現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

デリそばグランプリのバナナの皮

2006年01月29日 | かこのひび
朝から映画館へ。そこは悲喜こもごもだと知る。

ずっと独り言を言っている女性。どうやら、映画を観る約束をすっぽかされた様子。映画本編が始まる前に、半泣きで「もう、こんな映画観ないから」と言いながら去っていった。「こんな」っていうフレーズが少し引っかかったが、気にしない。

映画館でのケータイのマナーモードは電源OFFだと言いたいが、それ以前に、帽子(ハットではなくキャップ)をかぶったまま映画を観ている20歳前後の兄ちゃんに一般常識としてのマナーを教えてあげたくなった。暗闇の中で一体どんな日射しから目を守っているのだろうか。

そして、帰り道。
なんだか凄く煙たい。前を歩くおっさんの歩きタバコから発せられる煙。前に行かないと道中ずっとこれかと思って、さっさと追い抜く。追い抜いた瞬間、東京フレンドパークの「デリそば」を思い出した。

やっぱ、タバコ嫌いだ。
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博士の愛した数式

2006年01月29日 | 映画
春、新学期。生徒からルートと呼ばれている数学教師は、自己紹介を兼ねて、自分がルートと呼ばれるようになった理由、そう名付けてくれた数学博士との出会いを語り始めた。母が家政婦として勤め始めた家に住む数学博士は事故で頭を打ち、80分しか記憶が持たなかったということを。

プルーフ・オブ・マイ・ライフでは、数学者の精神異常を描いていたけど、この映画で描いているのは、多少の偏屈ぶりと、数に対する純粋な気持ちだった。

数学の面白さを知ることで、興味が湧いてくるというのは、自分自身学生時代に数学分野を専攻していたので、分かっているつもりだった。しかし、作中に出てくる「友愛数」や「完全数」といった、もっと基本的な数の面白さというのは、今まで味わったことがなかった。

この映画を観て、数学の面白さに惹かれて半ば嫌々やっていた数学が、少し楽しくなった頃を思い出した。

ただ、義理の姉との関係については、酷くあっさりとした描き方で終わってしまい、そこがもうちょっと大きいのかなと思っていたので、なんだか今一つ…。ホントにただ、ルート先生の自己紹介を兼ねた昔語りを聞いて終わってしまったような感覚だった。
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天使

2006年01月29日 | 映画
恋に弱気になっているコンビニ店員の前に現れた不思議な女性。それはジンライムが好きで、猫のように自由気ままに行動する天使。そんな天使が、街に舞い降り、何だかちょっと上手く行かない人達の背中をそっと押し出してくれる。

全編通して一言のセリフもなかった深田恭子の演技はそれなりに見応えがあった。猫のようなという表現がホントによく似合っているなと。

いわゆるファンタジーなので、ツッコミどころは多々ある。でも、それは言いっこなしってことで。(天使の羽根が小さ過ぎない?とかね)

天使の位置付けが、あまり仰々しい物ではないので、一つ一つのエピソードがあまり重くも深くもなくて少し物足りなさを感じてしまった。

作品全体が暖かいストーリーで組み立てられていて、観ていてホッとするような、そんな映画だった。
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プルーフ・オブ・マイ・ライフ

2006年01月29日 | 映画
天才と称されながらも精神に異常をきたしてしまった数学者の父が亡くなり、娘であるキャサリンは自身も優れた数学者であることから、同じように精神異常者になってしまうのではないかという不安を抱えていた。

父の書き残したノートを調べていた元教え子のハルは、キャサリンから貰った鍵で書斎の引出しを開け、その中にあった一冊のノートを手にする。そのノートには今まで世界中の数学者が解くことの出来なかった証明が書かれていた。しかし、それは自分が書いたとキャサリンが言い出したことで、姉のクレアもハルもキャサリンが異常だと思い始める。その証明はキャサリンの存在の証明でもあった。

ミステリーやサスペンスじゃないのに、なんだかBGMがおどろおどろしくて、あまりマッチしてなかったように思う。

数学者の異常性については、かつて見た「ビューティフル・マインド」でも描かれていたけど、それとはまた違っていた。父もそしてキャサリンも、数学に対する閃きへの執着という異常性。疑われていることへの不安や恐怖が全く違うものとして描かれていた。

錯乱したキャサリンが、自分が書いたのかどうかも分からなくなりながらも、最後には自分が書いたことを思い出し、自分を取り戻していく姿。それは痛々しくもあるが、一つ一つ解きほぐしていく、まさに「証明」そのものなんだと思わされた。

ただ、やっぱり。エンディングはサスペンス物を見ているような音楽で、なんだかスッキリしない気持ちが残ってしまった。
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オリバー・ツイスト

2006年01月29日 | 映画
オリバー、9歳。救貧院を追放され、引き取り手からも逃げ出したオリバーは、7日間歩き続けて辿りついたロンドンで奇妙な老人と子供達の仲間となる。それがロンドンの街を拠点にしたスリの一団とも知らずに…。

ぶくぶくに肥えた救貧院の理事?たちが、おかわりを望むやせ細った孤児たちを無礼者と罵倒する。スリをする子供達はそれをゲームと称して、練習をする。貧富の差が激しい時代の凄惨さの中では、きっとスリをする子供達もそこに明日への希望を持っていたのだろうと思う。しかし、オリバーの目は曇らせられなかった。

オリバーの決して「逃げ」ではない、ホントの明日への希望を信じた行動は、孤児に向かって冷たい視線を浴びせる人の目をやわらげていく。何より、オリバーを演じた子の言葉少ない演技が見事にそれを表現していた。

しかしながら、期待値が大き過ぎたからか、それほど大きな感動を受けなかったというのが率直な感想。少し残念だった。
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