A → Z : Xserve

モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

「華氏911」でXserve

2004-08-31 | シネシネアーカイブ
「華氏911」を観た。某シネコンで観たんだけど――ロードオブザリングとかマトリックスクラスを上映する――いちばんでっかいスクリーンを、こんなポリティカルな一ドキュメンタリー作品が押さえてしまっているという事実に、あらためてびっくり。心ある反ブッシュの若き急先鋒であり、無類のマイケル・ムーア好きでもあるこの俺ですら、思わずサザンの「メリケン情緒は涙のカラー」を鼻ずさみだす始末。・・・Oh No!

劇中、これでもかっ、とばかりに明らかにされていくのは、ブッシュの無能さと、器の小ささ、そして、俗物性ばかりではない――そう、気付くと俺は、いつもの反省モードに突入していたんだ。

「今、自国がテロリストに攻撃されています」と側近から耳うちを受けてからも、自分がいま何をどうすべきなのかが判断できず、ひたすらただボケーッと絵本を眺め続けたブッシュは、確かに筋金入りのバカチンだ。しかし、である。考えてみれば、例えば俺もしょっちゅう似たような無能っぶりを発揮してるんじゃないか・・・? 公私ともに。

結局何が言いたいのかというと、ナニが言いたい。

ブッシュはあなた自身の心の鏡――ブッシュの振り見て、我が身振り直せ。

♪ところでセブンイレブンにはいつもの顔ぶれで
冷凍モノのコロッケしかできねぇボディコンと
ソイツのアソコにひざまづき舐めまくる包茎どもが
深夜テレビのどまんなかにドップリ浸かってる

――なんで、なぜここでいきなり長渕の歌の歌詞を俺は書くのか? 自分でもよくわからない。よくわからないんだけど、日本公開版のエンドクレジットでは、この曲が聴きたかった。

なぜなら、この曲のこのフレーズで表現されている世知辛さと、ブッシュという存在のマズさが、とてもイコールな気がしたんだ。

勝ち組が負け組に強いるのは、いつだって――何かを犠牲にさせてまで隷属させるための――残酷・残忍・ザンギャックな儀式なんだなぁ、と思って・・・軽いめまいに襲われた。

人事じゃない。ヒトゴトじゃないんだ。

ごく日常の、ごくごく身近な身の回りのあらゆるレイヤーで、それは――起こっているんだぜ?

この夏は忘れない――青山霊園でXserve

2004-08-27 | ぷらぷらアーカイブ
とてもキレイだった――外苑西通りをまたぐ青山陸橋から見える、六本木ヒルズは。あの中に……ミキティやらホリえもんがいるなんて信じがたいほど、それは神々しく……まばゆく輝いていた。

このまま歩いていくと……青山霊園の中心部。……中心部? 中心部か。うう、まじかよ……どうしよう。

そして俺は、頭の中で夢想する……煙草(ショートホープ)にZIPPOでシュバッと火をつけ、深々と吸い込んでから1拍 “間” を置いて吐き出す煙とともに――

「フゥーーーーーーッ」

と宣(のたま)う自分を。

いや、思えば、この夏勝負をかけたのは、俺だけじゃない。TWIGYフィーチャリングbirdとかで、夏をメロウに駆け巡ったアイツ。それか、ボーズとアニで「夏のせい」にしたかったアイツ。俺は、あえてトッド・ラングレンの「I Saw The Light」を高らかに歌い上げたかった……そう、マイクリレーは続くのだ。SHUREのワイヤレスマイクは、俺の右手に。熱いソウルも、俺の奥底に。グッドラックは、機上のアイツから。「目玉焼き焼けちゃいそう」なほど、熱いヤツをキメてやる!

――ある意味、アイツが期待していた奇跡は起こったのかもしれない。押し寄せる奔流は、約束の地へ導くべくモーセが召喚した “神の光” か。はたまた、単に一種の清々しさを内包するのみの “淡い苦味” か。いずれにしろ、ゴールドラッシュは終わったらしい。トッド・ラングレンの「I Saw The Light」は、いつのまにかビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」に変わっていた――。

ありがとう。ありがとう。ありがとう。

明日からも、よろしくお願いいたします。

重要文化財級のロミオで1億0353万9246円Xserve

2004-08-26 | ヌルヌルアーカイブ
あなたのお値段鑑定します
恋愛成績表

なんか、ひと昔まえにはやったよね、これ。最近なぜか周りでプチリバイバルしていたので、ひさかたぶりにやってみると――おお、なんかリニューアルして昔よりコギレイになっている!……ブリキのロボが万札を握りしめている!……表紙がFlashになっている!……人と時代が進化すれば、いわゆる「診断系」もまた進化していたのだなぁ(しみじみ)。

あの頃の俺は、まさに貧弱な男の見本だったので――さすがに詳しくは覚えてないけれど――めちゃくちゃ低い評価だったような気がする。「金額換算500円未満」の「発情したゴキブリ」……みたいな。あれからはや有余年。しかし、人間そう時間の経過だけで変われるものじゃない。変われるものじゃない……と、思っていたんだ……。

それが――どうだ。

【あなたのお値段鑑定しますの結果】
ゴーさんのお値段は (1億0353万9246円
階級は「重要文化財級」です (42階級中7番目)

【恋愛成績表の結果】
恋愛レベル「ロミオ級」 (18段階中 2位)
恋愛タイプ 「温厚恋愛型」


全国2000万の“俺の将来の嫁候補”のみなさん。これは……これは、要チェックですよ? ぜひこちらから、相性診断を試してみてください。マジで。お願いだから。

――っていうか、こんなとこで評価が上がったり、相性が良かったりしても、しょうがねえええええええええええええんだよ! この“下心丸出し君”がああああああああああああああっっっ。

……あ。


※注:これは、きのう上げようとして、上げられなかったネタです。

のっぴきならないのでXserve

2004-08-25 | ヌルヌルアーカイブ
嗚呼。せっかく――小ネタと刹那る感情を絡めた――そこそこ煮え切らなくて、情けなくて、プチ下心なオモシロ日記を書いたのに、ネタ先のサイトがずーーーっっっと落ちてやがる。ふざけんじゃねぇ……ふざけんじゃねぇYo!……おかげで、せっかく書いたのに……アップできないじゃん。これって、のっぴきならなくない?

ハッ。それとも、アップしない方が身のためだぜ?――という、アラーの神のおぼしめしでしょうか……インシャラー。というか、俺はいまこんなセクハラBLOGを更新している場合じゃないんだ。微妙に……いや、かなりのっぴきならない状況だ。とりあえず、昨日は明け方まで――オリンピック中継を右の視界の端に捉えながら――がんばってるのは、俺だけじゃない。俺だけじゃないんだ……遠いアテネの地で、いままさにきっと数々の……友情・努力・勝利が……ああ……俺はつくづく、日本人だなぁ……日本万歳。――みたいなことになっていた。どうだい、のっぴきならなくない?

そんなときだ――レスリングの伊調姉妹がなんだかメダルをゲットしたっぽかったのは。感激感動感涙のインタビューが、俺の涙腺を極限まで緩ます……結果、出たのはカタルシスの結実たる情動の雫か、はたまたあくびか。その真実は……誰にもわからないだろう。ていうか、忘れた。知らないうちに、寝てた。気づいたら、床に直に布団にくるまって寝ていた。まるで、野たれ死んだ「北風小僧の三太郎」状態だ。そして、起きたら既に業務時間……またしても……またしても、やっちまった。やっちまったんだ……。そして、今ごろきっと、大阪の「三平うどん」の従業員一同&娘さんたちは、喜んでいるだろう。間違いない

さて、のっぴきならない状態はまだまだ続く――。

・とりあえず、フラグを立てまくらないといけいない。
・とりあえず、書類をまとめないといけない。
・とりあえず、いろいろアイデアを出さないといけない。
・とりあえず、いろいろ調査しないといけない。

これらは3つのエレメンタル(=トライフォースでも可)から成り、ダメ人間たる俺をさいなめる。まるで、京都・知恩院の「三方正面真向の猫」ににらまれた、「トッポジージョ」状態だ。

やー、のっぴきならなくない?
って、ホントにのっぴきならない……のかな(最初に戻る)。

ミスターXに始まりミスターXに終わったXserve

2004-08-23 | ヌルヌルアーカイブ
今日は会社にミスターXがいないなと思っていたら、突然、彼から「警察は最悪だぜ」という奮ったメールを買ったばかりのauで受信した――そうしてはじまったその一日は、妙に濃い一日だった。予想してはいたけれど、事実として判明してほしくはなかったあることがついに白日の下にさらされて、

_| ̄|○<ガーン

という状態になったり、イマイチ振るわない仕事の数字を少しでも上げるべく社内をかけずりまわり、

ヽ○ノ
 /ヘ
<

こんな状態になったりもした。

――夜。
そのスポーティー(“馬っぽい”でも可)な後ろ髪が煌めく、生まれながらの心優しき冒険野朗であるI・Aさんが――本当の意味で彼の真価を発揮すべく――会社を辞め、青年海外協力隊としてバングラディシュに行くことになった……と、本人の口から聞いて面食らう。さみしくなるなぁ。あの後ろ髪に、もう柏手(かしわで)が打てないなんて……パン、パン、パン。まさか、ミスターXの差し金じゃないでしょうね。帰国したら、また雪山に行きましょう。

そのあと、なぜか昔フラれた女の子の誕生日会に、プレゼント持参で参加するハメになる。もちろん、黒幕はミスターXだ。ああ、何なんだ……このシチュエーションは……という気分をひとしきり満喫したあと、カキモトアームズで髪を切ったばかりのザンギリ頭の男が繰るチェロキーの、ベージュ(キャメル or ダークサンド?)で統一されたインテリアに、「やっぱり、これだ!」と10回くらい叫ぶと……すでに終電がなくなっていた。

しかたがないので会社に戻ろうとしたところ、ふと、あることを思い出した……そういえば、今日は短い間ながらもお世話になった、I・Mさんの送別会だ。TELを入れたところ、まだ盛り上がっているそうなので、飛び入りで参加する。

(なんだかいつもと違い、今日は普通の日記テイストだな)

そこには、なぜか、彼奴(きゃつ)――ミスターXもいた。相変わらず、手にしたナゾの赤い端末で――タチの悪い影のプロゴルファーたちに指令を出すべく――しきりに右手の親指を動かしている。

だが、ミスターXは……ミスターXは、それだけで終わる男ではなかった。ひとたびアッパー状態になった彼の口から発せられる、驚愕の事実の数々。英語教材「イングリッシュアドベンチャー」を買ったばかりの中学生のごとく、ただただ聞き入る俺。聞き上手なI・Mさんと、そのとなりで眠そうなYさん。出番が無くなり寝に入っている、タチの悪い影のプロゴルファー。

――朝。
ミスターXに始まりミスターXに終わった呪われた一日が、眠いまぶた越しの朝日に浄化される。まるで、背中から羽が生えたかのように、体が軽くなっていく。いまの……気分は……そう……“朝飛”……。

そんななか、しゃべりすぎて喉をつぶしていたミスターXは、お怒りモード。なぜ、お怒りだったのか? 書きたくないので、書きません。ていうか、書けません……。

「ツーカー、しません。au、しましょう」ケータイ乗り換えXserve

2004-08-22 | ヌルヌルアーカイブ
浜崎あゆみが、「みなさん、3時です。ツーカー、しましょう」と言っていたのは、いつのころだったろうか。そして、俺が数年前に使っていたツーカーの――着信音が64和音で当時としては最新だった――端末は、中目黒の隠れ家風パスタ屋のトイレに水没し、代わりにヤケクソで購入したのが、このフェラーリ公認のケータイだったんだ。

あれから4年――。
ついに、ついに……俺はケータイを買い換える決意をした。なぜか? ケータイにとっての4年という月日は、今や「ドッグイヤー」どころではない。「マウスイヤー」……いや、「アントイヤー」とでもいうべき速度で進化している。たとえば、4年前のフェラーリケータイは……

1.メールが使えない
 →ホントは使えるぽいんだけど、なんか知らないうちに使えなくなった。
2.会社での電波状態が極度に悪く、しょっちゅう切れる
 →オフィスアンテナは立ってるらしいが、ツーカーは高いビルが苦手らしい。
3.すぐ電池が切れる
 →充電池を変えればいいんだろうど、めんどい。
4.写真が撮れない
 →カメラ機能なし。
5.なぜかヒンズー教の象頭の神「ガネーシャ」の気持ち悪いホログラムシールが狭い画面にこれみよがしに貼ってある
 →これは俺が自分で買ってきて貼った。

で、俺としてはこれらのスペックでも、あのなんか番号を変えなくてもキャリアを変えられるというサービスがリリースされるまでは、待つつもりでいたんだけど……なんか延び延びになって来年度中みたいな話になってるし、俺も最近いろいろとのっぴきならない状態になってきてるしで、さすがに耐えられなくなってきた。

というわけで、すでに申し訳程度の無機能無魅力無販促な新機種しかラインアップされていない負け組であるツーカーとは――たとえ番号が変わろうとも――金輪際おさらばする覚悟を、ついに決めたのだった。そう、機種変などありえない。どうせやるなら――ドラスティックに。大胆に。

……問題は、どこのキャリアのどの端末にするか? ということだった。で、いろいろな人にアドバイスを求めたり、自分で調べたり考えたりフィールドワークをした結果、

・通話料金
・パケット料金
・デザイン
・3本の木(やる木、元木、根木)

――そして、決めの王手としての――

・GPS機能(電子コンパス付き)

以上より、auのソニーエリクソン製端末「W21S」をセレクトしたのでした。

嗚呼、我が選択に、一片の後悔もなし。
ツーカー、しません。au、しましょう。

さようなら、浜崎あゆみ。
さようなら、フェラーリ。
さようなら、ガネーシャ。
さようなら、俺が番号変更の案内メールを出したとたんに同時多発テロ的に「うんこ」と書かれたメールをよこし、俺のおニューでラブリーな端末と、まっさらな心を土足……もとい、トイレットペーパー付きの醗酵した土尻で汚したクソ野朗ども……。

この夏、本州で一番キレイな海で、傍若無人Xserve

2004-08-19 | ぷらぷらアーカイブ
千葉南部の知られざる秘境――上総興津。ここになにがあるかというと、守谷海岸という海がある。そこにひっそりとたたずむビーチハウス(=海の家)、それが――

Smilegang

そう、ここがまさか……後世に「南房総の惨劇」として語り伝えられる、悲劇的事件の舞台になるとは……。

俺の会社の同僚に、ヘンなヤツがいる。つま先から頭のてっぺんまで、もうとにかくすべてがおかしく――実は「合コン大魔王」と影で呼ばれていることに傷ついているというナイーブな一面も持ってはいるが――基本的に傲慢にして不遜、勝手に不条理という名の酒を醸成しては、それを他人に塗りたくり、そのプロセスと相手がいやがるさまに歓びを見出だすという……いわば天性の梟雄であり、姦雄というべきその男――K。

そんな男と2人きりでこんなとこに来た俺がバカだった。アタイもうお婿にいけなひ……。

――確かに、海はキレイだった。本州を人と見立てると、ちょうど尾てい骨あたりに当たる守谷海岸には、黒潮がはるか沖から穢れなき海水を運んできてくれるらしい。海水浴にきてる客の数もそこそこで、とても東京から2時間弱でこれる場所とは思えない“タイムパフォーマンス”を発揮していた。

――確かに、守谷洞窟の近くの岩浜はすばらしかった。自然が作り出す波しぶきと、岩と断層のハーモニー(ハーマイオニーじゃないよ)は、ガキのころに行った南紀白浜「千畳敷」以来の感動を俺にもたらした。

でも、嗚呼――この、この俺の心をさいなめる良心の呵責は……何だ? 何なんだ? 何なんだようっっっ。

なんで……なんで、ビーチハウス「Smilegang」の人たちは、ロハでビールや枝豆、冷やし中華やアイスクリームをくれたんだ……。

なんで……なんで、ビーチハウス「Smilegang」の人たちは、全員ガングロチーマー風なのに、カタギの名刺をくれるんだ……。

なんで……なんで、ビーチハウス「Smilegang」の人たちは、帰りに駅まで送ってくれて、しかもお土産のナビまでしてくれるんだ……。

なんで……なんで、ビーチハウス「Smilegang」のジュークボックス「ecast」には、幻のインディーズ宅録バンド「プラモミリオンセラーズ」の曲が入っていたんだ……。

なんで……なんで……あ。これ以上のディテールは、ちょっと危険過ぎて書けないな。命あってのモノダネだぜ?

そうだ……Kよ。
キミは一体……誰? 誰なの?
もしかして……ヤクザの息子?
それとも、どこかの国、もしくは星から来た……在日?
いやいや実は……天皇のご落胤?
な~んてもしかして……あ。これ以上のエグザンポーは、ちょっと危険過ぎて書けないな。命あってのモノダネだぜ?

仕方がないので、私は明日からあなたのことを「ミスターX」(←「プロゴルファー猿」でタチの悪い影のプロゴルファーたちを差し向ける悪の黒幕)と呼びます。

というわけで、また連れてってください。
約束だお☆彡

怒られ気分でXserve

2004-08-17 | ヌルヌルアーカイブ
いきなりだが、俺は……怒られキャラだ。人間の種類が、怒る人と怒られる人の2種類しかいないとするならば、確実に怒られる側にカテゴライズされる。そして、怒られるたびに凹む。hekomi.com。それは、決して慣れることなどない……ともすれば追憶状態にも陥りがちな永久(とわ)の反省の円環(メビウスの帯)。しかし、怒られることによって自分の立ち位置を再確認し――ホームセンターで売っている安物の人工芝サンプルのごとく――踏みつぶされた状態からいくどとなく頭をもたげてきた。その都度に俺は、日立製作所のコーポレートメッセージを思い出すんだ。

Inspire the next――。

そして、今日。俺は……やっちまった。人様に……怒られるようなことを……やっちまった。俺の心の師匠にあたるべき人、インスタントメッセンジャーにてかく語りき。

心の師匠: ゴーくん
心の師匠: 会社にいる?
俺: いるよ
心の師匠: ねぼう?
俺: そうです
心の師匠: なんで半休申請が12時すぎるの?
心の師匠: 非常識
心の師匠: なかには、そういう人いるからって
俺: 起きたのが12時過ぎだったので、、、(反省中
心の師匠: いいかげんにしたほうがいいよ。
心の師匠: 迷惑。
俺: はい

いや~、怒ってくれる人がいるのって、本当にいいものですね。

赤紙と水木しげるのレフグラフで平和祈念Xserve

2004-08-16 | ヌルヌルアーカイブ
デパートの催事場が好きだ。いや、好きだといっても、実際にしょっちゅう行ってみたりとか、デパートごとの催し物をチェックしたりとか、そういう“好き”ではなく――そう、あの雰囲気が好きなんだ。

まるでそこだけ時が止まったかのような、外界から隔絶された空間は、わざわざ「ラーメン博物館」のような装飾をほどこすまでもなく、そのままで……いや、ほんとそのままで「昭和」の空気だ。それプラス、人がまばらにしかいないという現実が、「場末」というキーワードを想起させる。「キン肉マン」でスグルがデパートでバイトしてめちゃめちゃにするという話があったけど、あのころから世の中は変わっても、本当に何も変わっていない気がする――デパートってやつは。でも、そういうアタイはどうなんだろ。アタイはあのころから……変わったのかしら? 弟が生まれる直前に昭和天皇が死んだあの日から、はや16年の歳月が流れた。あのころから変わったことといえば、オナニーの頻度が著しく減ったことくらいのものじゃぁないかしら。かしらかしら。ご存知かしら?

――っていう、図らずも逡巡しちゃうようなアトモスファーが、たまらなく好きなわけですよ。ええ。

というわけで、後半いってみよう。後半しゅっぱーつ。
(スッと暗転……迅速かつおごそかにセット転回)

銀座松坂屋の催事場の催し物。今現在やっているのは、
「水木しげる妖怪展」と、「語り継ぐ体験者の労苦 -兵士として 抑留者として 引揚者として- 平和祈念展」だ。これに行ってきた。

場所が銀座だからといって、それしきの装飾が、“デパートの催事場”が隠し持つミラクルなエネルゴンに勝るはずもなく、どこまでも“昭和の空気”だった。その昭和っぷりときたら、あの伝説のライブハウス「昭和」もクリビーに違いないだろう。

そんな――実質的に――場末の催事場で、「水木しげる展」と「平和祈念展」というのは、あまりといえばあまりに絶妙なマッチングであり、ひとりで静かに感動のるつぼにはまり込んで行ったのだった。

■平和祈念展
独立行政法人 平和祈念事業特別基金」が、銀座の松坂屋を借りて毎年やってるらしい催し物。有名な人、無名な人、富める人、貧しい人――それぞれの経験や遺物が、「被戦者」ということばのもとにパラレルな存在になっていく。訓練中の日記(やたら上手いけど意味が理解できないイラスト入り)、書き出しが「父上様、母上様~」な、家族への遺書……。

なかでも印象的だったのが、「赤紙」だ。本物ははじめて見た。こんな紙切れの効力がどれほど絶大だったかは、ガキのころ車のなかで聴いたかぐや姫の名曲「あの人の手紙」の歌詞ではじめて知ったような気がする。

終戦直後のおかっぱの子供が母親の死体の前で呆けている写真とかを見ると、ガキのころに観させられた「はだしのゲン」の長編アニメを思い出す。原爆が落ちた直後、目玉をプランプランさせながら歩いている真っ黒い人影、たまらず川に入って体を冷やすもそのまま息絶えていく黒焦げの人々、やっと一段落ついたと思ったら降りはじめる放射能を帯びたどす黒い死の雨……など、もう「蛍の墓」どころじゃない、その反戦アニメの枠を越えまくったスプラッタな描写は、いまでも俺のまぶたに焼き付いている。

というわけで、本気で平和を祈念するなら、銀座の松坂屋で展示会をするよりも、その金で「はだしのゲン」みたいなドギツイ反戦アニメを作って流通させた方が効果的なのでは? という結論に達したのでした。というか、「はだしのゲン」もっかい観たい。

水木しげる展
平和を祈念したあとは、妖怪イラストに決まってる――そういわんばかりに、隣りのスペースでは水木しげる展が。すばらしい。やっぱり、妖怪はすばらしい。というか、水木しげるがすばらしい。こんなに多種多様で精緻な妖怪画を描けるのはあとにも先にも彼だけでは? で、そういう感動をもって目を下に移すと金額が……! 実は展示即売会ですってオチか。しかも、べらぼーに高い! 安いので8,000円。高いのだと20万以上しやがる。ていうか、まともなのはすべて5万円以上だ。レプリカなのに。特殊な印刷方法らしく、たしかにめちゃくちゃキレイではある。でも、デジタル技術なんでしょ? だったら安価に大量に複製できなければ、ウソなのでは。大体、こういう新しい技術は経年変化が気になる。というか、そういう気になる点の説明が場内でほとんどなされていない。売る気あるのか? 事実、それぞれが「○百枚限定」と書かれていたのに、売約済みと書かれた札は数えるほどしか付いていなかった。あーあ。買う気なくしたよ、俺は。すごく欲しかったのに。一瞬。というか、欲しがりません、勝つまでは。いや、勝っても要りません。くれるならもらいます。以上!

戦争――全力で避けるべきもの。
人生――全力で戦うべきもの。

気を抜くと、両者が入れ替わってしまうような。
いや、入れ替わりつつあるような……。

エロイムエッサイム。

ブロガーのブロガーによるブロガーのためのXserve

2004-08-14 | 日本トラックバック振興会
ブロガーのブログ用語を集めたいのなっ

――ということらしいので、考えてみた。

・ブロ友
 →ブログを通じてできた友達。
・ブロカノ
 →ブログを通じてできた彼女。
・ブロ彼
 →ブログを通じてできた彼氏。
・ブロリンガル
 →複数のブログを同時に書き分ける人。
・ブログシンドローム
 →ブログ(書くまたは閲覧)に依存してしまい、仕事や勉強に支障がでちゃったりすること。
・カリスマブロガー
 →とても人気があったり影響力のあるブログを書いてる人。
・ブロってんじゃねえええええよ!
 →上司が仕事中にブログをやってる部下をしかるときのセリフ。
・~ブロ
 →語尾に「ブロ」を必ずつけるようにしてしゃべると、とてもイタイということを発見したブロ! でも、ぜってーソフトバンクの「ChBB」あたりで、「ブロブロくん」みたいなテキトーな名前の安CGキャラが、語尾に「ブロ」をつけてしゃべりそうな予感がするブロ!

以上。
え、ほとんど聞いたことない用語ばっか?……お父さんがそう思うのも無理はない。もちろん、全部でっちあげでさぁ(どうでさぁ?)。

ちなみに、本件の口火を切ったのは――最近オーガナイザーとしての実力を如実に発揮しつつある――「高円寺の女」こといざまん女史。BLOG好きが高じて、BLOG本を出すことになったらしい。ぱちぱちぱちぱち。

ところで、目下気になるのが、一体どういうBLOG本なら売れるのだろう……ということだ。そもそも、BLOG本というものに需要があるのか?……いや、現象として盛り上がっているものを出版物のネタとするのはセオリーであろうから、この疑問はナンセンスだな……。では、期待されるその本の中身とは? Howtoモノ? 用語辞典? 年表? 豆知識? トラックバック活用?……意外と、バリエーションが浮かんでこない。

俺としては、ぜひ彼女一流の独特の視線から、現象としてのありのままのBLOGを取り巻く状況を切り取っていく――まるで時代の徒花として消えてゆくことを前提としたかのような――刹那くも淡々に、そしていみじくも時代を多面的に炙り出して浮かび上がらせていくような……そういうの、読みたいな。

あ、ダミだ。
ぜってー売れねー。

ZZZzzzz...(←寝オチエントリー=新ブログ用語)

アテネオリンピックでがんばれ!ニッポン!Xserve

2004-08-12 | ヌルヌルアーカイブ
いよいよ、ついに、アテネオリンピックが始まるわけだが――今回のオリンピックは、俺にとって、忘れられないオリンピックになりそうだ。いろいろな意味で。

はぁー。

ところで、オリンピックといえば、JOCの伝家の宝刀のスローガン「がんばれ!ニッポン!」であり、“ニッポンががんばる”ということは、「メダルをたくさんゲルゲットとしたいね」という――ある意味一種の強迫観念にも似た――国家的幻想をラディカルにオーバードライブさせ、1億2000万人分の巨大なコンセンサスを勝ち取り、最良のエンディングを迎えるための必要不可欠たるフラグだ。

我々は、今、すべてのプライオリティーを放棄し、総力を結集してこのフラグを立てねばならない。
つまり、何が言いたいのかというと、ナニが言いたい。

アテネオリンピック日本代表選手団に応援メッセージを送ろう!

応援メッセージ――言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい自信だ……じゃなかった、これほど簡便な日本語ながら、日ごろ縁のない存在もめずらしい。少なくとも俺は、誰かに仰々しく“応援メッセージ”を送ったことなんて、いままで生きてきてただの一度たりともなかったんだ。

ああ、でも、なぜか今夜は……心の底からニッポンを応援したい。応援したいんだ。したいに違いない。間違いない。

がんばれ!ニッポン!

……俺も、がんばるから。

・私信
O川さん、よろしくお願いします。

高円寺のアジアンカフェでバドガール様がXserve

2004-08-10 | ぷらぷらアーカイブ
魅惑の街――高円寺。その魅惑の街に、魅惑のアジアンカフェがあって、海外渡航歴が豊富ないやし系のマスターがいて、なおかつ今月末で閉まってしまうときたら……無類のアジア好きとしては、行かないわけにはいかない。

アジアンミュージックカフェ「asyl(アジール)

そもそも、俺が生まれたのは阿佐ヶ谷であり、言うまでもなく、高円寺とは地理的にも文化的にも地続きだ。体の構成要素の約半分が、“高円寺マター”であると断言してもいい。そして突然――得も言われぬ何かが、俺を襲った。ものごころつくかつかないかのあの頃の刹那い記憶――幼なじみの隣りの豆腐屋の女の子にもらったシロクマのぬいぐるみと、そのシロクマにまつわる家族の愛憎劇――が、俺の脳幹を打ち震わす。愛憎劇の終着駅は、もちろん……そう、いつものバッドエンドだ。

ああ……母さん。なぜ……なぜ、あの日シロクマくんを燃えないゴミの日に出してしまったんだい?……確かに、確かに……彼の後頭部は、俺の不注意で電気ストーブの熱風にさらされ、焦げちぢれていたかもしれない。1日中家のなかを引きずりまわしていたせいで、色んなエキスやら、ダニやらなんかともシンクロ率が異様に高かったかもしれない。でも、でも……!

――俺は、あの日のことを思い出すと、浜口庫之助の「涙くんさよなら」のメロデーを鼻ずさまずにはいられないんだ。

♪シロクマくん さよなら
♪さよなら シロクマくん
♪また 会う日まで (See you again)
                 ↑ココが悲しみのピーク。

そんなことは兎にも角にも、である。

時代は――今――シロクマのぬいぐるみなどではなく――バドガール――様。
そう認識を改めざるを得ない事態に直面した。

店のなかにこれ見よがしにディスプレーされている、バドガール様の衣装。いやし系だとばっかり思っていたマスターは、時間の経過とともに徐々にその本性をあらわにしていく。目を細め、不遜な笑みを右の頬に浮かべつつ「いいねぇ」「いいねぇ」を連呼し始める……そう、マスターは、マスターは……実は……いやし系ではなく……いやらし系だったんだ(ギャフン!)。

一緒に杯を酌み交わしていたはずの婦女子が――キューティーハニーもびっくりの早ワザで――バドガール様になってしまうという、2004年の高円寺の夏。これを、ミラクルと言わずして、何をミラクルと言おう……?(衣桜?)

――俺は、思わず、永井真理子の「ミラクルガール」のメロデーを鼻ずさまずにはいられなかったんだ。

♪ミラクル(バド)ガール 奇跡はいつでも 衣装のサイズ次第
♪ミラクル(バド)ガール オヤジの瞳は いつもギラギラよ
                         ↑ココが実況そのまま。

ありがとう、Asyl。
ありがとう、バドガール様。
ありがとう、高円寺の、街の灯。

・追記
バドガール様が降臨あそばされる前に、高円寺の女もきっと近くにいるだろうから呼んでみたんだけど、彼女はバイト中で電話にでれなくて、本当によかったと思う。よかったのかな?

「納豆コメッコ」「五穀コメッコ」で亡命Xserve

2004-08-09 | ヌルヌルアーカイブ
無類のコメッコ好き……そう、俺はコメッコが大好きだ。そして、コメッコといえば、焼きホタテ味に決まってる。あの香ばしいかほり、醤油とホタテエキスが織り成す芳醇なハーモニー、はじめサクサクあとクチャクチャな食感――そして、嗚呼……指にまとわりついた、あのナゾの茶色いゲル状の物体よ……お前を舐め取ると、やばい。やばいくらい、う・ま・い・ぞぉぉおおお~~~~っ(←巨大化して大阪城を破壊しながら、16秒後にフェードアウト)。

そんな俺が、会社の近くのコンビニでコレを発見したのは、必然……いや、いま思い返せば……運命だったのかもしれない。絶対運命黙示録。

納豆コメッコ
五穀コメッコ

おお、大地が……大地が震えておる……コメッコさまが……コメッコさまが……バリエーション豊かになっておる……! なんという、なんという、いたわりと友愛じゃ……。その者、納豆と五穀をまといてコメッコの野におりたつべし。失われし大地との絆をむすび、ついに人びとを青き清浄の地に導かん……。

ひとしきり感動を味わったあと、さっそく、買った。そして、喰った。喰らってやった。天地を喰らう。

……うまい。ふつーに、うまい。だが、巨大化して大阪城を破壊したくなるほどではなった。そう……なんというか、パンチがない。なんでパンチがないんだ? そうだ……ジャンクさが足りない。“二足三文のスナック菓子マインド”ともいうべきそれ――ジャンクさ――は、前提条件として「体に悪そう」とか「太りそう」とか、そういう要素が必須だ。それらの要素が、我々コメッコ世代(コメッコの発売が昭和48年なので、それ以降に物心ついた世代)のハングリー精神を刺激しつづけてきたのではなかったか? ちがうのか? そうじゃないのか? 教えてよ……教えてよ、コメッコ神!

ほんとマジで、「時代のニーズに合わせた健康志向をプラスした新商品を発売し市場の活性化を図ります」とか、プレスリリースで宣(のたま)っている場合じゃないよ!

おかげで、今、コメッコ界は創生期以来の混乱を極めている。まず、焼きホタテ味が手に入りづらくなった。近所のスーパー三和に必ずあったはずの「焼きホタテコメッコ」が、今日行ったら見当たらなかった。これは……これは、死活問題だ。マジで。しかも、納豆コメッコも五穀コメッコも置いてないじゃん(ラムネはあるじゃん)。

逆に今、コンビニでは納豆コメッコと五穀コメッコはあっても、焼きホタテコメッコは置いてない場合がほとんどだ。ほんと……ほんと、どうかしてる。この国は、今、どうかしている。

ああ……もう……亡命しようかな。
コメッコ亡命。

・追記
沖縄限定 コメッコ(ちゅらうみ物語)なるものを発見! 海洋堂の海の生物フィギュア(全13種類)が付いてくるらしい。コメッコ亡命先候補としての沖縄が、今アツイ。

ソーシャルネットワーク時代の引用Xserve

2004-08-06 | 日本トラックバック振興会
最近、某ソーシャルネットワークサイト(=新手の出会いサイト)が大いに盛り上がっていて、そこで日記を書く輩が多い。そして、俺とゴールデン街に行く愉快な仲間たちもまた、ご多分に漏れず日記を書いていたりする。そこに、もし、俺が、これから書こうとしていたこと、しかも、それ+αが書かれていたら……?

ソーシャルネットワークの問題点は、そこに記載されている情報――もちろん、日記もそれ以外も含む――が、オープンリソースでないという点だ。パーミションを得ている、一部の身内しか閲覧できない。これは、非常にもったいない話である。もったいないお化けがでるぞ……?

いまから私が行う行動は、決して手抜きとかそういうものではない。ウェブ上のリソースの新しい有効活用を模索しようという、前衛的かつ進歩的なひとつの新しい試みだ。繰り返すが、決して、手抜きではない。ほんとです。「本気」と書いて、「マジ」なんです。信じてっ。お願い☆彡

というわけで、引用開始!

仲良し三人組の愉快な夕べ

午後八時過ぎ、●田さんと共に会社を出て恵比須まで歩いた。金とマネーの飛び交う街、新宿への片道切符を買い山手線に乗る。地下道を抜け、靖国通りを超えて、花園神社の境内へ。鳥居をくぐるとそこには、珍しくオンタイムでスタンバイしていた時代遅れのベッカム風ソフトモヒカンヘアーの男が、ニンマリと笑顔を浮かべて立っていた。彼こそが共にモテナイ☆マインドを共有していたはずのアイツ──●●木●●ズに生息し始めてからカレーなるセーチョーを遂げ、後に「いやぁ●●レがさぁ~☆彡」などとのたまふことになる男──ゴー・カサイその人である。「おせぇよ」今までなら僕らが彼に投げ付ける言葉のはずだった。約束の時間から無為に過ごした十五分間を、不満の声に込めて放つのはいつも僕らだったんだ。今思えばその時に気付くべきだったのだ。この男、何かが違う……と。

合流した三人は空きっ腹に晩飯をブチ込むべく、ゴールデン街を横目に遊歩道沿いのコジャレた隠れ家風居酒屋へ。勿論コジャレを信条とするゴーさん案内の店だ。店内は「次はあの娘と一緒に…」などと良からぬ絵を描きたくなるような、正に大人の隠れ家(コジャレもあるよ)といった佇まい。トイレは「ジェントルメン」とも「♂」とも書かれていないのっぺりとした扉の向こうにあり、店員に教えられなければ五割の確率で女子便所に突入してしまうという危険なギャンブル性をも内包する店だ。カトマンゼラ。

そんな新宿の片隅に佇む小意気な居酒屋で、三人は大いに飲み、食い、語り、欲し、欲され、断り、いつまでも童貞の心を忘れない非童貞のはずだった彼の口から“●●レ”などという僕らの暮らす此所とは別の宇宙(コスモ)の言葉が飛び出し、狼狽した。ヴィジュアル系バンドのライブに行く為に、胸元の大きく空いた服を纏って屈んだあの娘のデス・ヴァレーを凝視して「谷間萌え!」を連呼してたはずの彼が……●●木●●ズなどというシャレすぎてシャレコウベになってしまいそうな(←勘違い)ビルに勤務して、●●ズ一階のフレンチレストランで五千円の昼食を取り、アニメも特撮も見ず、豪勢なホームシアターを自腹で構築するヤンエグと化していたとは……。

二件目はゴールデン街に突入し、以前ゴーさんに連れられて行った八十年代テイストのバー(またコジャレ)へ。ここで僕を圧倒したのはもう1人の雄、口説き文句の広辞苑こと●田さんだった。OIOIのブランド物の衣服に身を包み、英国のフェスに単身乗り込んで若手バンドを発掘した後、日本での販売権を交渉の末獲得する……そんなイカしたレーベルオーナーの顔を持つ彼が放った涙のリクエスト、それは……「Bugってハニー」のエンディング☆彡

その後もバーの店長をも狼狽させる程のマニアックなリクエストで僕ら二人との格(レベル、カースト、ステージ)の違いを見せつけ、ファフナーがいかにエヴァのリメイクであるかを力説し、店内に置いてあったコロコロコミックのドラエモンズが単行本の何巻かとピタリと当ててしまう●田さん。最早エロ同人も買わなくなってしまったゴーさんと、必死にガンダムやカウボーイビバップをチェックしちゃうヌルい僕は、この圧倒的な戦力の差に愕然とする……そう、MSの性能の差が戦力の決定的な差ではないとはいえ……。

こうして楽しい夜は更けていき、終電はなくなり、ゴーさんの家に向かい、その自慢のホームシアターで更に格の差を再確認させられ、プライベートライアンの冒頭シーンの迫力に圧倒され、スクリーンに映写された巨大な陰部に閉口し、谷村有美のかわいさが理解できず、デニース・リチャーズの厚い唇に身悶えし、睡魔が我らを襲い、まぶたは閉じられ、そしていつしか誤解と疑念は氷解し、そして三人は寄り添い、肩を抱きあい、手を握りあい、トワネム(永久の眠り)へ……。

翌朝、久しぶりの再会を果たしたコ●●マの笑顔を捕らえた僕の網膜が、妻とケンカしてこの家に逃げ込んだ、あの日のほろ苦い記憶を掘り起こす。今回も弟と妹には会えなかったが、コ●●マお手製の朝食をご馳走になり、念願の対面を果たしたお父さんには車で駅まで送ってもらった。

電車に揺られ、それぞれの日常に帰って行く三人の男達。その背にそれぞれの愛と苦悩を背負い、彼らは今日も戦場へと赴くのであります。迷わず行けよ、行けばわかるさ、ありがとう。

ありがとう。本当に、ありがとう。そんな気持ちが――まるで高原の岩清水のごとく――湧き上がってキやがったぜ。要は、↑のテキストを書いてくれた愉快なお友だちは、俺の代わりに“Xserve”してくれたんだ。それを俺が引用して、“Xserve”する。今回のこの試みは……そう、成功と言って差し支えないだろう。

最後に、今回のこの試みで、私が気をつけた点を列記してみたいと思う。以下のノウハウがオープンリソースとしてウェブ上で拡がっていくことにより、「ソーシャルネットワークサイトから引用してBLOGの記事を書く」という行為が、一般化していくかもしれない。そうなると、トラックバックを撃ちたくなってくるのが人情だ。日本トラックバック振興会としては、各ソーシャルネットワークサイトがトラックバック受信機能を設けることを願ってやまない。ちなみに、自分でもまさかこんなまともなオチになるとは思ってもみなかった。「吃驚」と書いて、「びっくり」だ。

※「ソーシャルネットワークサイトから引用してBLOGの記事を書く」ときの注意点
・引用元及び関係者への承諾
・個人名は伏せる
・身内だけしかOKでないヤバイキーワードは削除する
・「・・・」は「……」に修正
・「()」は全角のカッコに修正
・全角数字は半角に修正
・自マンのホームシアターをやっと家族以外に自マンできた
・誠意って何かね
・若さって何だっけ
・そういえば、ナンシーは今ごろどうしているのかな

節税対策でマンション経営? でXserve

2004-08-05 | ヌルヌルアーカイブ
ボクらは(←「SPA!」を意識した書き出し)、税金を払っている。そして、世の中にはその税金を合法的に節約する方法が、いくつか存在する。そのなかのひとつに、「マンション経営」というのがある。

マンションを経営すると、何で節税になるんだ?――あの頃の俺は、まさに貧弱な男の見本だった……ので、このナゾの答えはいっつもクエスチョンマーク。もう、「アメリカ横断ウルトラクイズ」で回答者が早押しボタンをブッたたいたとたんに、ウルトラハットについている「?」のオブジェが、“ビコーン”という効果音とともに起き上がったときのような、それはそれは見事な「はてな」ぶりだった。某人力検索サイトもクリビーだ。

とあるキャフェで――27歳で及川光博似の――営業マンが、かく語りき。

「ぜったいお得な物件っすよ。生命保険やゴルフ会員権など、数ある節税方法のなかで、マンション経営が最強なんすYo!」

――からくりは、こうだ。

1.ローンを組んでワンルームマンション(大江戸線月島駅から徒歩5分)を1,900万円で買う
2.買うと同時に、入居者が入る(98%埋まってるエリアなのですぐ見つかるとのこと)
3.ローン代よりも賃貸代が若干多いので、元手いらずで懐がいたまない
4.確定申告のときに、マンションのローンが減価償却費として、所得金額から割り引かれる
5.結果、年間数十万円の税金が返ってくる

これだけ聞くと、なんだかとてもすばらしい、やらなければ絶対ソンというか、アホというか、うんこちんちんとういか、非国民で逆賊で売国奴なんじゃないか……という気さえしてくる。

しかし、ちょっと考えれば、いろんな不安要素が、瞬時に頭をもたげるんだ。

「入居者が入らなかったらどうするの?」
「新築マンションとはいえ価値は年々目減りしていくのでは?」
「ローンの金利が4%って高すぎやしねぇか?」
「地震、雷、火事、親父に襲われたら?」

しかし、そこはさすがはミッチー似27歳の営業マン。すべての疑問に対し、さまざまな資料を駆使しながら、「リスクなんて一切ないぜ? 俺を信じれば、バラ色の節税人生が待っているんだぜ?」的な言説を弄しまくる。俺は、思わず……核心に触れてやった。

「そんなにすばらしい節税対策なら、当然ミッチーはやってるんだよね?」
「もちろんすYo! っていうか、俺はローンの与信がおりなかったんですけど、代わりに親が喜んで入ってくれてますYo!」
「え、それって……。営業成績が足らなくて無理やり親を入らさざるをえなかったのでは?」
「いや~、まさかぁ。いやだなぁ。えーと、あの、その。…………。」

いや~、節税対策でマンション経営するって、本当にいいものですね!

にしても、今回はすごくいい勉強になった。これを機会に、真剣に財テク(←死語)を考えてみようかナ? な~んて思いつつ、哀れなモラモラ貧民会社員は、節税どころではないですから。かつての安達祐実ばりに、声を大にして言いたい。

「節税すすめるなら、金をくれ!」

ええ、数千万とか、数億単位の金があれば、ワンルームマンションくらいえいやと経営して、いたいけなミッチー似27歳の営業マンを喜ばしてさしあげるくらいの器のでかさを、これみよがしにひけらかしますよ? けど……そんな金、ないからね。あたりまえだけど。

そもそも、最近の俺はついてないし。しかも、生来ひとにだまされたり、全力ではぐらかされたりしやすいタチだし。

合言葉はBee!(←もう自暴自棄)