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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

「華氏911」でXserve

2004-08-31 | シネシネアーカイブ
「華氏911」を観た。某シネコンで観たんだけど――ロードオブザリングとかマトリックスクラスを上映する――いちばんでっかいスクリーンを、こんなポリティカルな一ドキュメンタリー作品が押さえてしまっているという事実に、あらためてびっくり。心ある反ブッシュの若き急先鋒であり、無類のマイケル・ムーア好きでもあるこの俺ですら、思わずサザンの「メリケン情緒は涙のカラー」を鼻ずさみだす始末。・・・Oh No!

劇中、これでもかっ、とばかりに明らかにされていくのは、ブッシュの無能さと、器の小ささ、そして、俗物性ばかりではない――そう、気付くと俺は、いつもの反省モードに突入していたんだ。

「今、自国がテロリストに攻撃されています」と側近から耳うちを受けてからも、自分がいま何をどうすべきなのかが判断できず、ひたすらただボケーッと絵本を眺め続けたブッシュは、確かに筋金入りのバカチンだ。しかし、である。考えてみれば、例えば俺もしょっちゅう似たような無能っぶりを発揮してるんじゃないか・・・? 公私ともに。

結局何が言いたいのかというと、ナニが言いたい。

ブッシュはあなた自身の心の鏡――ブッシュの振り見て、我が身振り直せ。

♪ところでセブンイレブンにはいつもの顔ぶれで
冷凍モノのコロッケしかできねぇボディコンと
ソイツのアソコにひざまづき舐めまくる包茎どもが
深夜テレビのどまんなかにドップリ浸かってる

――なんで、なぜここでいきなり長渕の歌の歌詞を俺は書くのか? 自分でもよくわからない。よくわからないんだけど、日本公開版のエンドクレジットでは、この曲が聴きたかった。

なぜなら、この曲のこのフレーズで表現されている世知辛さと、ブッシュという存在のマズさが、とてもイコールな気がしたんだ。

勝ち組が負け組に強いるのは、いつだって――何かを犠牲にさせてまで隷属させるための――残酷・残忍・ザンギャックな儀式なんだなぁ、と思って・・・軽いめまいに襲われた。

人事じゃない。ヒトゴトじゃないんだ。

ごく日常の、ごくごく身近な身の回りのあらゆるレイヤーで、それは――起こっているんだぜ?