが。
そして、もう一つポイントだったのが、第2シリーズの卒業生、近子のシーン。校長先生が打ち出した、保護者の家を回って桜中学をアピールするという話には気乗りせず反発するものの、自分の教え子たちの家ならと、来年中学になる子を持つ近子のところへ顔を出した。が、近子の息子は荒谷二中へ行くつもりだと言い出す。
何より、あの「荒谷二中」というのが大きな衝撃。八重子みたいに私立志向だからというならまだしも、同じ公立の荒谷二中とは。しかも、選ぶ要因に「最近新築して教室も冷暖房完備だし。」というのだからやるせなくなる。
このくだりも元を辿れば、校長先生と生徒確保の話をしている際に、来年度の入学希望者が32人で、養護の本田先生が「金八先生の愛した3年B組もなくなってしまうんですよ」という言葉を受けている。
「そりゃ、大変だ!」
と、視聴者が心配しても仕方ないんだけども。
そういえば、第1話に登場した3BのOBはおなじみの明子と近子の二人だけだったな。最近は、OBが盛りだくさんっていうのに慣れてたから、ちょっと拍子抜け。でも、いくらシリーズ物とは言え、今まではちょっと多過ぎだったんだよね、きっと。OB盛りだくさんなのは、年末(or 年始)のスペシャルくらいがちょうどイイのだろう。
ガラリと変わったように思えて、出だしはやや気が抜けてしまったように感じながら見ていたけど、最後には、生徒とそしてその親たちと向き合ういつもの金八節が聞けて安心。それと同時に「やっぱり金八はイイなぁ。」と思えた。
さぁ、2クールに渡るドラマ。見る側としてがんばりましょ。基本は録画になりそうだけども…