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現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

世界柔道2013リオデジャネイロ 第四日

2013年08月30日 | 柔道
リオデジャネイロで行われている世界柔道は4日目。女子63kg級、男子81kg級が行われた。

今日はめざましテレビ内で、メダルなしに終わったことを知ってしまったので、やや気合い薄。戦いぶりを確認するだけになってしまった。

男子81kg級には長島啓太選手が出場。初戦となった2回戦。序盤から両者ともに攻めあぐねて決め手に欠く展開。そんな中で長島選手の戦いっぷりは、最初こそ勢いを感じたけど、徐々に動きが鈍くなっていたように思う。思う様に戦えていなかったからなのか、途中、ふいに動きを止める場面もあり、終盤の指導も致し方ないように思えた。今大会初出場ということなので、今後に期待したい。

しかし、この階級は2000年のシドニー五輪で瀧本選手が金メダルを獲得して以降、厳しい結果が続いているなぁ。去年の五輪代表だった中井選手も若い選手だし、盛り立てて行って欲しい。

女子63kg級には阿部香菜選手と田中美衣選手が出場。両者は準々決勝で対戦し、阿部選手が優勢勝ち。田中選手は敗者復活戦で敗れ、準決勝に進んだ阿部選手はイスラエルのゲルビ選手と対戦するも締め技で参ったをして敗北。

阿部選手の3位決定戦は、序盤に僅かな隙をつかれて取られた技ありを最後まで返せなかった。徐々に引き気味になっていく相手に対して、何度も技をかけたが、今一つかかりが浅かった。

女子63kg級の決勝では、阿部選手を破って決勝へ進出したイスラエルのゲルビ選手が、相手を締め落として優勝を飾った。世界レベルの大会で締め落として勝利ってのは初めて見たので、驚きと同時にゾッとした。

男子81kg級の決勝では、フランスのペトリ選手が中盤で韓国式背負い投げで取った技ありのポイントを最後まで守って(逃げ切って?)勝った。指導が3つまでかさみ、まさに薄氷の勝利。あそこまで露骨に引き始めるのは、やはり見ていて気持ち良くないなぁ。

… …

日本人選手の活躍が見られなかった4日目。明日以降、仕切り直して日本人選手の活躍を期待しよう。
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世界柔道2013リオデジャネイロ 第三日

2013年08月29日 | 柔道
リオデジャネイロで行われている世界柔道3日目。女子57kg級、男子73kg級が行われた。

女子57kg級には山本杏選手が出場。指導を先に受ける不利な展開の試合が多く見られた。敗れた準々決勝、3位決定戦はどちらも指導差による負けだった。指導は4つ受けなければ失格にはならないけど、決め手に欠けた感は否めなかった。

男子73kg級には中矢力選手と大野将平選手が出場。ロンドン五輪で銀メダルを獲得した中矢選手に期待をしていたけど、準々決勝で残念ながら敗退。しかも、投げられたときに頭を打ったらしく、敗者復活戦を棄権。検査を受けて異常はなかったとのことで一安心。

一方、初出場の大野選手は、相手の反則による勝利が2つあるという状況ながら、順調に決勝へ。技が決まればキレで一本、決まらなくても相手が組み手を嫌がって指導がかさむという展開だった模様。

決勝の相手はロンドン五輪銅メダリスト、フランスのルグラン選手。強豪が相手でも全く動じず、相手にまともな柔道をさせなかった。きっちりと組み合ったところから綺麗に一本で優勝を決めた(決め技は内股と思ったけど、跳ね腰とのこと)。その前に有効を取った内股も勢い余って相手に体を返されたという感じで本当にキレていた。

五輪翌年で調整中の強豪選手も多いのだろうけど、この金メダルラッシュには素直に喜びたい。

… …

リポーター、インタビュアーの三四六さんは、柔道の中継ではおなじみだけど、感動のコメントを引き出そうとし過ぎているのがいつも気になる。押しつけではなく、自然なコメントを引き出して欲しい。
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世界柔道2013リオデジャネイロ 第二日

2013年08月28日 | 柔道
リオで行われている世界柔道は2日目。女子52kg級、男子66kg級が行われた。

女子52kg級には橋本優貴選手が出場。これまで代表だった西田選手を倒して代表になったとのこと。得意という寝技で今大会も準決勝まで勝ち進んだようだ。準決勝ではなかなか立ち技から寝技に移行することが出来ず指導差で敗北、3位決定戦に。

3位決定戦では、何度も寝技の形になっていたけど、抑え込むところまでは行かなかった。結果は指導差での優勢勝ち。得意の寝技が見られなかったのは残念だが、見事な銅メダル獲得だった。

途中で橋本選手の大内刈りが一本の判定となっていたけど、取り消されポイントにもならない場面があった。これは改めて見返すと、相手が巴投げを狙っていたのか、橋本選手の技で体が返ったとは思えない動きだったのでポイントなしも仕方ないと思う。

決勝では橋本選手を破ったケルメンディ選手が豪快な一本勝ちで優勝を決めた。こういうシーンを見ると、この選手相手に5分間投げさせなかっただけでも凄かったと思える。何よりもちゃんと決勝を中継していて安心した。

男子66kg級には、前回金メダル、ロンドン五輪銅メダルの海老沼匡選手と福岡政章選手が出場。福岡選手は2010年に60kg級で代表だったが、その後階級を上げての挑戦。

昨日同様、海老沼選手の優勝という結果を先に知り、さらに最後の一本の瞬間が番組内に収まってなかったという事実をYahoo!で見て知っていたので、見るにあたってやや気持ち薄だったのは否めない。

しかしながら、その海老沼選手が準決勝で不利な状況から残り時間僅かというところで試合を決めた瞬間が見られただけでも良しとしよう。結果は優勝だったわけだけど、決勝戦の放送終了間際に脇固めで痛めた腕が大事に至らないことを願う。

準々決勝で敗れて、敗者復活、3位決定戦と進んだ福岡選手も3位決定戦で見事に勝利し、銅メダルを獲得した。海老沼選手との準決勝、福岡選手との3位決定戦と日本選手に連敗した地元のチバナ選手にとっては、どちらも優勢に試合を進めていただけに悔しい結果だったろうと思う。妙にアピール上手だったのが気になったけど…。

… …

2日目までで出場選手全員がメダルを獲得。女子に金メダルが出ていないのが残念だけど、なかなかの好成績。(女子はやはり国内の騒動が…、ってそれは関係ないか。)
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世界柔道2013リオデジャネイロ 第一日

2013年08月27日 | 柔道
リオデジャネイロで行われている世界柔道の1日目。女子48kg級と男子60kg級が行われた。

女子48kg級には浅見八瑠奈選手、男子60kg級には高藤直寿選手が出場。共に順調に勝ち上がって準決勝へ。どうやら今大会は各階級に2人ずつエントリーしているわけではない模様。フジテレビの中継も準決勝から生中継をしているようだ。(結局録画で見るんだけど…)

その準決勝、浅見選手は投げ技から寝技と攻勢に出ているものの、掛け逃げの指導を取られるなど、攻め急いでいるようにも見えた。試合は優勢勝ちで決勝へ進出。
浅見選手の決勝の相手はモンゴルのムンフバト選手。序盤、膠着した状況が続くかと思われたが、ムンフバト選手が巴投げのような体勢から腕ひしぎ十字固めを決められて、万事休す。三連覇の夢は破れ、銀メダルとなった。

浅見選手の試合は、解説が福見友子さんということもあり、二人の因縁めいたものがチラついてしまった。浅見選手がスッキリと勝っていればまた少し違っていたのだろうけど、負けたせいで余計に変な気持ちになった。

男子60kg級の高藤選手は準決勝を含めた4試合の内、3試合で一本勝ちと好調。調子に乗りやすい性格だそうだけど、それだけに期待が持てそうだった。

決勝の相手はモンゴルのダシュダバー選手。共に序盤から指導を取られる展開。さて、どうなっていくのか、と思ったところでまさかの放送終了!?高藤選手が優勢勝ちで金メダルを獲得したのは知っていたけど、まさか放送に収まっていないとは…。

試合時間のルール変更で延長戦は無制限になった上で生中継、かつ後続番組がめざましTV(情報番組)だったら、放送時間の延長とか考えておいてよ!!

というわけで、肝心の金メダルが決まった決勝戦を見られなかったわけだけど、初日の男女2階級で金メダルと、銀メダル。復活をかけた日本柔道としてはまずまずの出だしと言って良いだろう。

… …

昨年のロンドン五輪以降に変更されたルール。放送で何度も解説されていたけど、列挙しておこう。

・立ち技での下半身への攻撃・防御は即失格
・指導は直接ポイントにはならない(4つで失格は変わらず)
・延長戦は一方にポイントが入るまで時間無制限
・寝技は20秒で一本

また、審判制度にも変更があった。柔道場には主審のみ、副審は場外でVTR判定を行うのだそうだ。対角でパイプイスに座っている姿がいつも目に入っていたから、少し違和感があった。

… …

フジテレビの放送については、先日ふいに世界陸上の話を記事にしていて書いてしまったのだが。今回は準決勝以降を生中継するというある種潔い放送にしたなと思ったのだが…。先述のように最後まで放送しないというのは何よりもガッカリだったし、3位決定戦の間、ずっと入場口で待機している日本選手の映像を流し続けるというのは、退屈に感じた。

日本選手の出ない試合をほとんど放送しないという姿勢は、もし日本選手が勝ち上がっていなかったらと思うとゾッとする。日本選手を応援したい、活躍を何度も見たいというのは勿論分かる。ただ、世界大会を生中継しているんだから、出来るだけ生の試合を放送するという方向であって欲しい。
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ロンドン五輪柔道日本代表決定

2012年05月13日 | 柔道
昨日、今日と行われた柔道選抜体重別選手権の結果をもって、ロンドン五輪日本代表が決定した。

世界ランク制の導入により、五輪出場の有資格者が明確となっていた今回の代表選考。有資格者が順当に優勝した階級がほとんどだけど、男子90kg級のように出場資格のない選手が優勝した階級もあり、大会としては波乱が大いにあった。特に女子軽量3階級では、有力候補2人の一騎打ちという構図があったから、直接対決による決着を見たいという期待があっただけに、48kg級の浅見選手が一回戦で敗退したことや、57kg級で松本選手、佐藤選手が共に優勝出来ずという結果は残念だった。

ただ、大会結果を反映した選考という意味では、波乱はなかったと言えるだろう。決定した代表は以下の通り。

男子
60kg級:平岡拓晃 選手
66kg級:海老沼匡 選手
73kg級:中矢力 選手
81kg級:中井貴裕 選手
90kg級:西山将士 選手
100kg級:穴井隆将 選手
100kg超級:上川大樹 選手

女子
48kg級:福見友子 選手
52kg級:中村美里 選手
57kg級:松本薫 選手
63kg級:上野順恵 選手
70kg級:田知本遥 選手
78kg級:緒方亜香里 選手
78kg超級:杉本美香 選手

昨年、一昨年と世界柔道の各国選手枠が2人になったこともあり、どの選手も一度は世界大会の出場選手としてその名前を目にしたことのある選手ばかり(これまでは一人二人知らない人もいたりしたのだが)。
というか、世界柔道だけに限っても毎年ブログ記事を起こすために出場選手の名前をチェックしてたんだから、見たことあるのは当り前か

とにかく、五輪初出場の選手がほとんどだし、世界的なシステムが変わって初めて迎える五輪ということもあるし、どんな結果になるのか楽しみだなぁ

がんばれ!柔道日本代表!!
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柔道グランドスラム2011東京・最終日

2011年12月11日 | 柔道
柔道グランドスラム2011東京大会も最終日。男子100kg級、100kg超級、女子70kg級、78kg級、78kg超級が行われた。最終日になって、ようやく控室のリポーターが元モーニング娘。でテレビ東京のアナウンサーになった紺野あさ美さんだと気付いた。まぁ、3日目で気付くくらいの興味しかないんだけど…。

さて、試合の方だけど、男子の重量2階級で日本人が決勝に残らないという状況にかなりガッカリ。

100kg超級の鈴木桂治選手はまさかの初戦?敗退。桂治選手が世界大会に出て来て思うような結果を残せていない状況を何度も目の当たりにしているから、正直虚しく感じてしまう。ただ、そんな桂治選手が身を引けないほど、絶対的な選手が見当たらないというのが現実なのだろう。3位以内に日本選手は誰もおらず、桂治選手以外のエントリー選手を確認したら、名前を知らない選手ばかりだった。

100kg級では穴井隆将選手が準決勝で韓国のファン・ヒーテ選手に敗退。世界中の穴井包囲網に苦しめられた一年だったということだけど、放送の最後で野村忠宏さんが言っていたように「包囲網の中でいかに勝つかが求められている」のだから…。特に自国開催だし、優勝して貫禄を見せて欲しかった。

女子の3階級は全て日本選手が制した。70kg級では上野3姉妹の末っ子、巴恵選手が田知本姉妹の妹、遥選手に勝って決勝へ進出して優勝。78kg級では緒方亜香里選手が貫禄勝ち。78kg超級は、昨年の世界柔道で2階級制覇した杉本美香選手が田知本愛選手に判定で勝って優勝した。

この大会は毎年見ているものの、あまり気を張って見ることがなく、当ブログでもあまりきちんと話題にしていなかった。今年は五輪前年ということもあって3日間見て記事にしてみたけど、やっぱりあまり気が入らなかったなぁ。

はてさて、今大会で勝った選手が来年のロンドン五輪代表に躍り出てくるのか、代表争いが激化したことだけは感じられたので、来年が楽しみになった。
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柔道グランドスラム2011東京・第2日

2011年12月10日 | 柔道
柔道グランドスラム東京大会、2日目は男子73kg級、81kg級、90kg級、女子57kg級、63kg級の5階級が行われた。

男子73kg級では、決勝で秋本啓之選手と中矢力選手の新旧世界王者対決となり、秋本選手が貫禄勝ち。男子81kg級は、ここのところ世界大会で充分な結果が得られていない階級だったが、新鋭の川上選手が決勝へ進出し、劣勢を強いられるも逆転で一本勝ち。男子90kg級では小野卓志選手、西山大希選手の新旧世界王者に注目が集まっていたが、両者とも敗退する波乱。しかし、ここでも新鋭の西山将士選手が決勝へ進出し、優勝を果たした。

女子57kg級でも、松本薫選手と佐藤愛子選手の新旧世界王者対決が決勝で実現。松本選手が延長戦で有効を奪って勝利した。そして女子63kg級では、上野順恵選手が決勝で指導二つが付いてしまい準優勝。今日行われた5階級で唯一日本人の優勝を逃す結果となってしまった。女子63kg級は今のところ他に結果を出している選手がいないから、上野選手が五輪代表に当確だと思うけど、世界柔道を連覇した迫力がやや欠けているように見えるのが気がかりなところ。

しかしまぁ、有力候補が勝ち切れなかった男子90kg級や81級は代表争いが激化しそうだなぁ。特に81kg級は今年の世界柔道後に代表選考はリセットするなんて話があったくらいだから、今日勝った川上選手も可能性があるかも知れない。

明日は最終日。重量級も今年の世界柔道で結果が出なかっただけにこの大会で誰が結果を残せるか楽しみだ。
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柔道グランドスラム2011東京・第1日

2011年12月10日 | 柔道
世界柔道に次ぐ大きな世界大会、グランドスラムの東京大会が昨日から開催されている。

各階級に日本人選手が最大4人出場しているということから、国際大会での日本人選手を応援したい私としてはいまいち乗り気になれないというのが現実。実際、この大会も去年は記事にしてなかったっぽい。テレビ東京の放送は見ていた記憶があるのだが…。とにかく、今大会は来年に迫ったロンドン五輪の出場権を賭けた大きな意味があって見逃せない。

初日の昨日は男子60kg級、66kg級、女子48kg級、52kg級が行われた。

その中で実力者が順当に勝ち進んだのは女子48kg級だった。世界ランク1位の浅見八瑠奈選手と世界ランク2位の福見友子選手が決勝戦で激突。準決勝で開始直後に寝技に入って一本勝ちをした福見選手に対し、準決勝で延長戦を戦った浅見選手は体力的に不利かと思っていたが、僅かな隙をついて浅見選手が一本を決めた。世界柔道での2大会連続決勝直接対決に続き、ここでも浅見選手が勝利。これはロンドン五輪代表に大きく近付いたと言える勝利だった。

日本代表の選考基準はあくまで世界と戦えるかどうかだと思うけど、さすがに二人とも世界大会のトーナメントを勝ち抜いた上での直接対決だから、勝敗が選考に大きく影響するのは明白。福見選手はちょっと厳しいのかも知れない。

他の階級では、女子52kg級で五輪代表の有力候補である中村美里選手が準々決勝で敗退する波乱が起きたのを筆頭に、大荒れだった。男子66kg級では世界柔道の昨年の王者である森下純平選手、今年の王者である海老沼匡選手が共に敗退、男子60kg級の平岡拓晃選手が準決勝で敗退した。

初日に行われた4階級では、全階級で日本人選手が優勝した。それだけに世界ランク上位につけている選手の敗退は、ロンドン五輪選考に大きく影響しかねない。そもそも世界ランクという基準が設けられた中での選考は今回が初めて。選考がどうなるのか気になるところだ。

… …

昨日の昼間に放送された番組も見たけど、五輪代表の選考方法については、かなり簡素な説明だった。せっかく夜の部と昼の部で分かれているんだから、世界ランクがどう影響するのかも含めた説明をして欲しかった。世界ランクがあっても、結局日本の代表選考は来年の体重別選手権までもつれるんだろうなぁ。
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世界柔道2011パリ 最終日

2011年08月29日 | 柔道
世界柔道も最終日。最終日は男女の団体戦が久しぶりに行われた。どうやら、2016年のリオ五輪で団体戦を正式種目にしようと目論んでいるらしい。見ていて楽しいから是非実現して欲しい。

さて、そんな見ていて楽しいはずの団体戦なのだが、男子は準決勝、女子は決勝で地元フランスと対戦して、どちらも敗れてしまった。最終日も金メダルはならず、男子は3位決定戦でグルジアに勝って銅メダル、女子は銀メダルだった。男子の決勝はフランスがブラジルに勝ってアベック優勝を決めた。

男子も女子も、フランスと戦う姿はどこか消極的に見えた。最初から完全アウェイの空気に飲まれているよう。中には実力差のある組み合わせがあったことも否めないが…。特に男子はリネール選手を外した布陣だっただけに勝って欲しかった。

これで今回の世界柔道は終了。結局、金メダルは初日、2日目の5個止まり。中量級、重量級は勝てない姿が多く、来年のロンドン五輪選考が軽量級とは別の意味で難しいところだろう。

ただ、これが日本の真の姿ではないと信じて、ロンドン五輪には期待をしたい。
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世界柔道2011パリ 第五日

2011年08月28日 | 柔道
世界柔道5日目は、男子100kg級、100kg超級、女子78kg超級が行われた。
各階級への日本選手のエントリーは次の通り。

男子100kg級:穴井隆将選手、高木海帆選手
男子100kg超級:鈴木桂治選手、上川大樹選手
女子78kg超級:杉本美香選手、田知本愛選手

まずは男子100kg超級。全日本を制して世界大会での復活をかけた桂治選手。一、二回戦は一本勝ちするものの、三回戦では自分の形になかなか持って行けず、指導が技あり相当のポイントまで重ねられてしまう苦しい展開。それでも最後まで攻めの姿勢を見せていたが、終了間際にかけた技を返されて技あり。総合負けとなってしまった。

かつての栄光を知っているし、ここ数年の世界大会での苦しい姿も知っているからこそ、もう一度世界王者へという思いは見ている側としても大きかった。年齢的にはもう厳しいだろうか。でも、もう一人の代表選手も勝てない今の状況であれば、やはりもう一度桂治選手に、と期待してしまいそうだ。

次は男子100kg級。前回大会、地元の、そして前々回大会の金メダルなしという結果を受けての重圧の中、見事に金メダルを飾った穴井選手。この一年は各国の包囲網に苦しめられてきたというが、それでも世界ランク1位として、それに見合う戦いを期待したいところ。しかし、三回戦で相手の技をかわそうと不用意に体を返したところへ追い打ちをかけるかのように小外掛けを合わされて一本負け。動きに自信がないように見え、とても残念な敗戦だった。

高木選手、上川選手は共に初戦敗退だった模様。上川選手は前回大会の無差別級王者だけに、何だか情けない結果だなぁ。

最後は女子78kg超級。前回大会で同階級と無差別級の二冠に輝いた杉本選手はこの日が誕生日ということで、連覇達成で誕生祝いという展開を期待してしまう。さらに世界ランクでは杉本選手が3位、田知本愛(めぐみ)選手が1位ということで、複数メダルという期待も大きかった。

ところが、それを阻む情報あり。中国のトウブン選手がドーピング疑惑での出場停止から復帰していた。そのトウブン選手とは準々決勝で田知本選手が対戦。まるで暗示にでもかけられてるんじゃないかと思うようなトウブン選手ペースの展開で、あっという間に得意の立ち技から寝技に入られて一本負けを喫した。

そして、杉本選手は準決勝でもう一人の中国代表、シンセン選手と対戦。共に消極的でなかなか攻められない展開になり、技によるポイントがないまま延長戦へ。延長でも展開は変わらなかったが、僅かな隙をつかれて寝技に入られ一本負け。解説の塚田真希さんが何度も技をかけられたと言うように、決して勝てない試合ではなかっただけに悔しかった。3位決定戦に回った杉本選手の相手は、敗者復活戦を勝ち上がった田知本選手。銅メダルをかけた日本人対決は、杉本選手が指導によるポイントで優勢勝ちした。これほどまでに見ていて気持ちの入らない重苦しい日本人対決になろうとは思ってもみなかった。

そして、この階級の決勝は、トウブン選手とシンセン選手による中国対決の結果、トウブン選手が優勝を決めた。日本のロンドン五輪代表が杉本選手なのか、田知本選手なのか、はたまた他の誰かになるのかは分からないが、五輪を前にホントに嫌な選手が復帰してしまった。

ちなみに男子100kg超級では、地元フランスのリネール選手が4連覇を達成。フジテレビの放送の最後にやっている“今日のベスト一本”もリネール選手が優勝を決めた一本だった。ついにこのコーナーさえ日本人じゃなくなったか、と切なくなった。でも、確かに見事な一本だったから仕方ない。

最終日は団体戦。3日目以降金メダルがなく低調ムードだけど、最後は勝って終わって欲しい。
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