現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

世界陸上2011テグ 第3日

2011年08月29日 | 陸上
韓国のテグで行われている世界陸上。3日目は何と言っても男子ハンマー投げ決勝、室伏広治選手に期待。他にも見たい競技はあるけど、まずはとりあえず。

と、言っても競技は終盤しか見られず、ほとんどがVTRなんだけど。いやー、それにしても凄かった。他の有力選手がなかなか80mを超えない中、ただ一人、室伏選手だけが80mを超え、さらに記録を伸ばす展開。結局、室伏選手が3投、5投で記録した81m24を誰も超えられず、見事に金メダルを獲得した。

アテネ五輪での金メダルの印象があるから、世界陸上では初の金メダルというのは意外だった。それにしても、最後の6投目で80m超えの記録を出し、室伏選手に肉薄したハンガリーのパーシュ選手には冷や冷やした。それはともかく、

金メダルおめでとう!室伏選手!!

他にも、女子100m準決勝の福島選手とか、男子400m準決勝の金丸選手とか、見たい競技があるけど、結局時間が足りずに先送り。時間があったら、追記しようと思う。
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世界柔道2011パリ 最終日

2011年08月29日 | 柔道
世界柔道も最終日。最終日は男女の団体戦が久しぶりに行われた。どうやら、2016年のリオ五輪で団体戦を正式種目にしようと目論んでいるらしい。見ていて楽しいから是非実現して欲しい。

さて、そんな見ていて楽しいはずの団体戦なのだが、男子は準決勝、女子は決勝で地元フランスと対戦して、どちらも敗れてしまった。最終日も金メダルはならず、男子は3位決定戦でグルジアに勝って銅メダル、女子は銀メダルだった。男子の決勝はフランスがブラジルに勝ってアベック優勝を決めた。

男子も女子も、フランスと戦う姿はどこか消極的に見えた。最初から完全アウェイの空気に飲まれているよう。中には実力差のある組み合わせがあったことも否めないが…。特に男子はリネール選手を外した布陣だっただけに勝って欲しかった。

これで今回の世界柔道は終了。結局、金メダルは初日、2日目の5個止まり。中量級、重量級は勝てない姿が多く、来年のロンドン五輪選考が軽量級とは別の意味で難しいところだろう。

ただ、これが日本の真の姿ではないと信じて、ロンドン五輪には期待をしたい。
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西口投手の完封勝利にしびれた!

2011年08月28日 | 埼玉西武ライオンズ
オリックスと新潟、大宮(共にホームゲーム)で対戦の後、西武ドームで日ハムとの3連戦だったこの一週間の埼玉西武ライオンズ。勝って負けての々で、5試合を3勝2敗と勝ち越した。涌井投手は今週も勝ち星付かず、8回2失点で味方の援護なしはさすがに厳しい。おかわり君の2試合連続、計3発のホームランも、出来ればエースが登板する日に見たいと思ってしまう。

そんなこんなありつつ、でもやっぱり今週の一番は今日の西口投手の完封勝利。実に6年ぶりの完封で、勝ち負けを抜きにしても5年ぶりの完投とのこと。

頭の中は完全に世界陸上だったけど、今日の試合はテレビを2画面表示にして横目で中継を見ていた。ただ漠然と眺めているだけでも、バッタバッタと打者を打ち取っていることは容易に理解できた。西口投手の好投にこたえるように、打線も1点をもぎ取った。原拓也選手の作った数少ないチャンスにナカジが犠牲フライで先制。いつもなら、たった1点のリードを心もとなく感じるけど、今日は1点で充分と思えるほどだった。

チームの状況は最下位から変わらずだけど、今日の一勝はホントに気持ちの良い勝利だった。
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世界陸上2011テグ 第2日

2011年08月28日 | 陸上
韓国のテグで行われている世界陸上。2日目のメインエベントは何といっても男子100m決勝。先んじて行われた準決勝で、注目選手が順当に決勝進出。勿論、ウサイン・ボルト選手も決勝へ。

そして最終競技として行われた男子100m決勝。そこでまさかの事態が!ボルト選手がフライングで失格。騒然とする中で行われたレースは、唖然としたまま終わってしまった。結局、金メダルはボルト選手の練習パートナーを務めているという同じジャマイカのブレイク選手だった。

さて、今日の日本勢は夜の決勝種目よりも日中の予選種目が注目だった。女子100m予選には福島選手が登場。スタート良し、中盤も持ち堪えて2位に入り着順での準決勝に進出した。女子100mでの準決勝進出は、世界陸上では初の快挙。決勝進出は難しいと思うけど、良い走りを期待したい。とりあえず、フライングはしないで欲しいな。

そして、男子400m予選には金丸選手が出場。過去の大会で期待をされながらも結果が出ていなかった金丸選手だったけど、4位に入って着順での準決勝進出となった。最後の100mが伸びず、5位の選手とは僅かな差しかなかったけど、準決勝進出という結果が出たことを喜びたい。何より、嬉しそうな、充実した表情でレース後のインタビューを受けている金丸選手を見ることが出来て良かった。金丸選手にとっても決勝進出は厳しいと思うけど、満足の行くレースをして欲しい。

それから、この競技には大会前から注目されていた両足義足の選手が出場していた。この選手、自己ベストも予選のタイムも金丸選手よりも良く、見事に準決勝へ進出した。義足のランナーと聞いて、失礼ながら勝手に世界で戦うにはまだ差があるという漠然とした考えがあったから、この結果には素直に驚いた。

ただ、選手紹介のコメントでは、結果が出ていることで反感を買っているという面もあると言っていた。それは義足部分が見ようによってはバネのような反発があるように見えるからだろうか。理由までは語られなかったけど、大きなハンデを背負っていることには違いがないわけだから、その力は認めるべきだと思う。

昨日、今日は深夜の柔道もありイマイチ集中出来なかった。そして明日からは平日。記事にするのは録画で見たときに、見た分だけ、興味がある分だけになりそうなので、あしからず。陸上は競技数が多くて、放送時間が長いのが難だよなぁ。
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世界柔道2011パリ 第五日

2011年08月28日 | 柔道
世界柔道5日目は、男子100kg級、100kg超級、女子78kg超級が行われた。
各階級への日本選手のエントリーは次の通り。

男子100kg級:穴井隆将選手、高木海帆選手
男子100kg超級:鈴木桂治選手、上川大樹選手
女子78kg超級:杉本美香選手、田知本愛選手

まずは男子100kg超級。全日本を制して世界大会での復活をかけた桂治選手。一、二回戦は一本勝ちするものの、三回戦では自分の形になかなか持って行けず、指導が技あり相当のポイントまで重ねられてしまう苦しい展開。それでも最後まで攻めの姿勢を見せていたが、終了間際にかけた技を返されて技あり。総合負けとなってしまった。

かつての栄光を知っているし、ここ数年の世界大会での苦しい姿も知っているからこそ、もう一度世界王者へという思いは見ている側としても大きかった。年齢的にはもう厳しいだろうか。でも、もう一人の代表選手も勝てない今の状況であれば、やはりもう一度桂治選手に、と期待してしまいそうだ。

次は男子100kg級。前回大会、地元の、そして前々回大会の金メダルなしという結果を受けての重圧の中、見事に金メダルを飾った穴井選手。この一年は各国の包囲網に苦しめられてきたというが、それでも世界ランク1位として、それに見合う戦いを期待したいところ。しかし、三回戦で相手の技をかわそうと不用意に体を返したところへ追い打ちをかけるかのように小外掛けを合わされて一本負け。動きに自信がないように見え、とても残念な敗戦だった。

高木選手、上川選手は共に初戦敗退だった模様。上川選手は前回大会の無差別級王者だけに、何だか情けない結果だなぁ。

最後は女子78kg超級。前回大会で同階級と無差別級の二冠に輝いた杉本選手はこの日が誕生日ということで、連覇達成で誕生祝いという展開を期待してしまう。さらに世界ランクでは杉本選手が3位、田知本愛(めぐみ)選手が1位ということで、複数メダルという期待も大きかった。

ところが、それを阻む情報あり。中国のトウブン選手がドーピング疑惑での出場停止から復帰していた。そのトウブン選手とは準々決勝で田知本選手が対戦。まるで暗示にでもかけられてるんじゃないかと思うようなトウブン選手ペースの展開で、あっという間に得意の立ち技から寝技に入られて一本負けを喫した。

そして、杉本選手は準決勝でもう一人の中国代表、シンセン選手と対戦。共に消極的でなかなか攻められない展開になり、技によるポイントがないまま延長戦へ。延長でも展開は変わらなかったが、僅かな隙をつかれて寝技に入られ一本負け。解説の塚田真希さんが何度も技をかけられたと言うように、決して勝てない試合ではなかっただけに悔しかった。3位決定戦に回った杉本選手の相手は、敗者復活戦を勝ち上がった田知本選手。銅メダルをかけた日本人対決は、杉本選手が指導によるポイントで優勢勝ちした。これほどまでに見ていて気持ちの入らない重苦しい日本人対決になろうとは思ってもみなかった。

そして、この階級の決勝は、トウブン選手とシンセン選手による中国対決の結果、トウブン選手が優勝を決めた。日本のロンドン五輪代表が杉本選手なのか、田知本選手なのか、はたまた他の誰かになるのかは分からないが、五輪を前にホントに嫌な選手が復帰してしまった。

ちなみに男子100kg超級では、地元フランスのリネール選手が4連覇を達成。フジテレビの放送の最後にやっている“今日のベスト一本”もリネール選手が優勝を決めた一本だった。ついにこのコーナーさえ日本人じゃなくなったか、と切なくなった。でも、確かに見事な一本だったから仕方ない。

最終日は団体戦。3日目以降金メダルがなく低調ムードだけど、最後は勝って終わって欲しい。
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世界陸上2011テグ 第1日

2011年08月27日 | 陸上
さて、世界柔道に続いて世界陸上も開幕した。深夜に柔道、朝7時半から女子マラソンは正直キツイ。と思いながら女子マラソンを見始めた。が、競技開始は9時からで、そこまでの1時間半は半分おねむ。放送時間ではなく競技スケジュールを押さえないとダメね。

その女子マラソンは、序盤からかなりのスローペース。30人以上の先頭集団がなかなかバラけていかない難しい展開になった。リポーターの高橋尚子さんから、赤羽選手が30kmを過ぎてからロングスパートを狙っていると言っていたという情報が入った矢先、ケニアの3選手が先にロングスパート。この駆け引きが全てだったのだろう。日本勢は、ロングスパートで出遅れた赤羽選手が終盤何とか追いすがって5位に入るのがやっとだった。3位に20秒ほど足らなかった。

しかしまぁ、最後にスパートをかけてくるだろうと思っていたケニア勢が残り10kmでロングスパートをかけてくるというのは本当に意外だった。そのケニア勢が表彰台を独占。国別で見ても完敗だった。

競技場では、初日ゆえ予選種目がほとんど。その中で日本人としての注目はやはり男子ハンマー投げ予選だろう。その注目の室伏選手が1投目でスカッと通過ラインを突破。今大会は調子が良いという話なので、決勝が楽しみだ。

その他、男子100m予選では、ウサイン・ボルト選手を始め、前評判の高い選手が順当に勝ち上がっていた。その中で白人選手として初めて9秒台を出した選手もいて、日本人選手はいなくても、やはり男子100mは見逃せない勝負になりそうだ。

あと、トラック競技で唯一の決勝種目だった女子10000mは、日本からも3選手が出場していたけど、結果は振るわなかった。ここでも午前中行われたマラソン同様、ケニア勢が強かった。

… …

記事のタイトルは過去の記事を参考にして、なるべく統一感を出そうと思っているんだけど、日の表記が世界柔道は漢数字で世界陸上はアラビア数字であることに気付いた。競技が違うとはいえ、統一感ないなぁ

そういえば、世界柔道と世界陸上の開催期間がかぶるのは珍しいかも。
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世界柔道2011パリ 第四日

2011年08月27日 | 柔道
世界柔道4日目は、男子90kg級、女子70kg級、78kg級が行われた。
各階級への日本選手のエントリーは次の通り。

男子90kg級:小野卓志選手、西山大希選手
女子70kg級:國原頼子選手、田知本遥選手
女子78kg級:緒方亜香里選手、池田ひとみ選手

まずは女子70kg級。前回銅メダルだった國原選手に期待したいところだったが、準々決勝で敗退。敗者復活戦に勝って3位決定戦へ。序盤で内股を決めて技ありを奪い、優位を保ったまま試合を進めた。一本は取れなかったが、そのまま優勢勝ち。前回と同じ、銅メダルを獲得した。

次は女子78kg級。緒方選手が世界ランク1位ということで、金メダルへの期待がかかる。緒方選手自身も、銅メダルだった前回大会後にやはり金じゃないとダメだと気持ちになったらしい。順調に勝ち上がって辿り着いた決勝の相手は地元フランスの選手。前日の上野選手のように判定にもつれ込むわけにはいかない。試合運びは決して悪くはなかったのに、組み手争いから僅かに間合いが出来た瞬間、ほんの少しの隙が命取りになった。え?一本?と目を疑いたくなるくらい一瞬の出来事だった。悔しい銀メダル。金メダルへの思いは、来年のロンドン五輪にぶつけて欲しい。

最後は男子90kg級。準決勝で小野選手と西山選手が対戦。前回銀メダルの西山選手は、小野選手に勝ったことがないとのことで、優勝を目指す上でも五輪代表争いを考える上でも勝たなければいけない対決となった。今大会、何度も目にする日本人対決。ここでもやはり両者に技によるポイントは入らず。指導によるポイントで西山選手が決勝へ進出した。本当に僅かな差しかなかっただけに、今度こそ小野選手が大舞台で優勝する姿を見たかったのだが…。

その小野選手は3位決定戦へ。韓国の選手を相手に先に技ありを取られる苦しい展開だったが、逆転の一本で何とか銅メダルをもぎ取った。

西山選手の決勝の相手は前回と同じくギリシャのイリアディス選手。前回の雪辱を晴らして欲しいと期待したが、一本を奪われてまたしても敗れてしまった。序盤こそ自分の組み手で揺さぶることが出来ていたけど、途中からは完全に相手のペースになってしまった。まだ手の届かない金メダル。西山選手にもロンドン五輪でこの雪辱を晴らして欲しい。

4日目は銀メダル2つ、銅メダル2つという結果だった。

その他、田知本選手は三回戦でキューバの選手(國原選手が3位決定戦で戦った相手)に敗れ、池田選手は準々決勝で敗れ、敗者復活戦へ回るも3位決定戦へは進めなかった。放送の見落としがなければ、試合の映像はゼロだったので、両者とも試合内容がどうだったかは窺い知れなかった。
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世界柔道2011パリ 第三日

2011年08月26日 | 柔道
世界柔道3日目は、男子81kg級、女子63kg級が行われた。
各階級への日本選手のエントリーは次の通り。

男子81kg級:高松正裕選手、中井貴裕選手
女子63kg級:上野順恵選手、阿部香菜選手

まずは男子81kg級。前回大会銅メダルの高松選手には銅メダル以上の結果を期待したいところ。と思っていたのだが、昨日、2日目の試合を振り返りながら記事を書いていて、ネットをチラ見した段階で二人とも敗退とのこと。うーん、この階級は継続して世界で勝てる選手がなかなか出て来ないのが残念だ。

そして、女子63kg級。3連覇がかかっている上野選手は、この階級で絶対王者と言えるほどの実力を備えてきた。準々決勝、準決勝と延長戦へもつれ込む苦しい展開だったけど、それでもきっちり勝てる貫禄があると思えたのだが…。決勝戦は地元フランスのエマヌ選手を相手に終始攻めあぐねた。決勝も延長戦へ。

完全アウェイの空気の中、上野選手にのみ指導が入る厳しい展開だった。上野選手は指導が入った後、攻めてはいたけど、ポイントが奪える有効な技とは言えず。逆にエマヌ選手はかなり引き気味になっていたけど指導は入らず、勝負は旗判定に。延長戦終盤の上野選手が動きが評価されれば、旗判定も微妙かと思ったのは甘かった。エマヌ選手に3本が上がり、上野選手の3連覇はならなかった。

阿部選手は実家が震災被害に遭い、被災地のためにという強い気持ちを持って大会に臨んでいたそうだけど、一回戦で肘を脱臼するというアクシデントがあり、無念の負傷棄権となってしまった。実力を見せる間もなかったのが悔しいことだろうと思う。

3日目は銀メダル1つ。日本選手の戦いぶりもあまり奮わず、厳しい結果となった。
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世界柔道2011パリ 第二日

2011年08月25日 | 柔道
世界柔道2日目は、男子73kg級、女子52kg級、57kg級が行われた。
各階級への日本選手のエントリーは次の通り。

男子73kg級:秋本啓之選手、中矢力選手
女子52kg級:西田優香選手、中村美里選手
女子57kg級:松本薫選手、佐藤愛子選手

まずは男子73kg級。準決勝が日本人対決となり、連覇がかかっていた秋本選手を新鋭の中矢選手が破って決勝へ進出した。準決勝では右足首を負傷したものの、先に技ありを奪っての優勢勝ちだった。そして、決勝では足の負傷を感じさせることなく攻め続けた。結局、技によるポイントは奪えなかったが、相手に指導が2つ付いてポイントが入り優勢勝ちとなった。

個人的には66kg級から73kg級に上げて昨年世界王者となった秋本選手が連覇を飾って、盤石の態勢でロンドン五輪に臨んで欲しかった。その秋本選手は3位決定戦でも敗れて銅メダルとはならなかったけど、これでこの階級の代表争いも激しくなりそうだ。

次は女子52kg級。2人の日本人選手が共にほとんどの試合を一本勝ちしての決勝進出。昨年と同じ顔合わせは、48kg級と同じく新旧王者対決となった。連覇か、王者奪還か。48kg級の決勝と同様、手の内を知り尽くしているため、互いになかなか技を出せず。結局、指導によるポイントで中村選手の優勢勝ちとなった。技によるポイントはなかったけど、序盤西田選手に動きを制されていた状態から、攻め方を変えて自分のペースに持ち込んだ中村選手の試合運びは見事だった。

最後に女子57kg級。ここでも準決勝で日本人対決。3階級にエントリーした全ての日本人選手が準決勝まで進んだことになる。前回王者の松本選手と、復活をかける佐藤選手による準決勝は激しい技の応酬の末、佐藤選手が体落としで技ありを奪い、そのまま寝技で抑え込んで合わせ技一本。さすが寝技の達人と思わせる展開だった。

そして、決勝戦。ブラジルのシルヴァ選手を相手になかなか自分の形に持ち込めない苦しい展開だったけど、終盤僅かに良い形になるとそのチャンスを逃さなかった。投げ技に入って一度は潰れかけたけど、最後まで技をかけ切ることで一本に繋げた。

3位決定戦に回った松本選手もドイツのローバー選手に一本勝ちして銅メダルを獲得。敗戦のあとでもきっちりと銅メダルを獲得した松本選手の気持ちの強さも見事と言いたい。

松本選手の野性味あふれる柔道も魅力だけど、佐藤選手には北京五輪の借りを返して欲しいという思いもあるから、この階級の代表争いは注目したいところ。

それにしても数年前までは日本人が勝てないと言われていたこの階級で2年連続日本人が優勝というのは、驚きであると同時に心強い限りだ。

2日目は全階級で金メダルを獲得し、銀メダルと銅メダルが1つずつという結果だった。東京開催だった昨年よりも好成績が出そうな勢い。今大会では最終日に団体戦が行われるらしいので、この勢いを最終日まで繋げていって欲しいところだ。
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世界柔道2011パリ 第一日

2011年08月24日 | 柔道
バレーボールのワールドグランプリ決勝ラウンドの放送予定が見当たらないことに苛立ちを覚えつつ、むしろ世界柔道に集中出来ていいやとか思ってみたり。

さて、ついに始まった世界柔道。初日は男子60kg級、66kg級、女子48kg級の3階級が行われた。

まずは男子66kg級。日本からは昨年の世界柔道王者の森下純平選手と海老沼匡選手が出場。連覇のかかる森下選手だったが、試合中に右腕を痛め、三回戦で敗退。試合の映像はほとんどなかったけど、結果を見ると一回戦、二回戦を一本勝ちしていただけに残念。

一方の海老沼選手は、順調に勝ちあがって決勝へ。ブラジルのクーニャ選手を相手に序盤から積極的に技を仕掛け、内股で一本勝ち。見事に世界王者となった。一旦は相手に堪えられたかに見えたけど、力を緩めず粘り勝ちしたといったところ。森下選手、海老沼選手どちらも世界王者となったことで、来年の五輪代表争いが激しくなりそうだ。

次はこの日一番の注目だった女子48kg級。昨年の世界柔道決勝戦を戦った、浅見八瑠奈選手と福見友子選手が今大会でも共に決勝へ勝ち進んだ。しかし、決勝までの過程は対照的。優勢勝ちが多く力を使っていた福見選手に対し、浅見選手は試合序盤での一本勝ちが多く力を温存出来ていた。ちなみに組み合わせの関係で福見選手は一回戦から、浅見選手は二回戦からと試合数も浅見選手の方が少なかった。

日本人対決となった決勝戦は、両者決め手がないまま進み、僅か有効一つの差で浅見選手が優勝。連覇を達成した。2年前にはポスト谷の最有力と目されていた福見選手もこれで一歩後退といったところか。

しかし、この二人を含めた五輪代表争いは本当に激しいものになるだろう。と、同時に世界選手権を連覇し、しかも日本人対決で勝負を決しているのに、代表に決定しないというのは不思議に思えてしまうなぁ。

最後は男子60kg級。日本からは悲願の優勝を目指す平岡拓晃選手と山本浩史選手が出場。山本選手の映像は放送では全くなく、結果を見ると四回戦で韓国の選手に一本負けを喫した模様。放送時間が限られているとはいえ、全くないのは少し残念だった。

一方の平岡選手は準決勝まで全て一本勝ちで決勝へ進出。準決勝では韓国の選手を相手に延長戦にもつれ込み、最後は場外際で連続して技をかけ、小内刈りが決まって一本となった。小内刈りをかけ始めたときは既に完全に場外だったようだけど、最初の技をかけたときに足が残っていたから有効だったのだろうか。

しかし、決勝では現在世界ランク1位であるウズベキスタンのソビロフ選手を相手に我慢の柔道になった。粘り強く好機を窺っていたが、最後まで攻めあぐねて、終了間際に技ありを取られてしまった。無念の準優勝。またしても優勝に手が届かなかった。

初日の日本勢は金メダル2個、銀メダル2個という成績だった。各階級2人の代表選手がいるというのはやはり大きい。ただ、日本人対決ではどちらを応援というわけでもなくなってイマイチ気持ちが入らないのが残念なところだ。昨年から、この点だけがどうしても慣れないなぁ。
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